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小学生の子供が勉強・宿題をやらない

小学生のお子さんが勉強や宿題をしないという悩みは、多くの親御さんが抱える共通の悩みの一つですね。

その原因は様々で、お子さんの性格や発達段階、家庭環境など、様々な要因が複雑に絡み合っていることがあります。

【目次】

1.なぜ勉強や宿題をしないのか?考えられる原因

小学生のお子さんが勉強や宿題をしない、という悩みは多くの親御さんが抱える共通の悩みです。

その理由は様々ですが、大きく分けると勉強自体への興味の薄さ勉強のやり方が分からない集中力が続かない完璧主義で挫折しやすいやる気が出ない周囲の環境が整っていない身体的な不調心の問題などが考えられます。

お子さんがなぜ勉強や宿題をしないのか、その原因を探ることが、解決への第一歩となります。

お子さんの気持ちを理解し、一緒に解決策を見つけていきましょう。

小学生のお子さんにとって、勉強が面白くない、つまらないと感じていることはよくあることです。
それは、ゲームや遊びの方が楽しく感じられる勉強の必要性があまり実感できない難しい問題に直面して挫折感を味わうなど、様々な理由が考えられます。
また、勉強に対する固定観念、「勉強は苦しいもの」というイメージを持っている場合も、意欲低下に繋がることがあります。
お子さんがなぜ勉強に興味を持てないのか、その原因を探り、勉強の楽しさ学ぶことの大切さを伝えることが大切です。

1-2.勉強のやり方が分からない

小学生のお子さんが勉強のやり方が分からず、宿題に取り組めないというケースはよくあります。

これは、問題の意味を理解できない解き方が分からない考え方が整理できないなど、様々な原因が考えられます。

例えば、問題文の意味が難しくて、何をすれば良いのか分からない計算の仕方を忘れてしまっている図形の問題でどのように図を描けば良いのか分からないといった状況が挙げられます。

また、教え方が合わず、お子さんに上手く伝わっていないという場合も考えられます。

お子さんがどこでつまずいているのか、具体的に聞き出すことが大切です。

1-3.集中力が続かない

小学生のお子さんが勉強や宿題に集中できないのは、よくあることです。

その理由は様々ですが、興味のあることへの集中力が高い一方で、勉強にはあまり興味がない周囲の音が気になってしまう同じことを長時間続けるのが苦手完璧主義で、少しでもつまずくとやる気をなくしてしまうなどが考えられます。

また、睡眠不足や栄養バランスの乱れなども、集中力の低下に繋がることがあります。

お子さんの性格や発達段階、そして家庭環境も、集中力に影響を与える要素の一つです。

1-4.完璧主義で、少しでも間違えるとやる気をなくしてしまう

小学生のお子さんの中には、完璧主義で、少しでも間違えるとやる気をなくしてしまう子がいます。

これは、「完璧な答えを出さなければいけない」というプレッシャーを感じているからです。

小さな間違いでも大きく捉え、「自分はダメだ」と自己評価を下げてしまう傾向があります。

また、失敗を恐れるあまり、新しいことに挑戦することを避けるようになり、結果的に学習意欲が低下してしまうこともあります。

完璧主義の子どもに対しては、「間違えることは悪いことではない」ということを伝え、小さな成功体験を積み重ねることで、自信をつけてあげることが大切です。

1-5.やる気が出ない、面倒くさい

小学生のお子さんにとって、勉強や宿題が「面倒くさい」と感じられるのは、ごく自然なことです。

それは、遊びたい気持ちや、もっと楽しいことに気持ちが向いているためかもしれません。

また、勉強の必要性があまり実感できていない目標が定まらず、何のために勉強しているのか分からないといったことも、やる気を削ぐ要因となります。

さらに、過去の失敗体験周囲からの否定的な言葉が、自信をなくし、勉強に対して消極的な態度になってしまうこともあります。

お子さんのやる気を引き出すためには、勉強の楽しさ学ぶことの大切さを伝え、小さな成功体験を積み重ねていくことが重要です。

1-6.周囲の環境が整っていない

小学生のお子さんが勉強や宿題に取り組めない理由の一つとして、「周囲の環境が整っていない」という点が挙げられます。

例えば、勉強する場所が騒がしい誘惑となるものが近くにありすぎる家族がテレビを見ているなど、集中できる環境が整っていないと、お子さんは勉強に集中することが難しくなります。

また、勉強道具が整っていない勉強する時間が確保されていないといった、物理的な環境の問題も、やる気を削ぐ要因となります。

お子さんが快適に勉強できるような環境を整えることは、学習意欲を高める上でとても大切です。

1-7.身体的な不調

小学生のお子さんが勉強や宿題をしない理由の一つに、身体的な不調が挙げられます。

例えば、睡眠不足は集中力の低下を招き、栄養バランスの乱れは体力を消耗させ、学習意欲を低下させることがあります。

また、視力や聴力の低下は、学習内容の理解を妨げ、慢性的な頭痛や腹痛は、勉強に集中できない原因となります。

お子さんがいつもと違う様子を見せたり、体調不良を訴えたりする場合は、無理強いせずに、まずは身体の調子を整えることが大切です。

1-8.心の問題

小学生のお子さんが勉強や宿題をしない背景には、心の問題が隠れていることがあります。

例えば、学校での人間関係がうまくいかず、ストレスを感じている自分に自信が持てず、失敗を恐れている将来への不安を感じているなどが考えられます。

また、特定の教科が苦手で、それが原因でやる気をなくしている親や教師との関係がうまくいかず、勉強に対するモチベーションが下がっているといったケースも少なくありません。

お子さんの様子を注意深く観察し、何か気になることがあれば、学校や専門家にご相談することをおすすめします。

2.勉強や宿題をしない子供への対応

お子さんがなぜ勉強や宿題をしないのか、その原因は様々です。

まずは、お子さんの気持ちに寄り添い、なぜ勉強したくないのか、話を聞いてあげることが大切です

2-1.お子さんと一緒に原因を探る

お子さんが勉強や宿題をしない原因を探ることは、効果的な対応策を見つけるために非常に重要です。

まずは、お子さんと一緒に、なぜ勉強したくないのか、じっくりと話し合いましょう。

「学校が楽しい?」「何か困っていることはない?」など、お子さんの気持ちを尊重しながら、具体的な質問を投げかけることが大切です。

お子さんが言葉でうまく表現できない場合でも、絵を描いたり、おもちゃを使って表現したりするなど、様々な方法で気持ちを伝える機会を設けることも有効です。

お子さんの言葉に耳を傾け、共感することで、より深い部分にある原因が見えてくるかもしれません。

原因が特定できたら、お子さんと一緒に解決策を考え、小さなステップから始めてみましょう。

焦らず、根気強くサポートすることで、お子さんのやる気を引き出し、学習習慣を定着させることができるでしょう。

2-2.勉強の環境を整える

小学生のお子さんが勉強や宿題に集中できない場合、学習環境を見直すことは効果的な対策の一つです。

まず、静かで集中できる場所を確保しましょう。

自分の部屋が最適ですが、リビングの一角でも、周囲の音が気にならない場所を選び、勉強スペースを作りましょう。

机は整理整頓し、必要な勉強道具だけを置くようにすると、視覚的な刺激が少なくなり、集中しやすくなります。

また、照明も大切です。明るすぎる光は目に負担をかけ、暗すぎる光は集中力を妨げます。

目に優しい自然光を取り入れながら、適度な明るさを保つようにしましょう。

さらに、誘惑となるものを遠ざけることも重要です。

スマートフォンやゲーム機などは、別の部屋に置いておくか、電源を切っておくなど、勉強中に触れないように工夫しましょう。

快適な学習環境を整えることで、お子さんは自然と勉強に集中できるようになり、学習習慣が定着しやすくなります。

2-3.小さな成功体験を積み重ねる

勉強や宿題を億劫に感じるお子さんには、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。

大きな目標をいきなり掲げるのではなく、短い時間でも良いので、確実に達成できる小さな目標を設定しましょう。

例えば、「1ページだけ問題集を解く」「10分間集中して勉強する」など、お子さんのレベルに合わせた、取り組みやすい目標を選びます。

目標を達成したら、必ず言葉で褒めたり、ご褒美を用意したりすることで、達成感自信につなげることが大切です。

小さな成功体験を積み重ねることで、お子さんは「自分はできる」という自己肯定感を高め、学習意欲が向上していきます。

無理のない範囲で、少しずつステップアップしていくことがポイントです。焦らず、お子さんのペースに合わせて、一緒に学習を進めていきましょう。

2-4.褒める

子どもが勉強や宿題を嫌がる場合、「褒める」ことは非常に効果的な手段の一つです。

具体的にどのように褒めれば良いのでしょうか?

ただ単に「よくできたね」と大まかに褒めるのではなく、具体的な行動や努力を褒めることが大切です。

例えば、「この問題、自分で考えて解いたところがいいね」「丁寧に字を書けていて素晴らしい」など、具体的な行動を指摘して褒めることで、子どもは自分の努力が認められたと感じ、自信につながります。

また、プロセスを褒めることも重要です。

結果だけでなく、問題に取り組む姿勢や、最後までやり遂げたことを褒めることで、子どもは「頑張れば報われる」という経験をし、学習意欲が向上します。

ただし、注意すべき点もあります。

常に完璧を求めて褒めすぎると、子どもはプレッシャーを感じてしまうことがあります。

子どもの成長を認め、小さな進歩にも目を向けて、心のこもった言葉で褒めることが大切です。

褒めることは、子どもにとって、学習意欲を高め、自信をつけるための強力なサポートとなります。

2-5.ゲーム感覚を取り入れる

勉強や宿題を億劫に感じるお子さんには、ゲーム感覚を取り入れることで、学習意欲を高めることができます。

例えば、問題を解くことをゲームのステージクリアに見立てたり、勉強時間を競争したりするなど、遊びの要素を取り入れることで、子どもは飽きずに学習を進めることができます。

また、学習アプリを利用したり、親子でクイズ形式で学習したりするのもおすすめです。

ポイントは、勉強を強制するのではなく、子どもが楽しめるような工夫をすることです。

ゲーム感覚を取り入れることで、勉強に対する抵抗感が減り、自然と学習習慣が身につく可能性が高まります。

ただし、遊びに重点を置きすぎると、勉強がおろそかになってしまう可能性もあります。

遊びと学習のバランスをしっかりと見守りながら、お子さんに合った学習方法を見つけていきましょう。

2-6.一緒に勉強する時間を作る

お子さんと一緒に勉強する時間は、単に勉強を進めるだけでなく、お子さんの学習に対する意欲を高め、親子間のコミュニケーションを深める上でとても大切な時間です。

具体的には、

  • 一緒に机に向かい、わからないところを教え合ったり一緒に問題を解いたりする。

  • お子さんが勉強している間、そばにいて励ます

  • 親も一緒に本を読んだり、勉強する姿を見せる。 など、様々な形で一緒に学習する時間を設けることができます。

大切なのは、お子さんを叱ったり、急かしたりせず、共に学ぶという姿勢で接することです。

親が楽しそうに勉強している姿を見ることで、お子さんも自然と勉強に興味を持つようになるかもしれません。

一緒に過ごす時間を楽しいものにすることで、お子さんは勉強に対する抵抗感を減らし、学習意欲が向上するでしょう。

2-7.専門家に相談する

お子さんが勉強や宿題をなかなかしない場合、一人で悩まずに、専門家にご相談することをおすすめします。

教育相談機関や発達相談機関などでは、お子さんの様子を詳しく聞き、お子さんに合った学習方法やサポートについてアドバイスを受けることができます。

専門家にご相談することで、

  • お子さんの問題の原因がより深く理解できる

  • 具体的な解決策が見つかる

  • 親御さんの不安や悩みを解消できる

  • 他の親御さんとのつながりが生まれる など、様々なメリットがあります。

一人で抱え込まず、専門家の力を借りることで、お子さんの成長をサポートできるかもしれません。

相談できる機関としては、

  • 学校: 教師やスクールカウンセラーに相談できます。

  • 教育相談機関: 市区町村の教育委員会などに設置されていることがあります。

  • 発達相談機関: 小児科や児童精神科など、医療機関の発達相談窓口も利用できます。

3.親御さんへのアドバイス

お子さんが勉強や宿題を億劫に感じてしまうのは、様々な原因が考えられます。

まずは、お子さんの気持ちに寄り添い、なぜ勉強したくないのか、話を聞いてあげることが大切です。

3-1.焦らず、根気強く対応しましょう

お子さんが勉強や宿題をなかなかしないことに、焦りを感じてしまうご家庭も多いかもしれません。

しかし、お子さんの学習習慣は一朝一夕に身につくものではありません。焦らず、根気強く対応することが大切です。

お子さんの成長は人それぞれです。

周りの子と比べてしまい、焦ってしまう気持ちもわかりますが、お子さんのペースに合わせて、無理のない範囲で学習を進めていくようにしましょう。

小さな成功体験を積み重ねることで、お子さんは少しずつ自信をつけ、学習意欲を高めていきます。

すぐに結果を求めず、長期的な視点で、お子さんの成長を見守ることが大切です。

親御さんも完璧な対応ができるわけではありません。

時には、お子さんと一緒に悩み、一緒に成長していくという気持ちで、根気強くサポートしていきましょう。

3-2.お子さんを責めない

お子さんが勉強や宿題をしないことに、つい叱ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、お子さんを責めることは、かえって学習意欲を低下させてしまう可能性があります。

大切なのは、お子さんの気持ちに寄り添い、なぜ勉強ができないのか、その原因を探ることです。

例えば、「難しい問題が出て、自信がなくなった」「集中できない環境にある」など、様々な理由が考えられます。

お子さんの気持ちを理解し、共感することで、より効果的なサポートができるようになるでしょう。

叱る代わりに、「どこがわからないのかな?」「一緒に考えてみようか」など、優しく声かけをすることが大切です。

お子さんが安心して質問できるような雰囲気作りを心がけましょう。

お子さんを責めるのではなく、一緒に問題を解決していくという姿勢を示すことで、お子さんは「自分はダメな子だ」という気持ちを抱かずに、自信を持って学習に取り組めるようになります。

3-3.お子さんの良いところを見つける

お子さんの勉強に対する意欲が低いと感じていても、必ずどこかで良いところが見つかるはずです。

例えば、「いつも丁寧に絵を描くね」「友達と仲良く遊んでいるね」など、勉強以外の部分でもお子さんの良いところをたくさん見つけて、具体的に褒めてあげましょう。

そうすることで、お子さんは「自分は認められている」という気持ちになり、自信を持つことができます。

自信がついたお子さんは、新しいことに挑戦しようとする意欲も高まります。

勉強のことだけでなく、普段の生活の中で見つけたお子さんの良いところを具体的に伝え、励ましながら、学習意欲へと繋げていきましょう。

お子さんの良いところを探すことは、親にとってもお子さんにとっても、より良い関係を築くきっかけとなるでしょう。

3-4.周りの人に相談する

お子さんの勉強のことで悩んでいる時、一人で抱え込まず、周りの人に相談することも有効な手段です。

学校の先生スクールカウンセラーに相談することで、お子さんの様子を客観的に見てアドバイスをもらえたり、他の子供たちの様子を参考にしたりすることができます。

また、地域の児童館子育て支援センターなどでも、子育てに関する相談に乗ってもらえることがあります。

さらに、同じような悩みを持つ他の親御さんと話すことで、共感を得たり、新たな解決策を見つけるきっかけになったりするかもしれません。

一人で悩んでいると、どうしても視野が狭くなってしまいがちです。

周りの人に相談することで、客観的な意見新たな視点を得られ、より良い解決策を見つけることができるでしょう。

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