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小学生(小1・小2・小3・小4・小5・小6)の子供が嘘をつく

お子さんが嘘をつくのは、大人から見ると心配な行為ですが、子どもにとっては、自分の気持ちをうまく表現できない、あるいは、大人の期待に応えたいという気持ちの表れであることもあります。

大切なのは、お子さんを責めず、なぜ嘘をついたのか、その背景にある感情に寄り添うことです。

ご一緒に解決策を探していきましょう。

【目次】

1.なぜ子どもは嘘をつくのでしょうか?

小学生のお子さんが嘘をつくのは、大人から見ると心配な行為ですが、様々な理由が考えられます。

子どもが嘘をつく主な理由としては、

  • 失敗を恐れて: 悪いことをした、できなかった、という事実から目を背けたい。

  • 注目を浴びたい: 嘘で周囲を驚かせたり、笑わせたりして注目を集めたい。

  • 大人の期待に応えたい: 親や先生に期待されていることを実現するため、嘘をつく。

  • 状況から逃れたい: 嫌なことを避けたり、面倒なことを避けたりするために嘘をつく。

などが挙げられます。

大切なのは、お子さんを責めず、なぜ嘘をついたのか、その背景にある感情に寄り添うことです。

1-1.失敗を恐れて

小学生のお子さんが嘘をつく理由の一つに、「失敗を恐れて」というものがあります。

子どもは、大人に比べて失敗に対する不安が大きく、叱られたり、恥ずかしい思いをしたりすることを恐れます。

そのため、何か失敗をしてしまった時、それを隠すために嘘をつくことがあります。

例えば、宿題を忘れてしまった、テストの点が思わしくなかった、友達とけんかをしてしまったなど、様々な場面で嘘をつく可能性があります。

子どもは、嘘をつくことで一時的に不安から逃れようとするのですが、長期的に見ると、嘘を重ねることでより大きな問題を引き起こす可能性があります。

お子さんが嘘をつく背景には、失敗を恐れる気持ちがあることを理解し、叱責するのではなく、温かく見守ることが大切です。

1-2.注目を浴びたい

小学生のお子さんが嘘をつく理由の一つに、「注目を浴びたい」という気持ちがあります。

子どもは、大人から認められたり、褒められたりすることに喜びを感じ、そのために様々な行動をとります。

その一つが嘘をつくことです。

例えば、自分が体験していないことを経験したかのように話したり、ありもしないことを誇張して話したりすることで、周りの大人や友達から注目を集めようとします。

これは、子どもが自分の存在をアピールし、認められたいという願望の表れと言えるでしょう。

しかし、このような嘘は、一時的に注目を集めることはできても、長期的に見ると人間関係を壊したり、信頼を失ったりする可能性があります。

お子さんが嘘をつく背景には、もっと注目して欲しい、認めて欲しいという気持ちが隠れていることを理解し、叱責するのではなく、温かく見守ることが大切です。

1-3.大人の期待に応えたい

小学生のお子さんが嘘をつく理由の一つに、「大人の期待に応えたい」という気持ちが挙げられます。

子どもは、親や先生など、周りの大人から「良い子」と思われたい、期待に応えたいという強い願望を持っています。

そのため、例えば、学校で何か問題が起こった時、先生に叱られることを恐れて、本当のことを言わずに嘘をついたり、テストで良い点を取りたいがためにカンニングをしたりするケースがあります。

これは、子どもが大人の期待に応えようとするあまり、現実から目を背け、嘘をつくという行動に出てしまうのです。

お子さんが嘘をつく背景には、大人から愛されたい、認められたいという気持ちが隠れていることを理解し、叱責するのではなく、温かく見守ることが大切です。

1-4.状況から逃れたい

小学生のお子さんが嘘をつく理由の一つに、「状況から逃れたい」という気持ちがあります。

子どもは、嫌なことを避けたり、面倒なことを避けたりするために、つい嘘をつくことがあります。

例えば、宿題が終わっていないのに「もう終わった」と嘘をついたり、友達との約束を忘れてしまったのに「忘れていなかった」と嘘をついたりするなど、様々な場面で嘘をつく可能性があります。

これは、子どもが、その状況から逃れたい、あるいは、その状況に対処するのが難しいと感じていることを意味します。

お子さんが嘘をつく背景には、状況から逃れたいという気持ちがあることを理解し、叱責するのではなく、その状況について一緒に考えていくことが大切です。

2.嘘をつくことへの対応策

小学生のお子さんが嘘をつく場合、叱るのではなく、その背景にある感情に寄り添うことが大切です。嘘をついた理由を穏やかに聞き、なぜいけないのかを具体的に説明しましょう。正直に話すことの大切さを伝え、小さなことでも正直に話せた時は褒めてあげましょう。お子さんの成長を信じ、根気強く接することが大切です。

2-1.まずは落ち着いて話を聞く

子どもが嘘をついたとき、親としては驚きや怒りを感じ、つい叱りたくなってしまうかもしれません。

しかし、その場で感情的に叱るのではなく、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、子どもの話をじっくりと聞きましょう。

なぜ嘘をついたのか、その背景にある理由を理解しようと努めることが大切です。

焦って結論を出したり、問い詰めたりせず、穏やかな声で「どうしてそんなことを言ったの?」と尋ねることが、子どもに安心感を与え、心を開かせるきっかけになります。

この対応策のメリット

  • 子どもが心を開きやすい: 落ち着いて話を聞くことで、子どもは安心して自分の気持ちを話すことができます。

  • 嘘をついた理由が分かる: なぜ嘘をついたのかを知ることで、より適切な対応策を考えることができます。

  • 親子の信頼関係が築ける: 子供の話を真剣に聞くことで、親子の信頼関係を深めることができます。

注意点

  • 否定的な言葉は避ける: 嘘をついたことを責めるような言葉は、子どもを萎縮させてしまいます。

  • 話を遮らない: 子どもが話し終わるまで、中断せずに話を聞きましょう。

まとめ

子どもが嘘をついたときは、感情的に叱るのではなく、まずは落ち着いて話を聞き、その背景にある理由を理解することが大切です。

この対応策は、子どもとの信頼関係を築き、より良いコミュニケーションを取るための第一歩となります。

2-2.嘘をついたことより、その背景にある感情に目を向ける

小学生のお子さんが嘘をついた時、まずその行為そのものを叱るのではなく、なぜ嘘をついたのか、その背景にある感情に目を向けることが大切です。

例えば、「テストの点が悪かったから親に怒られるのが怖かった」「友達にからかわれて嫌な思いをしたから」など、子どもは様々な理由で嘘をつきます。

これらの背景には、不安、恐怖、寂しさといった感情が隠れていることがあります。

嘘をついた行為そのものを否定するのではなく、「そんな気持ちだったんだね」と子どもの気持ちを認めてあげることが重要です。

そうすることで、子どもは安心して自分の気持ちを話すことができ、より深い信頼関係を築くことができます。

この対応策のメリットとしては、

  • 子どもが心を開きやすい: 自分の気持ちを理解してもらえたと感じることで、心を開いてくれる可能性が高まります。

  • 嘘をつく原因が分かる: なぜ嘘をついたのかを理解することで、根本的な解決策を見つけることができます。

  • 親子の信頼関係が深まる: 子供の気持ちを尊重することで、親子の信頼関係が深まります。

ただし、 嘘をつく行為自体を容認するのではなく、「嘘をつくことは良くないこと」ということをきちんと伝えることも大切です。

まとめ

子どもが嘘をついた時は、まずはその背景にある感情に目を向け、子どもの気持ちを理解しようと努めましょう。

そして、嘘をつくことは良くないことだと伝えつつ、温かく見守ることが大切です。

2-3.嘘をつくことへの影響を具体的に伝える

子どもが嘘をついたとき、「嘘をつくのは良くない」と抽象的に伝えるだけでなく、嘘によってどのような良くないことが起こるのかを具体的に説明することが大切です。例えば、「友達に嘘をつくと、友達はあなたのことを信じられなくなってしまうよ」「先生に嘘をつくと、次はもっと大きな問題になるかもしれないよ」など、具体的な例を挙げて説明することで、子どもは嘘をつくことの重大性をより深く理解できます。この対応策のメリットとしては、

  • 子どもが嘘の悪影響を具体的に理解できる: 抽象的な言葉ではなく、具体的な例を挙げることで、子どもは嘘が自分や周りの人にどのような影響を与えるのかをより深く理解できます。

  • 道徳的な判断力を育む: 嘘をつくことによって起こりうる様々な問題点を考えることで、道徳的な判断力を育むことができます。

  • 将来、社会で生きていく上で必要な力を養う: 社会生活において、嘘をつくことは信頼を失うことにつながり、様々な問題を引き起こす可能性があることを理解させることは、将来、社会で生きていく上で必要な力を養うことにつながります。

まとめ子どもが嘘をついたときには、単に「嘘をつくのはダメ」と叱るだけでなく、嘘によってどのような良くないことが起こるのかを具体的に説明することで、子どもは嘘の重大性を理解し、より正直な子に成長していくことができます。

2-4.正直に話すことの大切さを伝える

「嘘をつくと、みんなから信用されなくなってしまうよ」「友達との間に壁ができるかもしれないね」など、具体的な言葉で、嘘をつくことによって何が起こるかをわかりやすく説明してあげましょう。

また、「何か困ったことがあったら、いつでもママ(パパ)に相談してね。

一緒に解決する方法を見つけよう」と、正直に話せるような雰囲気作りも大切です。嘘をつく代わりに、正直に話すことのメリットを伝えることも効果的です。

「正直に話すと、みんなから信頼されるよ」「一緒に問題を解決できるよ」など、具体的な言葉で、正直に話すことの良さを伝えましょう。

この対応策のメリットとしては、

  • 子どもが正直に話すことの大切さを理解できる: 嘘をつくことによって起こりうる問題点を具体的に説明することで、子どもは正直に話すことの大切さを理解することができます。

  • 信頼関係が築ける: 子供が安心して自分の気持ちを話せるような環境を作ることで、親子の信頼関係を築くことができます。

  • 問題解決能力が育つ: 問題が発生した時に、正直に話すことで、よりスムーズに問題解決に繋げることができます。

まとめ

子どもが嘘をついた時は、単に「嘘をつくのはダメ」と叱るだけでなく、正直に話すことの大切さを具体的に伝え、安心して話せるような環境作りをすることが大切です。

2-5.小さなことから褒める

小学生のお子さんが嘘をつく場合、「小さなことから褒める」ということも効果的な対応策の一つです。

子どもは、大人から認められたいという気持ちを持っています。

そのため、嘘をつくことで注目を集めようとすることもあります。

そこで、嘘をつく代わりに、正直な行動や小さな努力を具体的に褒めることで、子どもは「正直に話すことで、もっと褒めてもらえる」と感じるようになるかもしれません。

例えば、「今日は宿題をきちんとやったね。偉い!」「友達と仲良く遊んでいたね。優しいね」など、具体的な行動を褒めることで、子どもは自信をつけ、より正直な行動をとろうとするきっかけになります。

この対応策のメリットとしては、

  • 子どもの自信につながる: 小さなことでも褒めることで、子どもは自信を持ち、自己肯定感が高まります。

  • 正直な行動を促す: 正直な行動を褒めることで、子どもは正直に話すことの大切さを学びます。

  • 親子の信頼関係が深まる: 子どもを認め、褒めることで、親子の信頼関係が深まります。

まとめ

子どもが嘘をつく場合、「小さなことから褒める」という方法は、子どもに自信を与え、正直な行動を促す上で非常に有効です。

嘘をつく行為そのものを否定するのではなく、良い行動を具体的に褒めることで、子どもはより良い方向へと成長していくでしょう。

2-6.親も完璧ではないことを伝える

子どもは、親を完璧な存在だと考えがちです。

そのため、自分だけが失敗してしまうことを恐れて、嘘をつくことがあります。

「親も昔はあなたと同じように失敗したことがある」と伝えることで、子どもは安心し、自分の気持ちを打ち明けやすくなります。

「私も小さい頃は、あなたと同じように嘘をついたことがあるよ。でも、大人になって、正直に話すことの大切さを学んだんだ。」

このような具体的なエピソードを交えて話すと、より効果的です。

親も完璧ではないという事実を伝えることで、子どもは「自分だけじゃないんだ」と安心し、心の壁を取り払ってくれるかもしれません。

この対応策のメリットは、親子の信頼関係を深め、子どもがより安心して自分のことを話せるようになることです。

2-7.専門家に相談する

子どもが繰り返し嘘をついたり、嘘の内容が深刻だったりする場合、一人で抱え込まずに、専門家に相談することをおすすめします。

児童相談所、学校カウンセラー、または育児相談機関など、専門の機関や人に相談することで、客観的な視点から子どもの状況を分析し、適切なアドバイスを受けることができます。

専門家は、

  • 子どもの発達段階に合わせた対応

  • 家庭環境や学校生活との関連性

  • 具体的な対処法

などを教えてくれます。

一人で悩まず、専門家の力を借りることで、

  • 子どもの心の状態をより深く理解できる

  • 適切な対応策を見つけられる

  • 親の負担を軽減できる

といったメリットがあります。

もし、子どもが嘘をつくことで悩んでいるようでしたら、一人で抱え込まずに、専門家にご相談ください。

3.大切なこと

小学生のお子さんが嘘をつく場合、叱ることだけが全てではありません。

大切なのは、なぜ嘘をついたのか、その背景にある感情に目を向けることです。例えば、「怖い」「不安」「認められたい」といった気持ちがあるかもしれません。

嘘をついた行為そのものを否定するのではなく、その気持ちを受け止め、共感することが大切です。

その上で、「嘘をつくことは良くないけれど、正直に話せることは素晴らしいこと」と伝え、具体的な例を挙げて正直に話すことのメリットを説明しましょう。

また、親自身も完璧ではないことを伝え、子どもが安心して話せるような雰囲気作りも重要です。

小さなことから褒めることで、子どもの自信をつけ、より正直な行動を促すことも効果的です。

それでも改善が見られない場合は、専門家への相談も検討しましょう。

まとめ

子どもが嘘をつくことは、成長過程でよくあることです。

大切なのは、叱るのではなく、子どもの気持ちを理解し、共感することです。

根気強く向き合い、正直に話すことの大切さを伝え続けていきましょう。

3-1.お子さんを責めない

子どもが嘘をついた時、つい「なんで嘘をつくの!」と叱りたくなってしまうかもしれません。

しかし、子どもを責めることは、かえって逆効果になることがあります。

子どもは、嘘をつくことで何かしらの不安や葛藤を抱えている可能性があります。

それを責めることで、子どもはさらに心を閉ざし、本当のことを言えなくなってしまうかもしれません。

代わりに、

  • なぜ嘘をついたのか、その背景を探る

  • 嘘をついた時の子どもの気持ちに共感する

  • 正直に話すことの大切さを伝える

など、子どもと向き合い、信頼関係を築くことが大切です。

お子さんを責めるのではなく、

  • 「どうしてそんなことを言ったのかな?」

  • 「何か困ったことがあったのかな?」

など、優しく声をかけてあげましょう。

まとめ

子どもが嘘をついた時は、まず子どもを責めるのではなく、その行動の背景にある気持ちに寄り添うことが大切です。

3-2.根気強く接する

子どもが嘘をつくのは、一時的なものではなく、時間がかかる場合もあります。

「すぐに結果が出ない」という焦燥感に駆られ、つい叱ったり、厳しく当たってしまうこともあるかもしれません。

しかし、根気強く接することが大切です。

嘘をつく行為の裏には、さまざまな要因が考えられます。

例えば、認められたいという気持ち、不安、恐怖心など。

これらの感情を理解し、子どもが安心して話せるような環境を作ることが重要です。

焦らず、ゆっくりと時間をかけて、子どもと向き合い、信頼関係を築くことで、子どもは少しずつ心を開いてくれるでしょう。

根気強く接することで、子どもは「嘘をつかなくても、正直に話しても大丈夫なんだ」という安心感を得ることができます。

まとめ

子どもの嘘に対しては、根気強く接することが大切です。焦らず、ゆっくりと時間をかけて、子どもと信頼関係を築くことで、より良いコミュニケーションが生まれるでしょう。

3-3.お子さんの成長を信じる

子どもが嘘をつくことに悩んでいる時、つい「うちの子はダメな子だ」と思ってしまうかもしれません。

しかし、子どもは成長の途中です。嘘をつくことも、その過程の一つと捉えることが大切です。

お子さんの成長を信じるということは、今の行動が全てではないということを理解することです。

子どもは、経験を通して学び、成長していきます。

嘘をつくという行為も、その学びの一環と言えるでしょう。

「今は嘘をつくこともあるけれど、きっと成長して、正直な子になる」という気持ちで、子どもと向き合いましょう。

焦らず、根気強く接することで、子どもは少しずつ変わっていくはずです。

お子さんの成長を信じることは、

  • 子どもへの自信につながる

  • 親子の信頼関係を深める

  • 子育てのストレスを軽減する

といった効果が期待できます。

まとめ

子どもが嘘をつくことに悩んでいる時、お子さんの成長を信じるという気持ちを持つことが大切です。

子どもは、周りの大人の期待に応えようとする生き物です。

大人が子どもを信じ、励ますことで、子どもはより良い方向へと成長していくでしょう。

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