子育てラボ(研究室)!

「子育てラボ!」は、子どもの学び、勉強、健康の「なぜ?」を解決し、親子の成長をサポートする研究室です。

【保存版】小学生のSDGsは家でできる!1週間で変わる3ステップ+学年別ワーク&無料PDF

 

小学生と親が自宅で節水・消灯・分別に取り組む様子(SDGsの家庭実践)

小学生のSDGsは「家の中の小さな選択」から始まります。

小学生の SDGs/環境教育 完全ガイド|家庭で始める3つのステップ+学年別ワークシート付き

今日から家で始められるSDGs実践を“超具体”に解説。学年別ワークシート、1週間ビンゴの無料DL、失敗しない声かけテンプレまで網羅。5分×毎日の小さな行動を、楽しく続く仕組みに変えましょう。

家庭で続くSDGsの3ステップと今日やることのアイコン図解

3ステップ(見える化→合意→楽しさ設計)を図で確認。

無料PDFダウンロード(印刷して使える)

※リンクをクリックするとGoogleドライブのPDFが開きます(A4サイズ・無料)。

なぜ今、SDGs/環境教育が“小学生×家庭”に必要か

本記事のセクション構成マップ(学年別・活動・安全・FAQ)

迷ったらこのマップから目的の章へ。

学校カリキュラムと社会の変化(探究・総合・地域連携)

学校の学びは「正解を覚える」から、課題を見つけて解決まで試す探究型へ。地域と連携した授業が増え、家庭でのふだんの選択が実験フィールドになります。

家庭での学びが効く理由(“日々の選択”=行動変容の主戦場)

「毎日必ずある行動」ほど改善しやすく、継続=効果になります。小さな成功を数えると自己効力感が育ちます。

学校の探究学習と家庭の毎日の選択が循環する図

家庭の日常が学びの主戦場に。

よくある誤解(“難しい/お金がかかる/時間がない”を解く)

歯みがきでコップ半分の水を使う節水の実例

5分×習慣化は「コップ半分」から。
  • 5分×習慣化で十分:歯みがきはコップ半分、出しっぱなしゼロ。
  • 費用ゼロで開始:紙袋を分別ボックスに、空き瓶は観察瓶。
  • ついで化:風呂は続けて入る、買い物前に在庫写真を撮る。

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SDGsの全体像を小学生に“やさしく”伝える

小学生向けに言い換えた17目標のアイコン一覧

家でできる行動へ1対1で結びつけよう。

17目標の超要約(子ども向け1行説明×17)

  1. 貧困:困っている人を助け合う。
  2. 飢餓:食べ物を大切に分け合う。
  3. 健康:からだと心を元気に。
  4. 教育:みんなが学べるように。
  5. ジェンダー:だれでも平等に。
  6. 水:きれいな水を守る。
  7. エネルギー:電気をむだにしない。
  8. 働きがい:安心して働ける世界。
  9. 産業と技術:工夫と技で便利に。
  10. 不平等をなくす:ちがいを認め合う。
  11. 住み続けられるまち:安全でやさしいまちへ。
  12. つくる責任つかう責任:買い方・使い方を工夫。
  13. 気候変動:地球を暑くしすぎない。
  14. 海の豊かさ:海をきれいに。
  15. 陸の豊かさ:森と生き物を守る。
  16. 平和と公正:話し合いで決める。
  17. パートナーシップ:みんなで力を合わせる。

家庭で実践しやすいSDGs目標の優先度ヒートマップ

まずは実行性の高い7領域から。

目標→家庭アクション対応表(#12:買い方・使い方の3チェック)

買う前1分会議

  1. 過剰包装じゃない?
  2. 詰替え・大容量はある?
  3. 長く使える・直せる?

リユース・リデュース・リサイクルなど用語のやさしい解説カード

印刷して冷蔵庫に貼れる用語カード。

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家庭で始める3ステップ|“やってみよう”から続ける仕組みへ

ステップ①:見える化(現状を観察)

在庫写真をうまく撮る3つのコツ(全体→ポケット→手前へ)

買い物前1分の在庫写真で重複買いゼロへ。

まずは「どんなムダがあるか」を観察。照明・水道・冷蔵庫の開閉・ごみ・移動手段などを記録します。

ステップ②:合意(ルール化)

家族ミニ合意書(1週間)の記入例

合意は“肯定・具体・測定・期限”の4条件で。

ルールを作るときは「やめる」ではなく“〜する”の肯定表現で。できた回数や時間を計測できる内容にし、1週間をめどに見直します。

ステップ③:ふり返り(KPTで再設計)

KPT 5分ミーティングの手順(Keep/Problem/Try)

5分で“続く仕組み”に作り替える。

家庭内の支援構造(チェックリスト・KPI・称賛設計)

  • チェックリスト:行動の定着を見える化
  • KPI:回数・時間・ごみ量など具体的な数字を指標に。
  • 称賛設計:できた→言葉でほめる→次の挑戦につなげる。

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学年別ワークシートと体験例

学年別ワークの到達点まとめ(低・中・高)

学年に合わせて“成功率70%”の課題設定を。

低学年(見つける×分ける×数える)

歯みがき・照明・冷蔵庫など身近な題材から「見つけて○をつける」だけでOK。保護者は口出しより「気づいたね」と共感を。

中学年(比べる×記録する×考える)

つけっぱ回数の週間棒グラフ化の作例

数値化で“どこを直すか”が見える。

数字にするだけで変化が見える。冷蔵庫や照明など、1日あたりの“開けっぱなし回数”を家族で比較し、改善策を話し合います。

高学年(調べる×提案する×共有する)

「提案シート」に記入し、1分発表で考えをまとめる練習に。家庭の課題を小学校の探究学習につなげることも可能です。

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ミニ活動アイデア|1日5分×家庭でできるSDGs

家庭でできる5分SDGs行動の一覧カード(節電・節水・食)

1日1アクションでも続ければ成果に。
  • 冷蔵庫チェック→買いすぎ防止。
  • 風呂残り湯で靴洗い。
  • エアコン設定を+1℃。
  • 水筒を持ち歩く。
  • 読まなくなった本を学校へ寄付。

「やる・やらない」ではなく「どれをやるか」。強制ではなく選択肢を示すだけで、行動率が上がります。

家庭ルールの作り方とテンプレート

家庭ルールテンプレート(具体+期限+KPT再設計)

家庭ルールのテンプレートは“具体+期限+KPT再設計”。

声かけテンプレ

  • 「〇時までに電気を消せると助かるね!」(肯定)
  • 「次はどうする?」(内省を促す)
  • 「いいね、昨日より早いね!」(即時称賛)

心理学Tips(行動変容理論)

“やる気”より“仕組み”。行動経済学の「ナッジ理論」では、人は環境に流されやすいとされます。やりやすい配置を整えるだけで行動は変わります。

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安全・衛生と夜間の見え方対策

夜道の安全対策:反射材・ライト・ヘルメット着用

反射材やヘルメットで夜道の安全を守る。
  • 夜は反射材ベストを着用。
  • 自転車のライトとベル点検。
  • 家庭菜園や洗濯物で段差に注意。

警察庁の調査によると、反射材の着用で夜間の視認距離は約3倍に。安全も立派なSDGs行動です。

メディアリテラシーと“グリーンウォッシュ”対策

環境に「よさそう」な広告の中には、根拠の薄い“グリーンウォッシュ”も。子どもにも「本当にエコ?」と問い直す習慣を育てます。

  • 「再生素材○%」→何がどのくらい?を確認。
  • 「環境にやさしい」→データや認証マークを探す。
  • 「寄付付き商品」→寄付金の使い道をチェック。

環境省の「環境表示ガイドライン」では、表示根拠の明確化が求められています。

道具セット:続けるための家庭ミニツール

  • 冷蔵庫用マグネットチェック表。
  • お風呂残り湯バケツ(軽くて安全)。
  • 1分タイマー(子ども用)。
  • 小さな“称賛メダル”カード。

行動のトリガー(視覚・音・手ざわり)を作ると継続率が上がります。

住環境別の工夫:集合住宅と一戸建て

住宅タイプ別のエコ実践ポイント表

住宅タイプ別のエコ実践ポイント。

集合住宅

  • ベランダの物干しは日陰干しで節電。
  • 共有スペースの消灯を意識。
  • 階段利用を“運動+省エネ”に。

一戸建て

  • 断熱カーテン・すきま風防止テープ。
  • 屋外照明に人感センサーを設置。
  • 庭の落ち葉を堆肥化して循環。

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特性・配慮が必要な子へのアプローチ

可視タイマーと色分けカードで15分タスクに集中する学習風景

“見える時間”で切り上げがスムーズに。

成功体験の設計(役割の微調整・小目標)

  • 役割は「持つだけ係 → 分ける係 → 発表係」の段階アップ。
  • 作業は10〜15分の短時間×1つに分割。
  • 終わったら言語化称賛:「今の〇〇が助かった」。

季節カレンダー&行事連動(年間ロードマップ)

春夏秋冬の環境学習ロードマップ(家庭での実践例)

季節の行事と連動させると続きます。
  • 春:芽吹き観察、通学路の緑マップ。
  • 夏:日なたと日陰の温度差、打ち水の効果測定。
  • 秋:旬の食材カード、落ち葉堆肥の観察。
  • 冬:断熱・衣服の工夫、結露観察と再発防止。

教科学習とのつなぎ(STEAM)

理科・社会・算数の横断

観測→記録→グラフ→考察を家庭で反復。温度・使用回数・ごみ量など、身近な指標を扱うと自分ごと化しやすい。

評価とふり返り:週1“家族ミーティング”の型(5分)

連続日数・○の数・提案数を見える化する家族ダッシュボード

数値+体感の両方を毎週5分で確認。

KPI例

  • できた数/連続日数/家族提案数。
  • 省資源の“体感”(暑さ/寒さの違い、明るさ等)。

学校・地域・施設とつながる

地域イベント参加の持ち物と連絡の基本セット

連絡・持ち物・解散場所を事前に合意。

学校の探究・総合の時間や、地域の環境イベントに成果を持ち寄ると、学びが循環します。

よくある質問(FAQ・20項目)

忙しくて時間が取れません。

家事と合体が最速。買い物前に在庫写真、入浴は続けて。5分で十分です。

子どもが飽きます。

トリガー(時刻・場所・合図)を固定し、If–Thenカードを冷蔵庫に。

お金をかけずにできますか?

図書館・自治体パンフ・科学館の無料ワークを活用。

何から始めれば良い?

冷蔵庫の在庫写真ビンゴ1枚週1 KPTの順で。

兄弟でレベル差がある。

役割を段階化(持つだけ→分ける→発表)。同じ目標でなくてOK。

失敗が続くと落ち込みます。

×→理由→次策のリトライ手順に。罰ではなく再設計。

学校の学びとつながりますか?

観測→記録→グラフ→考察は探究学習と同じ流れ。家庭で前練習に。

SDGsの17目標を覚えられない。

子ども向け1行要約でOK。家庭の行動と1対1対応にします。

節電の実感がわきません。

メーターやスマートプラグの数値を週1で可視化すると効果が見えます。

節水の目安は?

歯みがき時はコップ半分を合図に。シャワーは小休止でこまめに止水。

広告の“エコ”表示は信じていい?

根拠・数字・比較軸を確認。認証マークや出典をチェック。

夜の外出が心配。

反射材ベスト+ライト徹底。帰宅時刻は16時目安で合意。

ゲームやSNSと両立できますか?

時間だけでなく内容・タイミング・目的を話し合い、家庭ルール化。

賃貸・集合住宅でできることは?

共有部の消灯・日陰干し・階段利用・ベランダの強風対策など。

小学校への共有方法は?

1分発表+ビフォー/アフターの写真1枚。提案シートで要点を整理。

家庭内で意見が割れます。

1週間だけ試す→次週に再合意。試行で摩擦を下げます。

やる気が続かない。

称賛設計見える化(○カウント)。難易度は成功率70%から。

ごみ分別が難しい。

動線の途中に“1ステップ箱”。途中に置けると片付け率が上がります。

道具は何を買えば良い?

まずはある物で代用。必要なら計量カップ/温度計/虫めがね/スイッチタップのみ。

写真の公開は問題ない?

個人・位置情報に注意。制服・学校名・住所が映らないよう配慮。

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体験者レビュー(家庭の実例)

ケース1:在庫写真→買いすぎゼロ(小3・共働き)

買い物前に冷蔵庫の在庫写真を撮るだけで、重複購入が激減。週1のKPTで「撮り忘れ」を改善し、食品ロスが3割減に。

ケース2:ビンゴ×称賛で継続(小1・きょうだい)

1週間エコビンゴを導入。3列そろうたびに写真タイムで称賛。朝の消灯と水道の止水が習慣化

ケース3:数値化→提案へ(小5・高学年)

“つけっぱ”回数を曜日別にグラフ化。子どもから人感センサー導入の提案が出て、家族会議で採用。

ケース4:配慮が必要な子の成功体験(小2)

役割を「持つだけ係」から開始。1か月で「分ける係」→「発表係」まで段階アップ。自己効力感が可視化され、生活全般に波及。

参考・一次情報(公式・一次ソース)

SDGsの基本・公式説明

学校教育(ESD・学習指導要領・探究)

家庭の省エネ

節水・水資源

3R・資源循環・表示

子どもの安全・夜間の視認

睡眠(推奨睡眠時間の一次情報)

デジタル・情報モラル

※本セクションは本文の主張や数値の根拠となる一次情報(公式サイト・官公庁・学会等)へのリンク集です。

まとめ(行動宣言)

今日・今週・来月の行動宣言チェックリスト

小さく始めて、続けて、大きく変える。
  • 今日:買い物前に冷蔵庫の在庫写真を撮る。
  • 今週:家族ルールを1つ決めてビンゴを貼る。
  • 来月:近場の自然公園で15分観察会

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著者プロフィール

著者プロフィール写真(ミネ)

Chiefukurou|家庭学習・行動科学ベースで「今日から回る仕組み」を提案。

お問い合わせ:フォーム / プロフィール:著者情報 / X:@imabari621

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