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2歳・3歳のイヤイヤ期とかんしゃく対策|年齢・場面別声かけと7日実践

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2歳・3歳のイヤイヤ期やかんしゃくで泣く子どもに、親が落ち着いて短い声かけをしている様子
かんしゃくの最中は説得より安全確保。落ち着いてから短い言葉で次の行動を伝えます。

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2歳・3歳のイヤイヤ期では、「自分で決めたい」という気持ちに、言葉や気持ちを調整する力が追いつかず、泣く・寝転ぶ・叩く・噛むなどの行動が出ることがあります。大切なのは、すぐに言い聞かせることではなく、安全を守る→気持ちを短く受け止める→次の行動を一つ示すことです。

タイミング 親がすること 声かけ例
起こる前 空腹・眠気・予定変更・刺激を確認する 「あと1回で帰るよ」
かんしゃく中 安全を確保し、言葉を減らす 「危ないから止めるね」
落ち着いた後 代わりの行動を一つ練習する 「次は『いや』と言おう」
最初に結論
  • 危険がある時:共感より先に、手・物・道路から離して安全を確保します。
  • 落ち着くまで:説明を増やさず、「悔しかったね」「ここで待とう」と短く伝えます。
  • 落ち着いた後:二者択一・見通し・代替行動のどれか一つだけを提示します。

毎回うまく対応できなくても問題ありません。親子に合う一言を一つ決め、同じ順番で繰り返す方が実践しやすくなります。

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イヤイヤ期の原因と対応3ステップ

自己主張の高まりと言葉や感情を調整する力の発達途中が重なり、かんしゃくにつながる流れの図解

「自分で決めたい」という気持ちと、まだ十分に言葉で伝えられないことの重なりが出発点です。

1歳後半から3歳ごろは、自分の意思がはっきりしてくる一方で、待つ・切り替える・気持ちを言葉にする力は発達の途中です。疲れ、空腹、眠気、予定変更、刺激の多さが重なると、泣く・叫ぶ・寝転ぶといった形で表れやすくなります。

イヤイヤ期はいつからいつまで?

イヤイヤ期は1歳後半ごろから目立つことがあり、2〜3歳で対応に悩みやすくなります。ただし、始まり方や落ち着く時期には個人差があります。4歳前後になり、反抗・強いこだわり・切り替えにくさが悩みの中心になった場合は、後述する4歳向けの記事で対応を分けて確認できます。

イヤイヤ期がひどいと感じる時の5つの確認

確認すること 見直すポイント
空腹や眠気が重なっていないか 外出時間・食事・昼寝の前後を短くする
急な終了や予定変更がなかったか 「あと1回」「次は○○」と先に伝える
音・光・人混みなどの刺激が強くなかったか 静かな場所へ移り、予定を減らす
要求を言葉で伝えにくい場面ではなかったか 「いや」「あとで」など一語の代わりを教える
家庭や園の生活に継続的な支障があるか 頻度・長さ・前後の状況を記録して相談する

大切な点:「ひどいから発達障害」と結論づけることはできません。体調、環境、言葉の発達、刺激への反応、生活への影響をまとめて見ます。

対応は「安全・共感・次の一歩」

  • 1安全
    危険物と人から離す
  • 2共感
    気持ちを一語で示す
  • 3次の一歩
    行動を一つだけ伝える

ステップ1|安全を最優先する

道路への飛び出し、叩く・噛む、物を投げる行動がある時は、まず距離を取り、危険物をどけます。「危ないから止めるね」「叩かないよ」と短く伝え、長い説明は落ち着いてからにします。

ステップ2|感情を短く言葉にする

「もっと遊びたかったね」「自分でやりたかったね」のように、推測できる気持ちを一文で伝えます。違っていそうなら言い直して構いません。正解を当てることより、落ち着いてそばにいることが大切です。

ステップ3|次の行動を一つ示す

「ここでお水を飲もう」「赤い靴と青い靴、どちらにする?」のように、今できる行動を一つだけ提示します。選べないほど興奮している時は、選択肢を出さず、安全な場所で待ちます。

感情が大きく動く一方で、行動を止めたり切り替えたりする力は発達途中であることを示す模式図

発達の説明を単純化した模式図です。個人差があり、行動だけで発達特性を判断することはできません。

親が声量を落とし短い言葉で気持ちを代弁して、子どもが落ち着くまで待つ流れの図解

声を重ねるより、声量を落として言葉を減らす方が届きやすい場面があります。

公的情報:幼児期の育ちは、家庭だけでなく周囲の環境や関わりの中で支えられます。詳しくはこども家庭庁「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン」をご確認ください。

2歳・3歳の年齢別声かけ

1歳半〜2歳|言葉を減らし、二つから選べる形にする

1歳半から2歳のイヤイヤ期に二者択一と短い見通しを使う声かけ例

選択肢は二つまで。どちらを選んでも親が受け入れられる内容にします。
  • 着替え:「青い服と白い服、どっち?」
  • 移動:「抱っこで行く?手をつないで行く?」
  • 終了:「あと1回でおしまい。次は手を洗うよ」

2歳〜3歳|気持ちを代弁し、役割へつなぐ

2歳から3歳のかんしゃくに感情の代弁と小さな役割を組み合わせる声かけ例

「悔しかったね」の後に、今できる小さな役割を一つ渡します。
  • 順番待ち:「先にやりたかったね。砂時計が終わったら交代だよ」
  • 買い物:「まだ帰りたくないね。レシート係をお願いしていい?」
  • 片付け:「続けたかったね。赤い箱だけ一緒に入れよう」

3歳〜4歳|安全ルールと代わりの行動をセットにする

3歳から4歳のかんしゃくに短い安全ルールと代替行動を伝える例

禁止だけで終わらせず、「代わりに何をするか」まで短く示します。
  • 叩く:「叩かないよ。怒ったら足をトントンしよう」
  • 投げる:「おもちゃは投げないよ。ボールなら投げていいよ」
  • 振り返り:「次は何の合図にする?」と落ち着いてから一緒に決める

叩く・噛む・物を投げる時の対応

危険がある時は、共感より安全確保が先です。手を止め、きょうだいや周囲の人を離し、投げられる物を片付けます。痛みやけががある場合は必要な手当てを行ってください。

その場で使う短い言葉

  • 「叩かないよ。手を止めるね」
  • 「噛まないよ。離れるね」
  • 「これは投げないよ。床に置くね」

落ち着いてから教える代替行動

  • クッションを押す
  • 足を床にトントンする
  • 「いや」「かして」「あとで」と一語で伝える
  • 大人の手を握って合図する

行動の直後に長く叱ると、何をすればよかったのかが伝わりにくくなります。「禁止する行動」と「代わりにできる行動」を一組にして、同じ言葉で繰り返します。

買い物・外出・電車でのかんしゃく対策

買い物|入店前に「買う物・役割・終了」を決める

買い物前に行き先と役割と帰宅までの見通しを伝えるイヤイヤ期対策の図

店に入る前に、今日の約束を一文で伝えます。
  • 「牛乳とパンを買ったら帰るよ」
  • 「カゴ係とレシート係、どちらにする?」
  • 欲しい物を断る時は「今日は買わない。写真を撮って候補にしよう」

床に寝転んだ時は、通行や転倒の危険がない場所へ移します。「欲しかったね。今日は買わないよ」と短く繰り返し、説得や取引を増やさないようにします。

電車・バス|一駅ごとに短く区切る

電車やバスで一駅ごとに見通しを示し静かな合図を共有する声かけ例

長い我慢を求めず、「次の駅まで」のように短く区切ります。
  • 乗る前に「3駅乗るよ」と伝える
  • 声量の合図を家族で一つ決める
  • 難しくなったら途中で降りる選択肢を持つ
3人育児で試した「出発前の見通し」

子どもが2〜3歳頃、出発直前に予定を変えると拒否が強くなることがありました。そこで車に乗る前に「公園→おやつ→帰宅」と順番を伝えました。毎回防げたわけではありませんが、急に帰宅を告げるより切り替えやすい場面がありました。わが家では、親の予定だけを押し付けず、子どもの「何をしたいか」も聞いて小さな役割を渡すようにしました。

寝かしつけ・食事・着替えで拒否する時

寝かしつけ|毎日同じ順番を短く見せる

歯磨き、絵本、消灯の順番を固定して寝かしつけの拒否を減らす図

「歯磨き→絵本→消灯」のように、毎日の順番を固定します。
  • 「あと1回見たら画面を終わるよ」
  • 「歯磨きとパジャマ、どちらからにする?」
  • 「暗いのが不安?豆電球にする?」

食事|食べる量を親子で調整する

食事の量を少しと普通から選び、終わりの見通しを作る声かけ例

最初から少量にし、足りなければ追加する方法もあります。
  • 「少しと普通、どちらの量にする?」
  • 「一口試す?今日は見て終わりにする?」
  • 食べないことを人格や良し悪しと結び付けない

着替え・歯磨き|本人が担当する部分を作る

  • 親が袖を通し、子どもが裾を引く
  • 親が仕上げをし、子どもが最後にうがいする
  • 「全部やる」ではなく「ここだけお願い」と分ける

家庭で無理なく試す7日実践プラン

イヤイヤ期の声かけを家庭で一つずつ試す7日実践プランのチェックリスト

一度に全部変えず、1日一つだけ試します。

できた日にチェックしてください。進捗はこの端末のブラウザ内だけに保存され、入力内容は外部へ送信されません。

0日完了|まず安全を守る一言を一つ決めましょう。

完了の基準:かんしゃくをゼロにできたかではなく、「危険を減らせた」「親の言葉を短くできた」「落ち着いた後にやり直せた」のどれか一つで評価します。

避けたいNG言い換えと親子の立て直し

イヤイヤ期に避けたい言葉と短く具体的な言い換えを比較した図解

人格ではなく、止めたい行動と代わりの行動を伝えます。
避けたい言い方 言い換え例 狙い
「いい加減にしなさい」 「物は投げないよ。ここに置こう」 止める行動を具体化する
「なんでできないの」 「自分でやりたかったね。ここだけお願い」 気持ちと次の行動を分ける
「泣かないで」 「悲しかったね。ここで待つよ」 感情を禁止しない
「いい子にして」 「電車では小さな声で話そう」 望む行動を見える言葉にする
「もう知らない」 「今は少し離れるね。落ち着いたら戻るよ」 安全な距離と再接続を伝える
「正しさの押し付け」をやめて学んだこと

私は長女が幼い頃、「親として正しく育てなければ」と力み、本人の気持ちを聞く前に指示を重ねたことがあります。結果は、こちらが強く言うほど拒否が強くなる悪循環でした。その後、兄弟と比べず、まず本人の言葉を聞くように変えました。この経験から、イヤイヤ期でも「従わせる言葉」を探すより、子どもの気持ちを受け止めたうえで境界線を短く伝えることを大切にしています。

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親が限界の時は、しつけより安全を優先する

怒鳴る、強くつかむ、たたくなどの行動が出そうな時は、その場で完璧に対応しようとしないでください。子どもを安全な場所へ移し、危険物を離し、可能なら別の大人へ交代します。
  1. 子どもの安全を確認する
  2. 「今は離れるね。戻るよ」と短く伝える
  3. 数十秒でも距離を取り、水を飲む・ゆっくり息を吐く
  4. 家族、園、自治体の子育て相談などへ状況を共有する

「自分だけでは止められない」「子どもを傷つけそう」と感じる時は、一人で抱え込まず相談してください。明らかな緊急の危険がある場合は119、虐待かもしれないと感じる場合や、子どもを傷つけそうな状況の相談先として全国共通の189があります。

相談先:こども家庭庁|児童相談所虐待対応ダイヤル189

発達相談の目安・緊急度別の相談先・FAQ

イヤイヤ期とかんしゃくのよくある質問と相談目安を確認する親子のイラスト

年齢だけで判断せず、頻度・強さ・生活への影響をまとめて相談します。

かんしゃくだけで発達特性は判断できません

かんしゃくという一つの行動だけで、発達特性や診断名を判断することはできません。心配が続く場合は、言葉の発達、遊び方、視線や指差しなどの対人共有、音・光・触感への反応、家庭や園での生活への影響も含めて相談します。頻度、継続時間、直前の出来事、落ち着いたきっかけを記録し、自己判断で診断名を付けないことが大切です。

自治体の相談窓口や小児科へ相談したい目安

  • 自傷や他害が強く、安全確保が難しい
  • かんしゃくが長く続き、家庭や園での生活に大きな支障がある
  • 言葉、視線の共有、遊び方、音や触感への反応なども含めて心配が続く
  • 親の疲労が強く、子どもの安全を守り続けるのが難しい

発達・子育て相談で伝える5項目

  1. いつ起きたか
  2. 直前に何があったか
  3. 何分続いたか
  4. どの行動があったか
  5. 何をすると落ち着いたか

緊急度別の相談先

状況 相談先
呼吸・意識・けいれん・大けがなど明らかな緊急 119
夜間・休日に受診判断を迷う ♯8000
子どもを傷つけそう、虐待かもしれない 189
継続的な育児・親子関係の相談 自治体のこども家庭センター
発達や生活面の心配 乳幼児健診・発達相談・小児科

夜間・休日に、呼吸、意識、けいれん、けがなど、かんしゃくとは別の急な症状で受診判断に迷う時は、子ども医療電話相談♯8000を利用できます。明らかな緊急性がある場合は119です。

公的情報:厚生労働省|子ども医療電話相談 ♯8000

よくある質問

Q. イヤイヤ期はいつまで続きますか?
A. 1歳後半から3歳ごろに目立ちやすいとされますが、始まる時期も落ち着く時期も個人差があります。年齢だけでなく、生活への影響を見てください。
Q. 泣いている時は抱っこした方がよいですか?
A. 抱っこを求める子も、触られることを嫌がる子もいます。「抱っこする?ここで待つ?」と確認し、安全を保ちながら子どもの反応に合わせます。
Q. 無視すると早く終わりますか?
A. 危険がなく、親の反応を確かめる行動では距離を取ることもありますが、完全に放置するのではなく、安全を確認し、「ここにいるよ」と伝える方が安心につながります。
Q. 叩いた後に謝らせるべきですか?
A. 興奮中に強制するより、落ち着いた後に相手の痛みを確認し、「次は手を止めて、いやと言う」と代わりの行動を練習します。
Q. 毎回同じ対応ができません。
A. 親の体調や状況によって揺れるのは自然です。「安全を守る一言」だけは共通にし、それ以外は落ち着いた後にやり直せば十分です。

イヤイヤ期への対応を振り返り、今日から始める行動を選ぶための案内図

全部を一度に変えず、今日できることを一つだけ選びます。

今日から始める3つのこと

  1. 安全を守る一言を一つ決める
  2. 一場面だけ二者択一を使う
  3. 7日間、できたことを一行記録する

かんしゃくをゼロにすることを目標にせず、危険を減らせた場面や、親子が落ち着いてやり直せた場面を一つ残してください。

初級講座が向く人・まず記事内実践でよい人

講座が向く可能性がある人

  • 同じ場面で毎回、言葉が出てこない
  • 夫婦や家族で声かけ方針が揃わない
  • 場当たり的な言い換えではなく体系的に学びたい
  • 子育て以外の対人関係でも伝え方を使いたい

まず本記事の実践でよい人

  • 困っている場面が一つだけ
  • 記事内の7日プランをまだ試していない
  • 発達や健康面の相談を優先した方がよい
  • 親子の安全確保が難しく、公的支援が必要
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著者ChieFukurou
著者:

3人の子育て経験と公的資料をもとに、家庭で実践しやすい声かけを整理しています。医療資格者ではないため、診断や治療が必要な内容は自治体・医療機関への相談を案内しています。親の理想を先に伝えるより、子どもの言葉を聞き、認め、境界線を短く伝えることを大切にしています。