2歳・3歳のイヤイヤ期では、「自分で決めたい」という気持ちに、言葉や気持ちを調整する力が追いつかず、泣く・寝転ぶ・叩く・噛むなどの行動が出ることがあります。大切なのは、すぐに言い聞かせることではなく、安全を守る→気持ちを短く受け止める→次の行動を一つ示すことです。
| タイミング | 親がすること | 声かけ例 |
|---|---|---|
| 起こる前 | 空腹・眠気・予定変更・刺激を確認する | 「あと1回で帰るよ」 |
| かんしゃく中 | 安全を確保し、言葉を減らす | 「危ないから止めるね」 |
| 落ち着いた後 | 代わりの行動を一つ練習する | 「次は『いや』と言おう」 |
- 危険がある時:共感より先に、手・物・道路から離して安全を確保します。
- 落ち着くまで:説明を増やさず、「悔しかったね」「ここで待とう」と短く伝えます。
- 落ち着いた後:二者択一・見通し・代替行動のどれか一つだけを提示します。
毎回うまく対応できなくても問題ありません。親子に合う一言を一つ決め、同じ順番で繰り返す方が実践しやすくなります。
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イヤイヤ期の原因と対応3ステップ

1歳後半から3歳ごろは、自分の意思がはっきりしてくる一方で、待つ・切り替える・気持ちを言葉にする力は発達の途中です。疲れ、空腹、眠気、予定変更、刺激の多さが重なると、泣く・叫ぶ・寝転ぶといった形で表れやすくなります。
イヤイヤ期はいつからいつまで?
イヤイヤ期は1歳後半ごろから目立つことがあり、2〜3歳で対応に悩みやすくなります。ただし、始まり方や落ち着く時期には個人差があります。4歳前後になり、反抗・強いこだわり・切り替えにくさが悩みの中心になった場合は、後述する4歳向けの記事で対応を分けて確認できます。
イヤイヤ期がひどいと感じる時の5つの確認
| 確認すること | 見直すポイント |
|---|---|
| 空腹や眠気が重なっていないか | 外出時間・食事・昼寝の前後を短くする |
| 急な終了や予定変更がなかったか | 「あと1回」「次は○○」と先に伝える |
| 音・光・人混みなどの刺激が強くなかったか | 静かな場所へ移り、予定を減らす |
| 要求を言葉で伝えにくい場面ではなかったか | 「いや」「あとで」など一語の代わりを教える |
| 家庭や園の生活に継続的な支障があるか | 頻度・長さ・前後の状況を記録して相談する |
大切な点:「ひどいから発達障害」と結論づけることはできません。体調、環境、言葉の発達、刺激への反応、生活への影響をまとめて見ます。
対応は「安全・共感・次の一歩」
- 1安全
危険物と人から離す - 2共感
気持ちを一語で示す - 3次の一歩
行動を一つだけ伝える
ステップ1|安全を最優先する
道路への飛び出し、叩く・噛む、物を投げる行動がある時は、まず距離を取り、危険物をどけます。「危ないから止めるね」「叩かないよ」と短く伝え、長い説明は落ち着いてからにします。
ステップ2|感情を短く言葉にする
「もっと遊びたかったね」「自分でやりたかったね」のように、推測できる気持ちを一文で伝えます。違っていそうなら言い直して構いません。正解を当てることより、落ち着いてそばにいることが大切です。
ステップ3|次の行動を一つ示す
「ここでお水を飲もう」「赤い靴と青い靴、どちらにする?」のように、今できる行動を一つだけ提示します。選べないほど興奮している時は、選択肢を出さず、安全な場所で待ちます。


公的情報:幼児期の育ちは、家庭だけでなく周囲の環境や関わりの中で支えられます。詳しくはこども家庭庁「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン」をご確認ください。
今困っている場面から確認できます
2歳・3歳の年齢別声かけ
1歳半〜2歳|言葉を減らし、二つから選べる形にする

- 着替え:「青い服と白い服、どっち?」
- 移動:「抱っこで行く?手をつないで行く?」
- 終了:「あと1回でおしまい。次は手を洗うよ」
2歳〜3歳|気持ちを代弁し、役割へつなぐ

- 順番待ち:「先にやりたかったね。砂時計が終わったら交代だよ」
- 買い物:「まだ帰りたくないね。レシート係をお願いしていい?」
- 片付け:「続けたかったね。赤い箱だけ一緒に入れよう」
3歳〜4歳|安全ルールと代わりの行動をセットにする

- 叩く:「叩かないよ。怒ったら足をトントンしよう」
- 投げる:「おもちゃは投げないよ。ボールなら投げていいよ」
- 振り返り:「次は何の合図にする?」と落ち着いてから一緒に決める
叩く・噛む・物を投げる時の対応
その場で使う短い言葉
- 「叩かないよ。手を止めるね」
- 「噛まないよ。離れるね」
- 「これは投げないよ。床に置くね」
落ち着いてから教える代替行動
- クッションを押す
- 足を床にトントンする
- 「いや」「かして」「あとで」と一語で伝える
- 大人の手を握って合図する
行動の直後に長く叱ると、何をすればよかったのかが伝わりにくくなります。「禁止する行動」と「代わりにできる行動」を一組にして、同じ言葉で繰り返します。
買い物・外出・電車でのかんしゃく対策
買い物|入店前に「買う物・役割・終了」を決める

- 「牛乳とパンを買ったら帰るよ」
- 「カゴ係とレシート係、どちらにする?」
- 欲しい物を断る時は「今日は買わない。写真を撮って候補にしよう」
床に寝転んだ時は、通行や転倒の危険がない場所へ移します。「欲しかったね。今日は買わないよ」と短く繰り返し、説得や取引を増やさないようにします。
電車・バス|一駅ごとに短く区切る

- 乗る前に「3駅乗るよ」と伝える
- 声量の合図を家族で一つ決める
- 難しくなったら途中で降りる選択肢を持つ
子どもが2〜3歳頃、出発直前に予定を変えると拒否が強くなることがありました。そこで車に乗る前に「公園→おやつ→帰宅」と順番を伝えました。毎回防げたわけではありませんが、急に帰宅を告げるより切り替えやすい場面がありました。わが家では、親の予定だけを押し付けず、子どもの「何をしたいか」も聞いて小さな役割を渡すようにしました。
寝かしつけ・食事・着替えで拒否する時
寝かしつけ|毎日同じ順番を短く見せる

- 「あと1回見たら画面を終わるよ」
- 「歯磨きとパジャマ、どちらからにする?」
- 「暗いのが不安?豆電球にする?」
食事|食べる量を親子で調整する

- 「少しと普通、どちらの量にする?」
- 「一口試す?今日は見て終わりにする?」
- 食べないことを人格や良し悪しと結び付けない
着替え・歯磨き|本人が担当する部分を作る
- 親が袖を通し、子どもが裾を引く
- 親が仕上げをし、子どもが最後にうがいする
- 「全部やる」ではなく「ここだけお願い」と分ける
家庭で無理なく試す7日実践プラン

できた日にチェックしてください。進捗はこの端末のブラウザ内だけに保存され、入力内容は外部へ送信されません。
完了の基準:かんしゃくをゼロにできたかではなく、「危険を減らせた」「親の言葉を短くできた」「落ち着いた後にやり直せた」のどれか一つで評価します。
避けたいNG言い換えと親子の立て直し

| 避けたい言い方 | 言い換え例 | 狙い |
|---|---|---|
| 「いい加減にしなさい」 | 「物は投げないよ。ここに置こう」 | 止める行動を具体化する |
| 「なんでできないの」 | 「自分でやりたかったね。ここだけお願い」 | 気持ちと次の行動を分ける |
| 「泣かないで」 | 「悲しかったね。ここで待つよ」 | 感情を禁止しない |
| 「いい子にして」 | 「電車では小さな声で話そう」 | 望む行動を見える言葉にする |
| 「もう知らない」 | 「今は少し離れるね。落ち着いたら戻るよ」 | 安全な距離と再接続を伝える |
私は長女が幼い頃、「親として正しく育てなければ」と力み、本人の気持ちを聞く前に指示を重ねたことがあります。結果は、こちらが強く言うほど拒否が強くなる悪循環でした。その後、兄弟と比べず、まず本人の言葉を聞くように変えました。この経験から、イヤイヤ期でも「従わせる言葉」を探すより、子どもの気持ちを受け止めたうえで境界線を短く伝えることを大切にしています。
同じ場面で言葉に迷う方へ
場当たり的な言い換えではなく、伝える順番と基本を整理したい方は、初級講座の内容を確認できます。
- 受講料:13,200円(税込)
- 学習時間:動画約140分
- 受講方法:スマホ・PCによるWeb受講
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料金・講座内容を確認してから判断できます。ボタンを押しただけでは申込みは完了しません。料金・時間・受講条件は変更される場合があるため、最新情報は公式ページをご確認ください。
親が限界の時は、しつけより安全を優先する
- 子どもの安全を確認する
- 「今は離れるね。戻るよ」と短く伝える
- 数十秒でも距離を取り、水を飲む・ゆっくり息を吐く
- 家族、園、自治体の子育て相談などへ状況を共有する
「自分だけでは止められない」「子どもを傷つけそう」と感じる時は、一人で抱え込まず相談してください。明らかな緊急の危険がある場合は119、虐待かもしれないと感じる場合や、子どもを傷つけそうな状況の相談先として全国共通の189があります。
発達相談の目安・緊急度別の相談先・FAQ

かんしゃくだけで発達特性は判断できません
かんしゃくという一つの行動だけで、発達特性や診断名を判断することはできません。心配が続く場合は、言葉の発達、遊び方、視線や指差しなどの対人共有、音・光・触感への反応、家庭や園での生活への影響も含めて相談します。頻度、継続時間、直前の出来事、落ち着いたきっかけを記録し、自己判断で診断名を付けないことが大切です。
自治体の相談窓口や小児科へ相談したい目安
- 自傷や他害が強く、安全確保が難しい
- かんしゃくが長く続き、家庭や園での生活に大きな支障がある
- 言葉、視線の共有、遊び方、音や触感への反応なども含めて心配が続く
- 親の疲労が強く、子どもの安全を守り続けるのが難しい
発達・子育て相談で伝える5項目
- いつ起きたか
- 直前に何があったか
- 何分続いたか
- どの行動があったか
- 何をすると落ち着いたか
緊急度別の相談先
| 状況 | 相談先 |
|---|---|
| 呼吸・意識・けいれん・大けがなど明らかな緊急 | 119 |
| 夜間・休日に受診判断を迷う | ♯8000 |
| 子どもを傷つけそう、虐待かもしれない | 189 |
| 継続的な育児・親子関係の相談 | 自治体のこども家庭センター |
| 発達や生活面の心配 | 乳幼児健診・発達相談・小児科 |
夜間・休日に、呼吸、意識、けいれん、けがなど、かんしゃくとは別の急な症状で受診判断に迷う時は、子ども医療電話相談♯8000を利用できます。明らかな緊急性がある場合は119です。
よくある質問
- Q. イヤイヤ期はいつまで続きますか?
- A. 1歳後半から3歳ごろに目立ちやすいとされますが、始まる時期も落ち着く時期も個人差があります。年齢だけでなく、生活への影響を見てください。
- Q. 泣いている時は抱っこした方がよいですか?
- A. 抱っこを求める子も、触られることを嫌がる子もいます。「抱っこする?ここで待つ?」と確認し、安全を保ちながら子どもの反応に合わせます。
- Q. 無視すると早く終わりますか?
- A. 危険がなく、親の反応を確かめる行動では距離を取ることもありますが、完全に放置するのではなく、安全を確認し、「ここにいるよ」と伝える方が安心につながります。
- Q. 叩いた後に謝らせるべきですか?
- A. 興奮中に強制するより、落ち着いた後に相手の痛みを確認し、「次は手を止めて、いやと言う」と代わりの行動を練習します。
- Q. 毎回同じ対応ができません。
- A. 親の体調や状況によって揺れるのは自然です。「安全を守る一言」だけは共通にし、それ以外は落ち着いた後にやり直せば十分です。

今日から始める3つのこと
- 安全を守る一言を一つ決める
- 一場面だけ二者択一を使う
- 7日間、できたことを一行記録する
かんしゃくをゼロにすることを目標にせず、危険を減らせた場面や、親子が落ち着いてやり直せた場面を一つ残してください。
初級講座が向く人・まず記事内実践でよい人
講座が向く可能性がある人
- 同じ場面で毎回、言葉が出てこない
- 夫婦や家族で声かけ方針が揃わない
- 場当たり的な言い換えではなく体系的に学びたい
- 子育て以外の対人関係でも伝え方を使いたい
まず本記事の実践でよい人
- 困っている場面が一つだけ
- 記事内の7日プランをまだ試していない
- 発達や健康面の相談を優先した方がよい
- 親子の安全確保が難しく、公的支援が必要
7日間試しても伝え方が定まらない方へ
家庭で使う言葉を体系的に整理したい方は、料金・時間・受講方法を確認したうえで必要性を判断できます。
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- 学習時間:動画約140分
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