【2025年度】小学生・中学生におすすめ書籍・本ランキングTOP10
皆さん、こんにちは!
2025年度がやってきましたね。
新しい年度、何か新しいことを始めてみませんか?
読書は、知識を広げ、心を豊かにする素晴らしい習慣です。
特に、感受性豊かな小学生・中学生の時期に読む本は、その後の人生に大きな影響を与えることもあります。
そこで今回は、「【2025年度】小学生・中学生におすすめ書籍・本ランキングTOP10」と題して、今年ぜひ手に取ってほしい選りすぐりの書籍をご紹介します!
小学生向けには、夢や希望、友情の大切さを教えてくれる物語から、知的好奇心を刺激する絵本や知識の本まで、バラエティ豊かなラインナップ。一方、多感な中学生には、自己理解を深めたり、社会の仕組みを学んだり、心を揺さぶる物語を通して多様な価値観に触れることができる書籍を選んでみました。
これらのランキングは、書店員さんのおすすめや、話題になっている本、そして何よりも「読んでよかった!」という声が多い書籍を参考に作成しました。
きっと、あなたの心に響く一冊が見つかるはずです。さあ、2025年度、素敵な本との出会いを楽しみましょう!
【2025年度】小学生に読んでもらいたい書籍ランキングTOP10
キノベス!キッズ2025 ベスト10(参考)
-
クジラがしんだら(絵・文:かわさきしゅんいち、出版社:福音館書店)
- 詳細: この絵本は、壮大な海の生き物であるクジラの死を通して、自然の循環や生命の繋がりを描いています。大きなクジラの体が深海に沈んでいく様子を、繊細かつダイナミックなイラストで表現。暗く静かな深海で、クジラの死骸が様々な生き物たちの食料となり、新たな命を育む様子が描かれます。
- 魅力・おすすめポイント: 普段目にすることのない深海の世界と、そこで繰り広げられる壮大な生命のドラマに、子供たちはきっと心を奪われるでしょう。死という一見悲しい出来事が、他の生き物たちの生きる力になるという自然の摂理を、優しく教えてくれます。科学的な視点も盛り込まれており、学習にも繋がる要素があります。絵の美しさも特筆すべき点で、読み聞かせにも最適です。
-
5分後に意外な結末ex チョコレート色のビオラ(作:usi、絵:桑原伸司、出版社:講談社)
- 詳細: 人気シリーズ「5分後に意外な結末」の番外編で、小学生にも読みやすい短編集です。収録されている物語は、日常の中に潜む小さな違和感や、予想もしない展開が魅力。紹介文にある「ステージ4の胃がんを告知された中年サラリーマンの話」や「自分の犬が病気で弱っていく中で悪魔が現れる話」など、少し不思議で考えさせられる物語が詰まっています。
- 魅力・おすすめポイント: 短編なので、飽きさせずに次々と読み進めることができます。それぞれの物語に仕掛けられた「意外な結末」は、子供たちの想像力を刺激し、友達や家族と内容について話し合うきっかけにもなるでしょう。少しブラックユーモアを含んだ作品もあり、ドキドキしながらも楽しめる一冊です。
-
ふたごのオオカミ(作:キム・ファン、訳:斎藤真理子、絵:イ・ソンミ、出版社:小学館)
- 詳細: 韓国の作家による物語で、サウスタウンという架空の街を舞台に、悪の支配者ギース・ハワードに復讐を誓う双子の兄弟、テリーとアンディの壮絶な戦いを描いています。過酷な運命を背負いながらも、互いを支え合い、困難に立ち向かう兄弟の絆が深く描かれています。
- 魅力・おすすめポイント: スピーディーな展開と、アクションシーンの描写が、子供たちの冒険心を掻き立てます。復讐という重いテーマを扱いながらも、兄弟の友情や正義を貫くことの大切さを伝えます。困難に立ち向かう勇気や、諦めない心を育むきっかけになるかもしれません。
-
ないしょのおともだち(作:楠章子、絵:岡田千晶、出版社:佼成出版社)
- 詳細: 小学4年生のツヨシは、誰にも言えない「ないしょのおともだち」がいます。それは、ツヨシにしか見えない、ちょっと変わった生き物。そんなツヨシのクラスに、不思議な雰囲気の転校生マコトがやってきます。マコトもまた、誰にも言えない秘密を抱えているようで……。二人の出会いを通して、友情や心の成長を描いた物語です。
- 魅力・おすすめポイント: 子供たちが抱えるかもしれない孤独や不安な気持ちに寄り添いながら、友達との出会いや関わりを通して、心が ধীরে ধীরে 開かれていく様子を丁寧に描いています。「ないしょのおともだち」というファンタジー要素が、物語に優しさと温かさを加えています。他者を理解することの大切さや、ありのままの自分を受け入れることの尊さを教えてくれます。
-
世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ(文:ジェニー・スー、絵:ヴァスケス・サントス、訳:さくまゆみこ、出版社:偕成社)
- 詳細: ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領が、2012年のリオ+20(国連持続可能な開発会議)で行ったスピーチを絵本化したものです。「貧しさとは何か」「豊かさとは何か」といった根源的な問いを、子供たちにも分かりやすい言葉と力強い絵で伝えます。質素な生活を送るムヒカ大統領の言葉は、多くの人々の心を打ちました。
- 魅力・おすすめポイント: 物やお金だけが豊かさではないという価値観を、子供たちに伝える良い機会になります。環境問題や社会問題についても考えるきっかけを与え、自分たちの生き方や未来について考える力を育みます。大統領の飾らない言葉と、それを鮮やかに表現したイラストが、子供たちの心に深く刻まれるでしょう。
-
かがみの孤城(作:辻村深月、絵:高山しのぶ、出版社:ポプラ社)
- 詳細: 学校で辛い出来事があり、家に閉じこもっていた中学1年生のこころ。ある日、部屋の鏡が突然光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこには見慣れないお城と、自分と同じように学校に行けない6人の中学生がいました。狼の面をかぶった「オオカミさま」と呼ばれる少女に、「城に隠された鍵を見つけた者には、どんな願いでも一つだけ叶えられる」と告げられます。それぞれが秘密を抱えながら、鍵を探すうちに、意外な繋がりが見えてきます。
- 魅力・おすすめポイント: 学校でのいじめや不登校といった、現代の子供たちが抱える可能性のある問題を背景に、少年少女たちの繊細な心理描写が光ります。ファンタジーの要素を取り入れながらも、登場人物たちの悩みや成長はリアルで、読者は共感しやすいでしょう。物語が進むにつれて明らかになる謎や、最後に明かされる真実に、きっと驚きと感動を覚えるはずです。
-
星の王子さま(作:サン=テグジュペリ、訳:池澤夏樹、絵:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ、出版社:集英社)
- 詳細: 砂漠に不時着した飛行士の前に現れた、小さな星から来た王子との出会いと別れを描いた物語。王子が自分の星を離れ、様々な星を巡る中で出会った個性的な人々や、地球で出会ったキツネとの交流を通して、友情や愛、そして本当に大切なものとは何かを教えてくれます。
- 魅力・おすすめポイント: 子供向けの物語として親しまれていますが、その中に込められたメッセージは深く、大人になっても読み返す価値があります。池澤夏樹氏の美しい翻訳と、作者自身による素朴で温かいイラストが、物語の世界観をより一層引き立てます。年齢を問わず、読むたびに新しい発見があるでしょう。
-
ルドルフとイッパイアッテナ(作:斉藤洋、絵:杉浦範茂、出版社:講談社)
- 詳細: 飼い主とはぐれて東京に迷い込んでしまった黒猫のルドルフと、街を仕切るボス猫イッパイアッテナとの出会いから始まる物語。文字を読める不思議な猫イッパイアッテナに導かれ、ルドルフは故郷へ帰るための冒険を繰り広げます。
- 魅力・おすすめポイント: 猫の視点から描かれた東京の街の様子や、個性豊かな猫たちのキャラクターが魅力的です。ルドルフの成長や、イッパイアッテナとの間に育まれる友情は、子供たちの心を温かくします。困難に立ち向かい、故郷を目指すルドルフの姿は、勇気を与えてくれるでしょう。
-
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 シリーズ(作:廣嶋玲子、絵:jyajya、出版社:偕成社)
- 詳細: 願いを叶える不思議な駄菓子屋「銭天堂」を舞台に、店主の紅子と、そこにやってくる様々な人々の物語を描いた人気シリーズ。店に並ぶ駄菓子はどれも一風変わっており、食べる人の願いを叶える力がある代わりに、使い方を間違えるととんでもないことが起こることも……。
- 魅力・おすすめポイント: 子供たちの日常的な願いや悩みと、少し不思議な駄菓子の力が結びつく展開が、非常に魅力的です。「もしこんな駄菓子があったら……」と想像力を掻き立てられます。駄菓子を手にした人々の運命は様々で、教訓めいた話も含まれており、子供たちはハラハラドキドキしながら、物事の選択や責任について考えるきっかけを得られるでしょう。
-
君たちはどう生きるか(作:吉野源三郎、出版社:マガジンハウス)
- 詳細: 中学2年生の「コペル君」こと本田潤一が、叔父との対話を通して、人間としてどう生きるべきかを深く考えていく物語。友情、いじめ、貧困、差別、勇気など、多岐にわたるテーマが、コペル君の体験を通して語られます。
- 魅力・おすすめポイント: 子供たちが成長する上で直面するであろう様々な問題について、深く考えるきっかけを与えてくれます。叔父の言葉は哲学的でありながらも分かりやすく、子供たちの心に響くでしょう。自分の頭で考え、主体的に生きることの大切さを教えてくれる、世代を超えて読み継がれるべき名作です。
【2025年度】 中学生に読んでもらいたい書籍ランキングTOP10
-
汝、星のごとく(凪良ゆう):
-
あらすじ: 行き場のない秘密を抱える高校生の暁海と、自由奔放な亮が出会い、惹かれ合う物語。周囲の反対や予期せぬ出来事に翻弄されながらも、互いを求め合う二人の姿を、息をのむような美しい文章で描き出します。
-
魅力・おすすめポイント: 登場人物たちの繊細な感情の動きが、多感な中学生の心に深く響くでしょう。ままならない現実の中で、それでも希望を見出そうとする強さや、愛の形について考えさせられます。美しい沖縄の風景描写も印象的です。
-
-
傲慢と善良(辻村深月):
-
あらすじ: 結婚を目前に失踪した婚約者・坂庭真実を探す中で、主人公の西澤架が、真実の過去や人間関係の複雑さに直面していくミステリー。真実を知る人々との出会いを通して、見えてくる真実とは?
-
魅力・おすすめポイント: 単なるミステリーとしてだけでなく、人間関係の奥深さや、他者を理解することの難しさ、そして大切さを教えてくれます。伏線が巧妙に張り巡らされており、最後まで飽きさせない展開は、読書好きの中学生も夢中にさせるはずです。
-
-
52ヘルツのクジラたち(町田そのこ):
-
あらすじ: 他のクジラには聞こえない特別な声で鳴く孤独なクジラと、虐待され声を失った過去を持つ女性・貴瑚の魂の交流を描いた物語。それぞれの孤独を抱えながらも、懸命に生きようとする姿が胸を打ちます。
-
魅力・おすすめポイント: 生きづらさを感じている中学生にとって、孤独や痛みを抱える登場人物たちの姿は、共感を覚えるかもしれません。それでも、誰かと心を通わせることの温かさや、生きる希望を感じさせてくれる作品です。
-
-
三日月夜話(森絵都):
-
あらすじ: 古道具屋で手に入れた古い鏡に映る、不思議な三日月の夜の世界を舞台にした連作短編集。そこで出会う奇妙な住人たちとの交流を通して、主人公の少女の心が成長していきます。
-
魅力・おすすめポイント: 幻想的で美しい世界観と、そこで繰り広げられる少し不思議な物語は、中学生の想像力を掻き立てます。それぞれの物語に込められた、普遍的な感情や人生の機微が、じんわりと心に染み渡ります。
-
-
-
あらすじ: 学校で居場所をなくし、家に閉じこもっていた中学1年生のこころ。ある日、部屋の鏡が光り出し、中に入ると見慣れないお城と、見ず知らずの6人の中学生がいました。彼らは、城に隠された「鍵」を探すゲームに参加することになり……。
-
魅力・おすすめポイント: 同じような悩みを抱える中学生たちが集まり、それぞれの過去や葛藤を抱えながらも、友情を育み、成長していく姿は、読者に勇気を与えます。ファンタジー要素と現実的な悩みが織り交ざっており、幅広い層の中学生に共感されるでしょう。
-
-
silent シリーズ(脚本:生方美久、ノベライズなど):
-
あらすじ: 高校時代に恋人だった想と紬が、8年の時を経て再会するも、想は聴覚を失っていた……。言葉や音のない世界で、二人が再び心を通わせようとする姿を描いたラブストーリー。
-
魅力・おすすめポイント: ドラマの感動がそのままに、小説としても深く心に響きます。コミュニケーションの難しさや大切さ、言葉にならない感情のもどかしさなど、人間関係における普遍的なテーマが描かれており、中学生にも多くの気づきを与えるでしょう。
-
-
青春と読書(角川文庫):
-
あらすじ: さまざまな作家が、自身の青春時代の読書体験や、青春をテーマにした短編小説などを寄せたアンソロジー。
-
魅力・おすすめポイント: 多様な作家の視点から「青春」というテーマが描かれており、中学生は共感できる物語や、新しい価値観に出会えるかもしれません。読書好きはもちろん、普段あまり本を読まない中学生にとっても、短編なので気軽に読みやすいでしょう。
-
-
夜が明ける(西加奈子):
-
あらすじ: 突然の事故で恋人を失った女性・彩子の喪失と再生を描いた物語。悲しみや苦しみを抱えながらも、周囲の人々との関わりを通して、少しずつ前を向いて生きていこうとする姿が描かれます。
-
魅力・おすすめポイント: 大切な人を失うという経験を通して、生きることの意味や、周りの人との繋がりの大切さを考えさせられます。力強い文章と、登場人物たちの温かさが、読む人の心を優しく包み込みます。
-
-
統計学的にありえない恋が叶う方法(若竹千佐子):
-
探偵・日暮旅人の探し物 シリーズ(山口幸三郎):
-
あらすじ: 音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み……五感以外の感情を感じることができる特殊な能力を持つ探偵・日暮旅人が、人々の心の奥底にある「探し物」を見つけ出す連作ミステリー。
-
魅力・おすすめポイント: 特殊能力を持つ探偵という設定が、ミステリーとしての面白さを引き立てています。依頼人たちの抱える様々な感情や秘密に触れることで、人間心理の奥深さや、言葉にならない想いの大切さを感じることができるでしょう。
-
まとめ
2025年度におすすめの小学生・中学生向け書籍ランキングTOP10、いかがでしたでしょうか?
小学生には、想像力を掻き立てるファンタジーから、自然や生命の不思議を教えてくれる絵本、そして友達との絆を描いた心温まる物語を選んでみました。
中学生には、少し複雑な人間関係や社会の課題に触れながら、自己理解を深めたり、感動的な物語を通して心を成長させてくれるような作品を選んでいます。
今回ご紹介した書籍は、どれも読み応えがあり、子供たちの豊かな心を育むきっかけになるはずです。
もちろん、読書の好みは人それぞれ。このランキングを参考に、ぜひお子様自身が興味を持つ一冊を見つけてみてください。
図書館や書店には、きっと、まだまだたくさんの素晴らしい本との出会いが待っています。
2025年度、本を通して新しい世界を発見し、かけがえのない読書体験を重ねてくださいね。このブログが、皆さんの読書ライフをより豊かなものにする一助となれば幸いです。