【高校受験】中3国語のテスト対策!点数UP勉強法
高校受験を控える中学三年生の皆さん、国語の勉強は順調に進んでいますか?
「国語はセンスが必要」「どう対策すればいいかわからない」と悩む人も多いかもしれません。
しかし、国語は正しい勉強法とテスト対策をすれば、着実に点数を伸ばせる教科です。
この記事では、中3の皆さんが高校受験の国語で高得点を取るための勉強法とテスト対策を、具体的な方法を交えながら徹底的に解説します。
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高校受験の国語で合否を分ける二つの力
高校受験の国語で最も重要となるのは、読解力と記述力です。
この二つの力をいかに高めるかが、合否を大きく左右します。
1. 読解力:文章を正確に読み解く力
国語のテストでは、様々なジャンルの文章が出題されます。
説明文、論説文、物語文、詩、短歌など、多岐にわたる文章から、筆者の主張や登場人物の心情を正確に読み取る力が求められます。
読解力向上のための具体的な勉強法
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多様な文章に触れる: 教科書だけでなく、新聞のコラム、ニュース記事、岩波ジュニア新書のような解説書、物語文では文庫本など、普段から幅広いジャンルの文章に触れるようにしましょう。入試問題でよく出題される分野(環境問題、情報化社会、科学技術など)の文章にも積極的に目を通すことが大切です。
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キーワードと接続詞に注目する: 文章を読む際には、筆者の主張や重要な内容を示すキーワードに線を引きながら読み進めましょう。また、「しかし」「だが」「つまり」「したがって」といった接続詞にも着目してください。接続詞は、文章の論理展開や筆者の意図を理解する上で非常に重要な手がかりとなります。
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文章の構造を把握する: 段落ごとに要点をまとめたり、文章全体の構成(序論・本論・結論など)を意識して読んだりする練習をしましょう。具体的には、各段落の初めと終わりの一文に注目したり、重要な情報がどこに書かれているかを意識して読んだりします。図解化してみるのも有効です。
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「なぜそうなるのか」を考える: 物語文であれば、登場人物の行動や発言の理由を深く考える癖をつけましょう。「なぜこの登場人物はこんな気持ちになったのだろう?」「この出来事が起きた背景には何があるのだろう?」と、常に疑問を持ちながら読むことで、表面的な理解に留まらず、より深い読解が可能になります。
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音読の活用: 声に出して文章を読むことで、文章のリズムや息遣いを体感し、内容の理解を深めることができます。特に、詩や短歌といった韻文は、音読することで作者の表現意図をより感じ取れるようになります。
2. 記述力:自分の考えを論理的に表現する力
読解した内容をもとに、自分の考えを論理的にまとめ、指定された字数で的確に表現する力が記述力です。
高校受験の国語では、単なる抜き出し問題だけでなく、読解した内容を踏まえて自分の意見を述べる問題や、筆者の考えをまとめる問題など、記述力が問われる問題が多数出題されます。
記述力向上のための具体的な勉強法
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解答の根拠を明確にする: 記述問題を解く際には、「なぜそのように考えたのか」という根拠を必ず明確にする意識を持ちましょう。文章中のどの部分を根拠にしたのかを意識することで、説得力のある記述ができるようになります。
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キーワードを盛り込む: 設問や文章中のキーワードを効果的に盛り込むことで、採点者に「文章をしっかり読解している」という印象を与えられます。また、キーワードを使うことで、的確な内容を少ない字数で表現しやすくなります。
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制限字数を意識する: 指定された字数内で的確にまとめる練習を重ねましょう。最初は字数を気にせず書き、その後で不要な部分を削ったり、表現を言い換えたりして、制限字数に収める練習をすると効果的です。要約力を高めることにもつながります。
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模範解答を徹底的に分析する: 問題を解いた後は、必ず模範解答を熟読しましょう。自分の解答と模範解答を比較し、「何が足りなかったのか」「どうすればより良い解答になったのか」を徹底的に分析してください。模範解答がなぜその表現を使っているのか、なぜその構成になっているのかを深く考えることで、記述のコツを掴めます。
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添削をしてもらう: 可能であれば、学校の先生や塾の先生に自分の記述解答を添削してもらいましょう。客観的な視点からのアドバイスは、自分では気づかない弱点や改善点を発見する上で非常に役立ちます。添削された箇所を修正し、再提出するサイクルを繰り返すことで、記述力は飛躍的に向上します。
古典・文法:基礎を固めて得点源に
読解力と記述力に加えて、高校受験の国語では古典(古文・漢文)や文法に関する問題も出題されます。これらの分野は、基礎をしっかりと固めれば確実に得点できる部分です。
1. 古典(古文・漢文)対策
古典は、現代文とは異なる言葉や表現が使われるため、苦手意識を持つ人も多いかもしれません。
しかし、基本を押さえれば決して難しくありません。
古典対策の具体的な勉強法
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歴史的仮名遣いの習得: 古文を読む上で避けて通れないのが歴史的仮名遣いです。「ゐ」「ゑ」「を」といった現代とは異なる表記に慣れることが第一歩です。読み方が分からないと意味も理解できません。教科書や参考書の対応表を参考に、繰り返し練習しましょう。
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助動詞・助詞の意味と活用: 古文の文法事項の中でも特に重要なのが、助動詞と助詞です。これらは文の意味を大きく左右するため、それぞれの意味や活用を正確に覚えることが不可欠です。例えば、「む」「べし」「まし」といった助動詞の意味の違いを理解することは、文章の解釈に直結します。
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主要な古典作品のあらすじ理解: 「枕草子」「源氏物語」「徒然草」「平家物語」など、高校受験で頻出の古典作品のあらすじや登場人物、背景知識をざっくりとでも良いので頭に入れておきましょう。話の流れが分かっているだけで、実際の入試問題文を読んだ時の理解度が格段に上がります。
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音読と暗唱: 古典も現代文と同様に音読が非常に効果的です。特に、有名な作品の冒頭部分や重要な場面を音読することで、古典独特の言葉のリズムに慣れることができます。さらに、短歌や俳句、故事成語などは暗唱することで、記憶に定着させやすくなります。
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漢文の句形と語彙: 漢文では、句形(返り点やレ点などによる文章の構成)を理解することが最優先です。再読文字や仮定形、疑問形など、基本的な句形をマスターしましょう。また、「焉」「乎」「哉」などの重要語彙や、有名な故事成語(「五十歩百歩」「矛盾」など)も覚えるようにしてください。
2. 文法対策
現代文の文法は、普段何気なく使っている日本語のルールを改めて学ぶものです。品詞の分類、活用、敬語など、基礎的な事項をしっかりと理解しておくことが大切です。
文法対策の具体的な勉強法
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品詞の分類を完璧に: 名詞、動詞、形容詞、形容動詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞、助動詞、助詞といった品詞の分類を正確に理解しましょう。それぞれの品詞が持つ役割や特徴を把握することが、文法問題の第一歩です。
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動詞・形容詞・形容動詞の活用をマスター: 特に、動詞、形容詞、形容動詞の活用(未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形)は非常に重要です。それぞれの活用形がどのような時に使われるのか、例を挙げながら覚えると効果的です。
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敬語の種類と使い分け: 尊敬語、謙譲語、丁寧語の三種類の敬語を理解し、どのような場面で、誰に対して使うのかを正確に把握しましょう。主語や述語の関係から適切な敬語を選ぶ問題は頻出です。
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付属語(助動詞・助詞)の理解: 助動詞や助詞は、単独では意味をなさず、他の言葉に付いて意味を添える言葉です。それぞれの助動詞・助詞が持つ意味(推量、意志、可能など)を覚えるとともに、どのような言葉に付くのかを理解することが重要です。
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演習を繰り返す: 文法は知識量が問われる分野です。問題集を繰り返し解き、間違えた問題は解説をよく読み、なぜ間違えたのかを理解するようにしましょう。特に、紛らわしい品詞の判別や、敬語の適切な使い分けなどは、実践を通じて慣れていくことが大切です。
高校受験国語のテスト対策:実践編
これまでの勉強法を踏まえ、実際の高校受験のテスト対策として何をすべきか、具体的な方法を解説します。
1. 過去問演習の徹底
過去問演習は、高校受験の国語対策において最も重要なテスト対策の一つです。志望校の傾向を把握し、時間配分を意識して実践的な練習を積むことができます。
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志望校の過去問を解く: 少なくとも過去3年分、できれば5年分以上の過去問を解きましょう。同じ高校でも年度によって出題傾向が変わることがあるため、複数年分を解くことでより正確な傾向を掴めます。
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時間配分を意識する: 実際の試験と同じ時間で過去問を解き、各大問にどのくらいの時間をかけるべきか、自分なりの時間配分を見つけましょう。例えば、読解問題に何分、記述問題に何分、古典・文法に何分、というように具体的な時間を設定してみてください。
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採点と分析を丁寧に行う: 解き終わったら、必ず自己採点を行いましょう。特に、記述問題は模範解答と照らし合わせながら、何点取れたのか、なぜ点数が取れなかったのかを詳細に分析します。どの分野で失点が多いのかを把握し、今後の勉強計画に反映させましょう。
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弱点分野の再学習: 過去問を解いて明らかになった弱点分野は、集中的に再学習しましょう。例えば、物語文の読解が苦手なら物語文の問題を多く解く、古典の文法が苦手ならその部分を重点的に復習するなど、効率的な学習を心がけてください。
2. 記述問題の対策強化
多くの高校で配点が高い記述問題は、合否を分けるカギとなります。効果的な対策で得点力を上げましょう。
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キーワードを見つける練習: 記述問題の多くは、文章中のキーワードや筆者の主張を的確に捉えることから始まります。設問文をよく読み、何が問われているのかを正確に理解し、それに対応するキーワードを文章中から見つける練習を重ねましょう。
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解答の型を身につける: 記述問題には、ある程度の解答の型があります。例えば、「〜だから、〜だ。」「〜という理由で、〜と考える。」といったように、論理的な構成を意識して書く練習をしましょう。模範解答を参考に、効果的な表現方法や構成を学ぶのも良い方法です。
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要約練習の活用: 読解力と記述力の両方を高めるのに有効なのが要約練習です。文章全体、あるいは段落ごとの内容を、指定された字数で簡潔にまとめる練習をしましょう。重要な情報を取捨選択する力が養われます。
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推敲の習慣をつける: 記述問題を書き終えたら、必ず一度推敲する習慣をつけましょう。誤字脱字がないか、句読点の使い方は適切か、文法的に正しいか、論理が飛躍していないかなどを確認します。読み手が理解しやすい文章になっているかを客観的に見直すことが大切です。
3. 模試の活用
定期的に実施される**模擬試験(模試)**は、自分の実力を測り、受験本番の雰囲気に慣れる絶好の機会です。
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本番と同じ気持ちで臨む: 模試を単なるテストとして捉えず、受験本番と同じ気持ちで臨みましょう。時間配分を意識したり、解答用紙の書き方を練習したりと、実践的な練習の場として活用します。
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結果を徹底的に分析する: 模試の結果が出たら、点数だけでなく、各設問の正答率や自分の弱点分野を詳細に分析しましょう。なぜ間違えたのか、どうすれば正解できたのかを深く考えることが、次のステップにつながります。
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苦手分野の克服に繋げる: 模試で明らかになった苦手分野は、優先的に復習しましょう。例えば、漢字の書き取りが苦手なら、漢字のドリルを毎日少しずつ進めるなど、具体的な対策を立てて実行に移すことが重要です。
まとめ:計画的な学習と継続が合格への道
中3の皆さん、高校受験の国語は、読解力、記述力、そして古典・文法の基礎知識をバランスよく身につけることが重要です。
この記事で紹介した勉強法とテスト対策を参考に、以下の点を意識して日々の学習に取り組んでみてください。
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読解力を高めるために、多様な文章に触れ、キーワードや接続詞に注目しながら文章の構造を把握する。
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記述力を高めるために、解答の根拠を明確にし、模範解答を徹底的に分析する。
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古典・文法は、基礎的な知識を確実に身につけ、地道な暗記と演習を繰り返す。
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過去問演習を徹底し、時間配分を意識しながら実践的な練習を積む。
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記述問題の対策を強化し、要約練習や推敲の習慣を身につける。
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模試を積極的に活用し、自分の実力を測り、弱点分野の克服に繋げる。
国語の勉強は、一朝一夕で成果が出るものではありません。
しかし、日々の計画的な学習と継続が、皆さんの高校受験での合格へと繋がります。
焦らず、一歩ずつ着実に力をつけていきましょう。
「子育てラボ(研究室)!」は、皆さんの努力を心から応援しています!