お子さんが約束を守れない。。。
それはとても大変なことだと思います。
もしかしたら、お子さんは「どうして約束を守らなければならないのか」という理由を十分に理解できていないのかもしれません。
また、お子さんの性格や、家庭の状況なども、約束を守れない原因の一つとして考えられます。
今回は、なぜ子供さんが約束を守れないのか?その原因と対策について考えてみましょう。。。
- 1.なぜ約束を守れないのか?
- 1-1.大人の言うことを全て鵜呑みにしなくなった
- 1-2.友達との関係を優先したい
- 1-3.完璧主義
- 1-4.不注意
- 2.どうすれば改善できる?
- 2-1.具体的な約束を作る
- 2-2.一緒に考える
- 2-3.褒める
- 2-4.話し合う
- 2-5.選択肢を与える
- 2-6.親も約束を守る
- 3.その他
- 3-1.発達障害の可能性
- 3-2.環境の変化
- 4.まとめ
1.なぜ約束を守れないのか?
小学高学年のお子さんが約束を守れない原因は、様々考えられます。
例えば、まだ十分な自制心が身についていないことが考えられます。
やりたいことや楽しいことが目の前にあると、つい約束を忘れてしまうこともあるでしょう。
また、約束の意味を深く理解していない可能性も考えられます。
約束を守ることで得られるメリットや、破ることによって周囲にどんな影響を与えるのか、まだ十分に理解できていないのかもしれません。
さらに、家庭環境や学校での人間関係も影響している可能性があります。
例えば、家庭内で約束事が守られていない様子を見て育ったり、学校で友達との関係に悩んでいたりすると、約束を守ることに対して消極的になってしまうことがあります。
1-1.大人の言うことを全て鵜呑みにしなくなった
小学高学年になると、子どもたちは周囲の大人の言うことを鵜呑みにしなくなり、自分自身の考えを持つようになってきます。
これは成長の証ではありますが、一方で、約束を守ることの大切さや、その理由を十分に理解できていないために、約束を破ってしまうことがあります。
この時期の子どもたちは、大人に対して疑問を持つようになり、「なぜこの約束を守らなければならないのか?」「どうして〇〇してはいけないのか?」といったことを考え始めるのです。
もし、子どもが納得できるような説明が不足していたり、一方的に約束を押し付けられていると感じていたりすると、約束を守ることに抵抗を感じてしまうかもしれません。
ポイント
-
子どもは大人と違って、物事を深く考えたり、抽象的な概念を理解するのが苦手です。
-
子どもが納得できるような言葉で、約束の意味や大切さを伝えることが大切です。
-
子どもと一緒に考え、話し合いながら、約束事を決めていくことも効果的です。
具体的な声かけ例
「〇〇の約束、覚えてるかな?どうしてこの約束を守ることが大切だと思う?」
その他
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年齢に応じた約束事にする
-
約束を守った時のご褒美も効果的
-
親も約束を守る姿をみせる
上記はあくまで一例です。お子さんの性格や状況に合わせて、声かけや対応を変えてみてください。
1-2.友達との関係を優先したい
小学高学年になると、子どもたちは友達との関係を非常に重視するようになります。
クラスや学年の仲間との絆を深めたいという気持ちから、親や教師との約束よりも、友達との約束を優先してしまうことがあります。
これは、子どもたちが社会性を身につける上で大切なステップですが、一方で、親としては約束を守ってもらえないことで困ってしまうこともあるでしょう。
友達との関係を大切にしたいという子どもの気持ちと、約束を守るべきという大人の考えとの間で、子どもたちは葛藤しているのかもしれません。
ポイント
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友達との関係性を大切にする子どもの気持ちを尊重する
-
友達との約束と、親との約束のどちらがより重要なのかを、子どもと一緒に考える
-
友達との関係を良好に保ちながら、約束を守る方法を一緒に探す
具体的な声かけ例
「友達と遊ぶのも大切だけど、〇〇の約束も大事だよね。どうしてこの約束を守ることが大切だと思う?」
1-3.完璧主義
小学高学年になると、子どもたちは自分のことをより深く意識し、完璧を求めるようになることがあります。
この完璧主義が、かえって約束を守れない原因となることがあります。
完璧主義の子どもは、何かミスをしたり、期待に応えられなかったりすると、強い自己嫌悪を感じてしまいます。
そのため、最初から「完璧にできないかもしれない」という不安から、約束を避けてしまうことがあります。
また、完璧主義の子どもは、小さな失敗でも大きく捉えてしまい、それが他のことにも影響して、約束を守れないという悪循環に陥ってしまうこともあります。
ポイント
-
完璧主義の子どもは、失敗を恐れて行動を起こせないことがあります。
-
完璧を求めるのではなく、努力を評価することが大切です。
-
小さな成功体験を積み重ね、自信をつけさせてあげましょう。
具体的な声かけ例
「〇〇できなくてがっかりしたんだね。でも、〇〇しようと努力したことは素晴らしいことだよ。」
1-4.不注意
小学高学年のお子さんの中には、単に「不注意」なために約束を破ってしまう場合があります。
この年齢の子どもは、まだ前頭葉が発達途上であり、注意力や計画性といった高次脳機能が未熟なため、つい約束を忘れてしまったり、別のことに気を取られてしまったりすることがあります。
例えば、遊びに夢中になってしまい、宿題をすることを忘れてしまう、あるいは、時間を守ることに慣れておらず、約束の時間より遅れてしまうといったケースが考えられます。
また、複数のことを同時にこなすのが苦手で、約束事を整理して記憶することが難しい場合もあります。
ポイント
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子どもは大人と比べて、集中力が短いことがあります。
-
具体的なスケジュールや視覚的な工夫で、約束を忘れないようにサポートしましょう。
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叱るのではなく、優しく声かけをして、約束の重要性を伝えましょう。
具体的な声かけ例
「〇〇の約束、覚えてるかな?一緒にスケジュール表を作ってみようか。」
2.どうすれば改善できる?
小学高学年のお子さんが約束を守らないことに悩んでいるのですね。
お子さんの成長過程において、約束を守ることができないのはよくあることです。
大切なのは、お子さんを責めるのではなく、なぜ約束を守れないのか、その原因を一緒に考え、具体的な解決策を見つけていくことです。
約束を守れない原因は様々です。
例えば、まだ自制心が十分に育っていない、約束の意味を深く理解していない、友達との関係を優先したい、完璧主義で失敗を恐れる、単に不注意など、様々な可能性が考えられます。
改善策としては、まずお子さんの気持ちに寄り添い、なぜ約束を守れないのかを話し合うことが大切です。
その上で、具体的な行動目標を一緒に決め、小さな成功体験を積み重ねていくことが重要です。
約束を守った時のご褒美や具体的なスケジュールも効果的です。
2-1.具体的な約束を作る
小学高学年のお子さんが約束を守れない場合、「具体的な約束を作る」ことは効果的な改善策の一つです。
漠然とした約束よりも、いつまでに何をするのかを具体的に定めることで、子どもは目標を明確に理解し、達成に向けて行動しやすくなります。
例えば、「宿題をしようね」という漠然とした約束よりも、「今日は算数の問題を5問解いて、8時までに終わらせようね」のように、具体的な数字や時間を入れることで、子どもは「5問」という目標を視覚的に捉え、達成感を味わいやすくなります。
また、小さな目標を達成する経験を積み重ねることで、自信に繋がり、より大きな約束も守れるようになる可能性が高まります。
ポイント
-
子どもと一緒に具体的な約束を作りましょう。
-
達成できそうな小さな目標から始めましょう。
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目標達成を視覚化するのも効果的です。(例えば、カレンダーにチェックを入れるなど)
2-2.一緒に考える
小学高学年のお子さんが約束を守れない場合、「一緒に考える」ことは非常に有効な改善策です。
なぜなら、子どもは自分一人で考え出すよりも、大人と一緒に考え、話し合う中で、より深く問題の本質を理解し、解決策を見つけ出すことができるからです。
「一緒に考える」とは、単に約束を守らせるための指示を出すのではなく、子どもに「なぜ約束を守ることが大切なのか」「どうすれば約束を守れるのか」を考えさせることです。
例えば、「最近、約束を良く破ってしまうけど、どうしてかな?」と問いかけ、子どもが自分の考えを言葉にする機会を与えることが大切です。
ポイント
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子どもの意見を尊重する
-
なぜ約束を守ることが大切なのかを具体的に説明する
-
一緒に解決策を考え、実行する
-
小さな成功体験を積み重ねる
2-3.褒める
小学高学年のお子さんへの約束を守るための声かけとして、「褒める」ことは非常に効果的です。
子どもは誰しも認められたいという欲求があり、特に成長過程にある子どもは、自分の行動が大人に評価されることで大きな喜びを感じます。
約束を守ったときには、具体的にどのような行動が良かったのかを伝え、その行動を心から認めることが大切です。
「宿題を時間通りに終わらせたね。すごいね!」「約束の時間ぴったりに来たね。さすがだね!」など、具体的な言葉で褒めることで、子どもは自分の行動が周囲に良い影響を与えていることを実感し、自信へと繋がります。
また、プロセスを褒めることも重要です。
「難しい問題も諦めずに頑張ったね。」「友達と仲良く遊べていたね。」など、結果だけでなく、その過程での努力を認めることで、子どもは「もっと頑張ってみよう」という意欲を持つことができます。
ポイント
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具体的に褒める
-
プロセスを褒める
-
心から褒める
2-4.話し合う
小学高学年のお子さんとの約束を守るためのコミュニケーションとして、「話し合う」ことは非常に重要です。
なぜなら、一方的に指示を出すのではなく、子どもと一緒に考え、話し合うことで、子どもはなぜその約束を守ることが大切なのかを深く理解し、主体的に行動できるようになるからです。
「話し合う」際には、まず子どもの話をじっくり聞き、その気持ちに共感することが大切です。
そして、なぜその約束を守ることが大切なのかを具体的に説明し、一緒に解決策を考えましょう。
例えば、「最近、約束を守れないことが多いけど、どうしてかな?」と問いかけ、子どもの考えを聞き出すことから始めることができます。
ポイント
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子どもの話を最後まで聞く
-
なぜ約束を守るべきか、具体的に説明する
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一緒に解決策を考える
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子どもの意見を尊重する
2-5.選択肢を与える
小学高学年のお子さんに対して、「選択肢を与える」ことは、約束を守ってもらうための有効な手段の一つです。
例えば、「宿題をいつやる?」と一方的に指示するのではなく、「夕食前か、お風呂の後、どちらで宿題をしたい?」と選択肢を提示することで、子どもは主体的に行動を選択できるようになります。
これにより、子どもは単に言われたことをこなすのではなく、自分で決めたことを実行するという意識が生まれ、約束を守ろうとする意欲が高まる可能性があります。
また、選択肢を与えることで、子どもは自分の意見を尊重されていると感じ、より積極的にコミュニケーションを取ろうとするようになるかもしれません。
ただし、全ての選択肢が子どもにとって良い結果に繋がるわけではないため、事前に可能な範囲内で選択肢を絞り、安全で適切な範囲内で選ぶことができるように配慮することが大切です。
ポイント
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2~3つの選択肢を提示する。
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どちらを選んでも良いことを伝える。
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選択肢の中に、必ず一つは子どもが選びやすいものを含める。
2-6.親も約束を守る
親自身が約束を守ることは、子どもへの良い影響を与えます。
子どもは、大人の言動を常に見て学んでいます。
親が約束を簡単に破ったり、後回しにする姿を見れば、子どもも「約束は守らなくてもいい」と学んでしまう可能性があります。
逆に、親がどんなに小さなことでも約束を守り、誠実に過ごす姿を見せることで、子どもは「約束は大切だ」ということを自然と身につけていきます。
「親も完璧にできる」という必要はありません。
大切なのは、約束を破った時は素直に謝り、次は必ず守るという姿勢を見せることです。
子どもとの信頼関係を築き、共に成長していくために、親も約束を守ることを心がけましょう。
3.その他
3-1.発達障害の可能性
小学高学年のお子さんが約束を守れない原因の一つとして、発達障害の可能性が考えられます。
発達障害には様々な種類があり、それぞれ特徴的な特性を持っています。
例えば、ADHD(注意欠如・多動性障害)の場合は、衝動性が高く、約束を忘れてしまったり、途中で他のことに気を取られてしまうことがあります。
また、ASD(自閉スペクトラム症)の場合は、社会性の発達が遅れており、他者との約束の重要性を理解するのが難しい場合があります。
もちろん、約束を守れないからといって、すべてが発達障害とは限りません。
しかし、お子さんの行動が年齢相応でない場合や、日常生活に支障が出ている場合は、一度専門家にご相談することをおすすめします。
早期に適切な支援を受けることで、お子さんの成長をサポートすることができます。
ポイント
3-2.環境の変化
小学高学年のお子さんが約束を守れない原因として、環境の変化が考えられます。
例えば、転校や引っ越しなど、生活環境が大きく変わることで、子どもはストレスを感じたり、不安定な状態になったりすることがあります。
新しい環境に慣れるために、これまでの生活リズムや人間関係が大きく変わり、約束を守ることよりも、新しい状況に適応することにエネルギーを費やしてしまうことがあります。
また、家族構成の変化や親の仕事の変化なども、子どもに大きな影響を与えます。
例えば、兄弟姉妹が生まれたり、両親が離婚したりすることで、子どもは寂しさや不安を感じ、それが行動に現れることがあります。
ポイント
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環境の変化は、子どもに大きなストレスを与える可能性がある
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新しい環境に慣れるために、エネルギーを費やしてしまうことがある
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家族構成の変化も、子どもに影響を与える
4.まとめ
小学高学年のお子さんが約束を守らない原因は様々です。
発達段階による衝動性や、周囲の環境変化によるストレス、そして発達障害の可能性も考えられます。
また、性格的な要因や、単に約束の意味を理解していない場合も考えられます。
対策としては、まずはお子さんの行動をよく観察し、何が原因なのかを具体的に把握することが大切です。
そして、お子さんの年齢や性格に合わせた声かけをしたり、ご褒美制度を導入したり、家族で話し合う時間を設けたりするなど、様々な方法を試してみましょう。
環境の変化が原因の場合は、新しい環境に慣れる時間を与えたり、サポート体制を整えたりすることも有効です。
もし、これらの対策を行っても改善が見られない場合は、専門家にご相談することをおすすめします。
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