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【高校受験】偏差値UPの勉強法3つ|模試の復習・科目別戦略・NG勉強完全ガイド

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高校受験|偏差値UPにつながる勉強方法3つ(やめるべきNG勉強も解説)

高校受験の偏差値アップに向けて親子で学習計画を相談している中学生と保護者の様子

偏差値UPは「量まかせ」でなく、親子で作戦を立てるところから。

「偏差値を上げたいけど、何から手をつければいいか分からない」「勉強量は増やしているのに偏差値が伸びない…」という中学生・保護者向けに、偏差値UPに直結する勉強方法3つと、逆効果になるNG勉強を丁寧に解説します。

この内容は、今日からすぐ始められ、部活や習い事との両立にも対応できます。

  • 偏差値の“本当の意味”と上がる仕組み
  • 偏差値UPにつながる勉強方法3つの柱
  • やめるべきNG勉強と、代わりにやること
  • 1週間お試し学習プランとQ&A

「通信教育やオンライン塾も含めて、うちに合う勉強スタイルを知りたい」ご家庭は、まず中学生向け通信教育の比較ハブ記事をチェックしておくと、高校受験までの全体像がつかみやすくなります。

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高校受験|偏差値UPにつながる勉強方法3つ(やめるべきNG勉強も解説)

1. 偏差値とは?誤解をなくす3分整理

1-1. 偏差値は“順位”の指標である

偏差値は点数そのものではなく、同じテストを受けた集団の中での位置(順位)を表します。だから点数のアップだけでは偏差値は必ずしも上がりません。「効率の悪い勉強」をしていると、点数は上がっても偏差値は動かない理由がここにあります。

一般的に、偏差値は

  • 平均が50(クラス全体の「真ん中」)
  • 10ごとに1つの帯(40台/50台/60台…)

というイメージで分布しています。テストの点数を横軸にしてグラフにすると、真ん中がふくらんだ山のような形になり、その「山のてっぺん」にあたるのが偏差値50のあたりです。

  • 偏差値50:全体のほぼ真ん中(おおよそ半分の生徒が50未満)
  • 偏差値60:上位約16%前後のイメージ
  • 偏差値40:下から約16%前後のイメージ

ざっくり言うと、偏差値50を中心に、40〜60に多くの生徒が集まっているとイメージしておくと十分です。

1-2. 偏差値が上がる“仕組み”

偏差値は、「自分の点数」と「まわりの点数」の両方から決まります。

  • 自分の点数が上がる
  • かつ、他の人がそこまで点数を伸ばせていない

この2つがそろったときに、偏差値がグッと上がるイメージです。逆に、テストがやさしくて全体の点数が上がると、自分の点数も上がったのに偏差値はあまり変わらないということが起こります。

だからこそ、なんとなく問題集を進めるより、

  • 「みんなが取りこぼしやすい基礎」を確実に取る
  • 「よく出るのに苦手が多い単元」を重点的に練習する

といった“伸びるポイントに時間を投資する勉強”が大切になります。

1-3. 偏差値UPの現実的な伸び幅

偏差値は、上がれば上がるほど同じ「5ポイントUP」でも難易度が変わるという特徴があります。

  • 偏差値40 → 50:
    ・「基礎の抜け」を埋めるだけでもグンと上がりやすいゾーン。
    ・学校ワークの3周回しや、苦手教科の底上げで短期間でも変化が見えやすい
  • 偏差値50 → 60:
    ・すでに基礎ができている生徒が多い中で、さらに一歩抜ける必要があるゾーン。
    ・解き直し・過去問・標準〜やや難レベルの演習など、「質の高い勉強」が必要。
  • 偏差値60 → 65:
    ・もともと上位にいる生徒同士の争いになるため、「同じ5ポイント」でもかなりハード。
    ・時間と戦略(得点源の教科を決める・捨て問を見極めるなど)がしっかり必要。
現在の偏差値 目標 イメージ
40前後 50前後へ 「抜けている基礎」を埋めれば、半年〜1年で十分狙える
50前後 55〜60へ 正しい方法で「解き直し」と「弱点つぶし」を回せば、十分到達可能
60前後 65前後へ 「難問勝負」の世界。
時間配分や捨て問判断など、戦略もセットで必要

「いまの位置(偏差値)」と「どこを目指すか」によって、必要な勉強の量や質が変わります。このあとの章では、その具体的な勉強法と計画の立て方をくわしく整理していきます。

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2. いつから、どれくらい勉強すべきか(学年別×時期別)

高校受験に向けて学年と時期ごとの勉強ポイントをボードで整理している親子

「学年×時期」で優先する勉強を決めると、ムダな不安が減ります。

2-1. 学年別の優先ポイント

  • 中1:学校のワークで基礎を固める
  • 中2:“苦手の棚卸し”を行い復習開始
  • 中3:総復習+入試レベル問題へ橋渡し

2-2. 時期別ロードマップ

大事なのは「量」ではなく優先順位です。

  • 1学期:基礎と前年度の復習
  • 夏休み:弱点補強+入試問題の型慣れ
  • 2学期:入試レベル問題の演習
  • 直前期:解き直しと苦手潰しに集中

2-2-1. 「偏差値アップ」と必要勉強時間の目安

「結局、どれくらい勉強したら偏差値は上がるの?」という疑問に対して、あくまで目安ですが、次のように考えるとイメージしやすくなります(5教科合計・3〜6か月単位の追加学習時間のイメージ)。

目標の伸び幅(5教科) 追加学習時間の目安 1日の目安(3〜6か月) おすすめの勉強の軸
偏差値+3 約50〜80時間 1日30〜45分 学校ワークのやり直し+基礎問題の反復
偏差値+5 約100〜150時間 1日60〜90分 基礎+頻出問題のパターン演習(過去問の一部も含む)
偏差値+10 約200〜300時間 1日90〜120分 総復習+入試レベル演習/記述・応用問題の強化

もちろん、スタート時点の学力・志望校のレベル・教科の得意不得意によって必要時間は前後します。ただ、

  • 「偏差値を5上げたい → 3〜6か月で100〜150時間くらい追加で勉強する」
  • 「偏差値を10上げたい → 6か月〜1年で200時間以上の追加学習が必要」

といったイメージを持っておくと、「何となく勉強」ではなく「いつまでに何時間を積み上げるか」の計画が立てやすくなります。

おすすめは、ノートやカレンダー、学習アプリなどを使って、「今日やった時間」を見える化し、累計時間を記録していくことです。

2-2-2. 【学年×時期】ざっくりロードマップ

「どの学年の、どの時期に、何を主役にすべきか」をまとめたマトリクスです。

学年\時期 1学期 夏休み 2学期 直前期(1〜3月)
中1 小学校内容+中1内容の基礎固め
学校ワークを「2回転」
英数国の土台確認
苦手単元の復習
定期テスト対策を通じて勉強習慣を作る 苦手教科を1〜2つに絞り、総復習で「穴」を減らす
中2 中1の復習+中2内容の基礎
関数・図形・文法を意識
中1・中2の総復習をスタート
模試で現状把握
入試頻出単元を意識した演習
応用問題へ橋渡し
中3スタートに向けて、
弱点リストを作り「苦手つぶし」を前倒し
中3 中1・中2の総復習が主役
模試で志望校との距離を確認
入試レベル問題の演習開始
過去問の「型」に慣れる
入試問題レベルを本格的に演習
過去問+予想問題
解き直しと苦手単元の集中補強
時間配分の練習

この表を見ながら、「今の学年・時期の主役は何か?」を親子で共有しておくと、教材選びや時間配分で迷いにくくなります。

2-3. 部活と両立の時間設計

「勉強時間が足りない」と嘆くより、取れる時間を最大化するほうが現実的です。平日は30〜90分、休日に2〜3時間が目安。継続することが最重要。

2-3-1. モデルスケジュール例(平日)

同じ「1日60分」でも、家庭の状況や都道府県(内申重視かどうか)によって、時間の使い方は変わります。代表的な3パターンを例示します。

① 部活が重いパターン(帰宅が遅め・公立志望)
  • 〜18:30〜19:30 部活・帰宅・夕食
  • 20:00〜20:20 その日の授業ノート見返し(5教科ざっと)
  • 20:20〜20:40 学校ワーク or 通信教育で1〜2単元だけ集中
  • 20:40〜20:50 翌日の持ち物チェック/やることメモ

ポイント:「20〜30分×2セット」に分け、小さなブロックで回すことで、疲れていても続けやすくします。

② 内申重視の都道府県パターン(定期テストの比重が大きい)
  • 19:00〜19:30 その日の小テスト・授業内容の解き直し
  • 19:30〜20:00 定期テスト用ノートまとめ(重要用語・公式・英単語など)
  • 20:00〜20:15 定期テストまで2〜3週間の「今日やるページ」チェック

ポイント:普段から「テスト2〜3週間前の自分を楽にする」つもりで、「解き直し」と「まとめ」に時間を寄せます。

③ 通信教育メイン+塾なしパターン(時間をコンパクトに)
  • 19:30〜19:45 前日の間違い問題の解き直し(通信教育の復習機能など)
  • 19:45〜20:15 その日のメイン学習(1〜2教科)
    例:英語→数学の順で各15分
  • 20:15〜20:25 翌日の「If-Thenプラン」を1行だけ書く
    例:「もし21:00になったら → 英単語を5分だけ見る」

ポイント:「解き直し」+「新しい学習」+「明日の一行計画」の3セットにすると、短時間でも偏差値アップにつながる「質の良い時間」になりやすくなります。

部活や共働きで「どうしても時間が取りづらい…」というご家庭は、【保存版】中学生の部活と勉強を両立する方法|60分ルーティン×二軸調整×親の支援テンプレや、共働きでも回る中学生の受験勉強|平日15分テンプレと内申3本柱【保存版】もあわせて読むと、平日15〜60分で何をすべきかの具体イメージがつかみやすくなります。

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3. 偏差値UPにつながる勉強方法(3つの柱)

高校受験の偏差値アップに大切な3つの勉強法のカードを前に今日の優先テーマを決める中学生

「基礎3周」「アウトプット8割」「時間から逆算」の3本柱を毎日の行動に落とし込む。

3-1. 【柱①】基礎の3周回し

「1回で完璧に理解しよう」は失敗のもとです。同じ教材を3周することで、「分かる」から「できる」まで定着させていきます。

  • 1周目:分からなくても最後まで進む(全体像をつかむ)
  • 2周目:間違えた問題だけをやり直す(弱点をあぶり出す)
  • 3周目:本当に苦手な問題だけに絞る(入試まで引きずる“穴”をつぶす)

3-1-1. 学校ワークを3周する7ステップ

おすすめは、学校のワーク(+塾や通信教育の基礎問題集)を3周回しするやり方です。

  1. ステップ1:テスト範囲に線を引き、「ここだけやる」と決める
  2. ステップ2(1周目):最初から最後まで解く。
    ・分からない問題には「△」をつけて、とりあえず答えを写して前に進む。
    ・この段階の目標正答率は5〜6割でOK
  3. ステップ3:1周目が終わったら、△と×の問題に「赤丸」をつけてリストアップ
  4. ステップ4(2周目):赤丸の問題だけを解き直す。
    ・教科書・解説を見て「なぜそうなるか」を確認。
    ・ここでの目標正答率は7〜8割
  5. ステップ5:2周目でも×だった問題に「要注意マーク(★など)」をつける
  6. ステップ6(3周目):★の問題だけを1ページにまとめて“弱点セット”を作り、テスト前日〜当日に集中的に解く
  7. ステップ7:テスト後、間違えた問題を“弱点セット”に追加し、次回テスト前にもう1回解く
やる範囲 目標正答率 ポイント
1周目 テスト範囲の全問題 5〜6割 とにかく最後まで終わらせる「粗い通し稽古」
2周目 1周目の△・×だけ 7〜8割 解説を読み込み、「どこで間違えたか」を確認
3周目 2周目でも×だった問題だけ 9割以上 「見た瞬間に手が動く」レベルまで反復

この3周回しができている生徒は、「基礎で落とさない」状態を作りやすく、偏差値UPの土台がぐっと安定します。

3-2. 【柱②】アウトプット8割

「読む・眺める」だけでは偏差値は上がりません。成績が伸びる子は、勉強時間の大半を「解く・説明する・言葉にする」に使っています。

  • 基礎問題 → 応用問題 → 解き直しのサイクルを回す
  • 解いたら必ず「なぜ間違えたか」「次はどうするか」を書く

3-2-1. 「インプット2:アウトプット8」の時間配分イメージ

例えば、合計110分の勉強なら、次のようなイメージです。

  • 最初の30分:インプット(教科書・解説動画・解説を読む)
  • 残り80分:アウトプット(問題演習+解き直し+口頭で説明)

もっと短い時間の日でも、

  • 15分インプット → 45分アウトプット(合計60分)
  • 10分インプット → 20分アウトプット(合計30分)

のように、アウトプット側を2〜3倍多めに取りましょう。

3-2-2. 偏差値UPにつながる「解き直しノート」の書き方

間違いを“書いて残す”習慣があるかどうかで、偏差値の伸びは大きく変わります。おすすめのフォーマットは次の通りです。

項目 書く内容の例
① 問題 教科書やワークのページと番号、問題の簡単な要約
例:数学 P32 No.7「連立方程式の文章題(速さ)」
② 自分の答え なぜその答えになったか、途中式も含めて書く
③ 正しい解き方 ポイントだけ簡潔にメモ
例:「単位時間あたりの進む距離をそろえて式を立てる」
④ 間違えた原因 「公式を忘れていた」「問題文の図を読み飛ばした」など原因を1行で
⑤ 次どうする? 「次に同じタイプを見たら○○する」「この公式をノートの表紙に書く」などの対策

ポイントは、「原因」と「次どうするか」を必ず書くことです。ただ丸つけをして終わりにするのではなく、「同じミスをくり返さない仕組み」にまで落とし込めると、偏差値が安定して上がりやすくなります。

3-3. 【柱③】計画は“時間”から逆算

理想の勉強時間ではなく、「実際に取れる勉強時間」から計画を組むことが大切です。

  • 平日30〜60分×集中
  • 休日2〜3時間×総復習

ここでは、平日に45分しか取れない子/90分確保できる子の2パターンと、偏差値帯ごとの優先順位の目安をまとめます。

3-3-1. 平日45分しか取れない場合(部活・習い事が多い子)

  • 5分:今日やるページを確認(教科・ページ・問題番号をチェック)
  • 25分:学校ワーク or 通信教育でアウトプット中心(その日の授業の復習)
  • 10分:間違えた問題の解き直し+解き直しノートに「原因」と「次どうする」
  • 5分:翌日の「If-Thenプラン」を1行だけ決める
    例:「もし21:30になったら → 英単語を5分だけ見直す」

45分しかなくても、毎日アウトプットを切らさないことで、偏差値40台→50台のラインまでは十分狙えます。

3-3-2. 平日90分取れる場合(受験モードに入りたい子)

  • 20分:インプット(教科書・解説動画・参考書の要点確認)
  • 40分:問題演習(学校ワーク2周目/入試標準問題など)
  • 20分:解き直し+解き直しノート作成
  • 10分:1週間分の学習ログを確認し、「今週足りていない教科」をチェック

90分取れる場合は、「標準レベルの入試問題」や「記述問題」も少しずつ取り入れていきましょう。

3-3-3. 偏差値帯ごとの「今やるべきこと」優先順位

最後に、現在の偏差値帯ごとの優先順位の目安をまとめておきます(5教科合計のイメージ)。

現在の偏差値帯 主な課題 優先すべき勉強 避けたいNG行動
40台前半〜中盤 ・基礎の抜けが多い
・学校ワークが1周も終わっていない
  • 中1・中2の学校ワークをテスト範囲ごとに3周回す
  • 解き直しノートは「間違えた原因」を一言で書く程度でOK
  • いきなり難しい入試問題集だけに手を出す
  • 得意教科ばかりをやり、苦手教科を放置
50台前半〜後半 ・基礎はおおむねOK
・「文章題・記述・応用」で取りこぼしが多い
  • 苦手単元を決めて標準〜やや難レベルの問題を演習
  • 模試や過去問の「解き直しノート」を作り、同じミスをつぶす
  • 解きっぱなしで丸つけだけして終わる
  • 「得点が取れている教科」ばかりを増やし、弱点と向き合わない
60台以上を目指したい層 ・難問であと一歩届かない
・時間内に解ききれない
  • 入試過去問・予想問題を時間を計って演習
  • 「捨て問」と「取り切るべき問題」の見極め練習
  • 基礎を軽視していきなり難問だけを解き続ける
  • 得点源の教科を伸ばさず、広く浅く手を出しすぎる

年間を通したスケジュールや「いつ何をどれくらいやればいいか」の全体像は、【中3生必見】『高校受験完全攻略ガイド』スケジュール・勉強法・塾・内申書でより詳しく解説しています。こちらと本記事をセットで読むと、戦略(年間計画)×戦術(毎日の勉強法)が一本の線でつながります。

「塾に通うべきか?」「通信教育だけで大丈夫?」と迷っている場合は、教材選びそのものが偏差値UPの効率を左右します。中学生向け通信教育・オンライン塾の比較ハブ記事で、各サービスの特徴と失敗しない選び方もチェックしておきましょう。

中学生向け通信教育・オンライン塾おすすめ比較を詳しく読む

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4. 今の勉強法はOK?NG?セルフチェック

「今やっている勉強は、このまま続けて大丈夫?」と不安になったら、一度立ち止まって“やり方”を点検してみましょう。印刷やスクショをして、そのままチェック表として使える形にまとめました。

□ 高校受験・偏差値UPセルフチェック(10項目)

  • 昨日間違えた問題を、今日もう一度解いている(解き直しを習慣にしている)
  • 1週間のうちに5教科すべてに触れている(同じ教科だけに偏っていない)
  • 勉強時間のうち、問題を解く時間が“半分以上”ある(読むだけで終わっていない)
  • 学校ワークは「テスト範囲だけでも2周以上」できている
  • 間違えた問題は、「どこで間違えたか」を1行メモしている
  • ノートまとめに30分以上かける日はほとんどない(まとめより問題演習が多い)
  • 暗記カードや単語帳だけで終わらず、そのあとに必ず問題演習をしている
  • 得意教科だけでなく、苦手教科にも1日10分以上は触れている
  • 60分以上勉強するときは、“45分+5〜10分休憩”など、区切って勉強している
  • テスト・模試の結果を見て、「次の2週間でやること」を3つ以内に絞っている

4-1. 判定の目安(◯の数でカンタン診断)

上の10項目のうち、当てはまるものにチェック(◯)を入れてください。

  • ◯が7〜10個:今の勉強法の方向性はかなり良い状態です。
    → このまま続けつつ、模試・過去問の解き直しや、時間配分の練習など「質」を少しずつ高めることを意識しましょう。
  • ◯が4〜6個:「伸びる要素」と「もったいないムダ」が混ざっている状態です。
    → チェックがつかなかった項目の中から、まずは1〜2個だけを選んで改善すると負担なく始められます。
  • ◯が0〜3個:今の勉強法だと、「時間のわりに偏差値が動きにくい」可能性が高めです。
    → すべてをいきなり変えなくてOKなので、まずは
    • 「昨日間違えた問題を今日解き直す」
    • 「1週間で5教科に触れる」
    の2つから取り入れてみてください。

「今の勉強にどんな“ムダ”があるか?」をもっと詳しく整理したいときは、勉強ぎらい・集中力・ゲーム時間などをまとめて扱った【保存版】子どもが勉強しない時の原因と対策|家庭でできる実践ステップも、親子で現状を見直すヒントになります。

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5. 科目別「偏差値が伸びる」勉強法(5教科まとめ)

5教科ごとの高校受験勉強の優先ポイントをカードで整理している中学生

科目ごとに「何を伸ばすか」を決めると、同じ勉強時間でも偏差値の伸びが変わります。

5-1. 数学:解法パターン×類題反復

数学は、「バラバラな問題」ではなく「同じパターンのくり返し」としてとらえると、一気に点数が安定します。特に中3数学は、入試頻出テーマをしぼって「パターン×反復」で攻略するのが近道です。

5-1-1. 「計算・関数・図形・証明」の4ブロックで考える

ブロック よくある失敗 成功パターン(勉強法)
計算
(正負・分数・展開・因数分解など)
  • スピード重視で雑に計算してミス連発
  • 途中式を書かず、「どこで間違えたか」分からない
  • 1日10問の計算ドリルを「正確さ」重視で解く
  • 必ず途中式を書く → 解き直しのとき原因を特定しやすくする
  • 苦手なパターンだけをまとめた「計算弱点ノート」を作る
関数
(一次・二次・比例反比例・グラフ)
  • 式とグラフを「別物」として覚えてしまう
  • 単位・増減・変化の割合をあいまいなままにする
  • 「表 → 式 → グラフ → 文章」の順に全部書いて確認
  • 「xが1増えるとyはいくつ増える?」を必ず言葉で説明する
  • 教科書の例題を、「自分の言葉で解説する練習」をする
図形
(角度・合同・相似・円・三平方など)
  • 図を「見る」だけで終わり、補助線を引かない
  • 条件(平行・直角など)を図に書き込まず見落とす
  • 問題を見たら、必ず自分の手で図を描きなおす
  • 平行・直角・同じ長さには必ず印をつける
  • 「この補助線を引くと、どんな三角形が見える?」と口で説明する
証明
(合同・相似・図形の性質など)
  • 最初から自分の言葉で書こうとして詰まる
  • 「何を示すのか」があいまいなまま書き始める
  • まずは教科書・塾テキストの模範解答を「丸写し」で型を覚える
  • 「言いたい結論」を最初に赤で書いてから、必要な事実を集める
  • 「なぜ?」を3回くり返して、論理のつながりを確認する

5-1-2. ケアレスミスを減らす「3分見直し」手順

数学で偏差値を上げるには、「難問が解ける」より「解ける問題を落とさない」ことが先です。テストの最後に、次の3ステップを3分で回すクセをつけましょう。

  1. ステップ1:単位・符号・小数点を確認(+/−・桁ずれ・cmとmなど)
  2. ステップ2:「見直しマーク(★)」をつけていた問題だけを解き直す
  3. ステップ3:式の代入だけやり直し、「代入ミス」がないかチェック

特に入試本番では、この3分見直しだけで5〜10点変わることも珍しくありません。

中3数学を8週間で集中的に伸ばしたい場合は、【中3数学】高校受験 合格ロードマップ|平日45–60分×8週間で“40→80”/誤答DB+3分見直しで失点ゼロへで具体メニューを確認してみてください。

5-2. 英語:単語・文法・長文の3本柱

英語は、「単語」「文法」「長文」「リスニング」の4要素をバランスよく回すことが大切です。毎日の「定番メニュー」を決めると、偏差値が安定して上がりやすくなります。

5-2-1. 英語の「毎日メニュー」例

平日(合計30〜45分)の例:

  • 単語:10分…単語帳20語を「見る→声に出す→日本語を隠してテスト」
  • 文法:10〜15分…文法問題10問を解く(間違えた問題だけ解説を読む)
  • 長文:10〜20分…短めの英文を1本読み、「根拠がどこか」に線を引きながら解く

休日(合計60〜90分)の例:

  • 単語:15分…1週間分の英単語をまとめて小テスト形式で確認
  • 文法:20〜30分…時制・不定詞・関係代名詞など、1単元を集中演習
  • 長文+リスニング:20〜30分…長文1題+音読、余裕があれば音声を聞きながらシャドーイング

5-2-2. 要素別の伸びる勉強法

要素 よくある失敗 成功パターン(勉強法)
単語
  • 1日で大量に覚えようとして3日で挫折
  • 「書いて覚える」のみで時間がかかりすぎる
  • 1日20語×1週間など、少量をくり返し覚える
  • 「見る→声に出す→日本語を隠して言えるかチェック」の3ステップ
文法
  • 参考書を読むだけで「分かった気」になる
  • 同じパターンの問題を十分な回数こなしていない
  • 「例題1つ+練習問題10問」をセットでこなす
  • 間違えた問題は「どのルールを忘れていたか」を1行メモ
長文
  • なんとなく読んで、なんとなく選ぶ
  • 分からない単語が出るたびに止まってしまう
  • 設問を先に読み、「何を聞かれているか」をチェック
  • 答えの根拠になりそうな文に線を引き、「どの行のどの表現か」を意識して選ぶ
リスニング
  • 聞き流しだけで終わり、「聞こえたか」チェックしていない
  • 短い英文を「聞く→音読→シャドーイング」の順で3回
  • 分からなかった単語・音のつながりをチェックし、単語帳に戻る

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5-3. 国語:「設問→根拠→比較」の型

国語の読解では、「正しい選択肢を探す」のではなく「間違いを消す」意識が大切です。そのためには、次の3ステップをルール化しましょう。

5-3-1. 3ステップで1問を解く流れ

  1. ステップ1:設問を読む
    「何を聞かれているか」を日本語で言い直す。
    例:「第3段落で、筆者が本当に言いたいことはどれか」など。
  2. ステップ2:本文に根拠を取りに行く
    設問に対応する段落・文を探し、鉛筆で線を引く。
    「この一文が答えのヒントになりそう」という場所を1〜2か所決める。
  3. ステップ3:選択肢を比較して消していく
    根拠の文と選択肢を1つずつ照らし合わせて、「言いすぎ」「抜け」「ねじれ」がないかチェック。
    一致しないものから消し、「一番ズレが少ないもの」を選ぶ。

5-3-2. よくある失敗と対策

よくある失敗 対策・意識するポイント
なんとなく読んで、
「感覚」で選んでしまう
  • 必ず本文のどこかに「線を引いた根拠」がある状態で選ぶ
  • 「この言葉と、この言葉が対応している」と具体的に説明できるか確認
「よさそうな選択肢」に
すぐ飛びついてしまう
  • 1つ目に「良さそう」と思った選択肢も、必ず他の選択肢と比較してから決める
  • 「より本文に近い表現はどちらか?」で絞り込む

5-4. 理科:公式+説明できる理解

理科は、公式や用語を覚えるだけでなく、「グラフ・表・図」を読んで説明できるかが偏差値UPのポイントです。

5-4-1. 資料問題を解く「読む→書き出す→説明する」ステップ

  1. 読む:グラフや表を見て、「増えている・減っている」「最大・最小」などの特徴を声に出して言う
  2. 書き出す:気づいたことを箇条書きにする
    例:「温度が上がると溶ける量は増える」「20℃のときが一番多い」など。
  3. 説明する:「だから、〜といえる」という形で、因果関係の文にする
    例:「温度が高いほど溶ける量が増えるので、最も溶けるのは30℃である。」

この3ステップを、小テストやワークのグラフ問題でくり返すことで、入試本番の資料問題にも強くなります。

5-5. 社会:因果関係×資料読み

社会は、「覚えるだけ」から「理由を説明できる」状態になると、偏差値が伸びやすくなります。

5-5-1. 分野別のポイント

分野 偏差値が伸びるポイント 具体的な勉強の仕方
歴史 出来事を「年号の並び」ではなく流れ(前後関係)で覚える
  • 「原因→出来事→結果」の3コマでまとめる
  • 重要人物ごとに「何をした人か」を一言キャッチで書く
地理 地図・グラフ・統計資料から情報を読み取る力
  • 白地図に「気候・農業・工業・人口」のキーワードを書き込む
  • 雨温図・グラフを見て、「どの地域か」を推理する練習
公民 用語と身近な例をセットで覚える
  • ニュースや身の回りの出来事を、公民用語とセットでノートにまとめる
  • 「この用語は、どんなニュースで出てきそう?」と親子で話してみる

5-5-2. 資料問題対策の3ステップ

  1. 読む:グラフ・表・地図のタイトル・単位・凡例を確認する
  2. 書き出す:「一番大きい/小さい」「増えている/減っている」など気づいたことを箇条書きにする
  3. 説明する:「〜だから、〜である」という文章でまとめ、選択肢と比べてズレがないか確認する

社会が苦手な場合は、単元別に短時間で点につなげるテクニックをまとめた【中学生向け】アジア地理テスト攻略:“因果で説明して点を取る”完全ガイドなど、単元特化型の記事から少しずつ伸ばしていくのもおすすめです。

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6. 模試・実テ・過去問の使い方

模試の成績表とチェックリストを見ながら結果の振り返りと今後の勉強計画を立てている親子

模試は「結果を見る→原因を分析→2週間で改善」の3ステップで偏差値UPにつなげる。

6-1. 模試は受けた後が本番

模試や実力テストは、「当日の点数」より「終わったあとの使い方」で差がつきます。受けっぱなしにせず、必ず次の3ステップを回しましょう。

  • 単元ごとに仕分け
  • 原因分析→解き直し
  • 「次の2週間」の行動に落とし込む

6-1-1. 模試の復習3ステップ

  1. ステップ1:結果を俯瞰する(全体像チェック)
    • 教科別の得点・偏差値・順位をざっと確認
    • 「今回はどの教科が伸びた/落ちたか」を1行メモ
    • 志望校判定は、アルファベット(A〜E)だけでなく合格可能性の%も確認
  2. ステップ2:設問ごとに〇・△・×で仕分け
    • 〇:自力で解けた問題(ケアレスミスなし)
    • △:時間があれば解けた/惜しいミス(ケアレスミス
    • ×:そもそも解き方が分からない・知識不足

    ここでは、特に△と×に印をつけることが大事です。

  3. ステップ3:△×だけを2週間で解き直すプラン作成

    教科ごとに、「この2週間でやり切る“弱点リスト”」を作ります。

    • △問題:ケアレスミス・あと少しで正解だった問題 → 解き直し+見直し手順の確認
    • ×問題:知識不足・解法が分からない問題 → 解説を読み、同タイプの類題も1〜2問

6-1-2. 「2週間復習プラン」のイメージ

模試が日曜日にあった場合の例です。

時期 やること
模試当日〜翌日 ステップ1〜2で俯瞰+〇△×仕分けを終わらせる
1週目(平日) 各日30〜45分で、英数中心に△問題の解き直しケアレスミスの原因メモ
1週目(休日) 理社・国の×問題を中心に、解説を読み直して類題1〜2問
2週目(平日) 1週目でやった問題から、「もう一度解くべきもの」に★をつけて再演習
2週目(休日) 5教科の★問題だけをまとめて解き、次回模試までの課題を3つに絞る

「模試後2週間は、復習週間」と決めてしまうと、受けっぱなしの模試がゼロになり、偏差値の伸びが安定してきます。

6-2. 偏差値の見方

偏差値は「その日のコンディション」や「周りの出来」にも左右されます。1回の上下で一喜一憂せず、最低3回分の平均で見るのがポイントです。

6-2-1. 「3回平均」で見るときの目安

3回の推移 読み取り方の例 次にやるべきこと
48 → 51 → 53 じわじわ右肩上がり。
今の勉強法はおおむね合っている。
今のやり方を続けつつ、「解き直しノート」を強化して伸びを加速。
52 → 49 → 51 ばらつきはあるが、平均はほぼ横ばい。 教科別に見ると、たいてい1教科だけが足を引っ張っているので、そこを重点補強。
55 → 50 → 48 下降傾向。
「アウトプット不足」「復習不足」が疑われる。
新しい問題集に手を出す前に、過去の模試・テストの解き直しに時間を振り向ける。

6-2-2. 模試帳票の「ここだけは見る」ポイント

  • ① 教科別偏差値・得点
    → 「どの教科から“てこ入れ”すべきか」を決める材料。
    偏差値で5以上低い教科があれば、そこを優先。
  • ② 分野別正答率
    → 例:数学の「関数」「図形」、英語の「文法」「長文」など。
    正答率が高いのに自分が間違えた問題は、伸びしろが大きい「お得な問題」です。
  • ③ 志望校別判定(A〜E)
    → 記号だけでなく、「合格可能性の%」や「安全圏まであと何点か」を確認。
    「あと20点」で届くなら、5教科で1教科4点ずつ上げる作戦も見えてきます。

6-3. 過去問の使い方

過去問は、「いきなり本番時間で解いて、できた・できないで一喜一憂」してしまうと、心が折れがちです。まずは初回は時間緩めでOK。2回目以降で本番時間を意識しましょう。

  • 初回は時間緩めでOK
  • 解き直しは「原因」を書く

6-3-1. 過去問5年分の回し方

公立高校入試なら、直近5年分を目安に回すと、出題傾向や時間配分の感覚がつかみやすくなります。

周回 時間設定 目的
1周目 本番時間+10〜15分 ・問題の「傾向」「難易度」を知る
・どの大問で時間がかかるかを把握する
2周目 本番と同じ時間 ・時間配分の練習
・「取るべき問題」と「捨てる問題」の見極め
3周目以降 本番時間−5分 ・解き直し中心で、「決めた順番・戦略」を体に覚えさせる

6-3-2. 「初見で何割 → 解き直しで何割」を目標にする

過去問は、初めて解いたときの点数よりも、解き直し後に何点まで上がったかが大事です。

志望校レベルの目安 初見の目標 解き直し後の目標 ポイント
ボーダー〜少し上(安全圏に入りたい) 初回で6割前後 解き直しで8割以上 ケアレスミス・問題文の読み違いを徹底的につぶす。
上位校・難関校を目指す 初回で7割前後 解き直しで9割前後 「解き直しノート」を作り、同じタイプの問題を別の模試・問題集でも演習。

過去問の点数を記録するときは、「初見の点」と「解き直し後の点」の両方を書いておきましょう。「今回は初見が上がった」「解き直し後が8割超えた」など、成長ポイントに気づきやすくなります

「どうしても結果を見ると落ち込んでしまう」「負けず嫌いの気持ちをいい方向に使いたい」と感じるお子さんには、【高校受験】負けず嫌いを点に変える|内申×先配点×過去問テンプレが参考になります。悔しさを“次の一手”に変える具体テンプレが載っているので、模試の結果から立て直すときにも役立ちます。

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7. やめるべきNG勉強と、代わりにやるべきこと

ノートまとめ中心の非効率な勉強から解き直し中心の勉強に切り替えている中学生のビフォーアフター

偏差値UPには「きれいなノート」より「間違いをどう直すか」が大事です。

ここでは、偏差値UPの足をひっぱる「NG勉強」と、その代わりに今日から切り替えたい勉強法をまとめます。「何をやるか」だけでなく、「何をやめるか」を決めることで、限られた時間でもグッと伸びやすくなります。

7-1. ノートまとめだけ延々とやる

NG:カラーペンで丁寧にノートをまとめて満足してしまう。

代わり:「解き直しノート」(誤答の原因と次の対策を書く)に変える。

ノートをきれいにまとめても、テストでは「覚えていて・解けるか」が問われます。情報を写すだけの作業は、時間のわりに点数に結びつきにくいのが難点です。

  • 書く量を減らし、「これは前にミスした」「次はこう解く」など、考えたことだけを書く
  • 1ページを「問題/自分のミス/正しい解き方/原因/次どうする」で4〜5行ずつに分ける

ミニ事例: 中2・Aさんは、色ペン3本で理科のノートをまとめていましたが、テストでは実験計算問題で失点が多めでした。そこで、まとめノートをやめて、「実験計算だけを集めた解き直しノート」を1冊作成。「なぜその値になるか」を一行ずつ言葉にするようにしたところ、次の定期テストで理科の点数が20点アップしました。

7-2. 暗記だけで満足して、使わない

NG:単語帳や用語集をひたすら眺めて、「今日は50個覚えた気がする」で終わる。

代わり:「覚える → 問題で使う → また覚える」の順に、必ず問題演習をはさむ

人の記憶は、「思い出そうとした回数」で定着します。見ているだけでは「分かった気」になるだけで、テスト本番で出てこないことが多いです。

  • 英単語なら、「10個見たら、すぐミニテスト」をセットにする
  • 社会の用語なら、「用語→穴埋め問題」「用語→記述問題」で1回はアウトプット

ミニ事例: 中3・Bさんは、英単語帳を1周したのに模試の英語が伸びず悩んでいました。そこで、「1日20語+その場でミニテスト10問」に切り替え。1か月後の模試では、英語の偏差値が7ポイントUPしました。

7-3. 得意教科ばかりやってしまう

NG:「やる気が出ないから、とりあえず得意な英語だけやろう」と偏り続ける。

代わり:苦手教科を「1日10分だけ」でも触る。

入試の合否は、「合計点」で決まります。得意教科をさらに伸ばすのも大事ですが、苦手教科の底上げのほうが合計点に与える影響が大きい場合も多いです。

  • 「英語30分+数学10分」のように、苦手教科は少しだけ毎日入れる
  • 苦手教科は、「昨日の続き」ではなく「一番やさしい問題から」再スタートする

ミニ事例: 中3・Cさんは英語は得意(偏差値60)ですが、数学が40台前半で合格ラインに届かず。そこで、毎晩の学習を「英語30分+数学10分」に変更し、数学は教科書レベルの計算だけ毎日継続。2か月後の模試では数学偏差値が8ポイントUPし、合計点で志望校A判定に届きました。

7-4. 長時間ぶっ通しで勉強する

NG:「今日は気合いで5時間!」と一気にやって、翌日は燃え尽きてゼロになる。

代わり:45分集中+5〜10分休憩のサイクルで回す。

長時間ぶっ通しは、途中から集中力が落ちて「やっている時間」だけ増え、実際の理解度は上がらないことが多いです。脳の集中力は、一般的には30〜45分程度が限界と言われています。

  • 45分勉強 → 5〜10分休憩(ストレッチ・目を閉じる程度)を1セットと決める
  • スマホやゲームは、休憩時間でも手を出さない(再開が難しくなるため)

ミニ事例: 中2・Dさんは、休日に「6時間机には向かっている」のに成績が伸びませんでした。勉強ログを見返すと、後半は「なんとなく眺めている時間」が多いことが判明。「45分+10分休憩×4セット」に変えたところ、「集中して解けた問題数」が増え、2学期の定期テストで5教科合計が60点アップしました。

7-5. 基礎が固まっていないのに、いきなり難問集から始める

NG:「難しい問題が解ければカッコいい」と思って、学校ワークが終わっていないのに上級者向け問題集を買う。

代わり:“身の丈+少し背伸び”のレベル感で教材を選ぶ。

難問集は、「基礎が固まっている子が、最後のひと伸ばしをするとき」に使う道具です。基礎があやふやな段階で難問だけを解いても、「分からない経験」ばかりが増えて自信を失いやすいのがデメリットです。

今の偏差値の目安 メイン教材レベル +αの「少し背伸び」
40台前半〜中盤 学校ワーク・教科書準拠問題集 同じ範囲の標準レベル問題を少しだけ
50台前半〜後半 標準レベル問題集・入試基礎問題 志望校レベルの過去問の大問1〜2を試す
60以上を目指す 入試標準〜やや難レベル問題集 難関校向け問題集から取れる問題だけピックアップ

ミニ事例: 中3・Eさんは、偏差値45の状態で難関校向け問題集を始めたものの、ほとんど解けずにストレスに。そこで、「学校ワーク3周+入試基礎問題」に切り替えたところ、3か月後には偏差値が52まで上がり、再びやや難問題にも挑戦できるようになりました。

7-6. 解説を読んだら「分かった気」で終わる

NG:間違えた問題の解説を読み、「あーそうか」で終わってノートを閉じる。

代わり:「解説を読む → 何も見ずに自力で解く」までを1セットにする。

解説を読むと、頭の中では「分かった気」になります。しかし、実際に何も見ずに解こうとすると、途中で手が止まることが多いはずです。ここで「自力で再現する」ステップまでやるかどうかが、偏差値の分かれ目です。

  • 解説を読んだあと、すぐにノートの別の場所で同じ問題を最初から解き直す
  • 翌日か2〜3日後に、もう一度同じ問題を解いてみて、スムーズに手が動くか確認

ミニ事例: 中3・Fさんは、過去問の解説を読むだけで復習を終わらせていました。そこで、「解説を読んだら必ずもう1回解く」というルールを導入。2週間ほど続けると、「見たはずなのに解けない問題」が大幅に減り、過去問の得点率が6割→7.5割までアップしました。

7-7. 「完璧な計画」だけ作って、回さない

NG:細かい時間割表やカラフルな計画表を作ることに満足して、2〜3日で破綻してしまう。

代わり:「今日やることは3つまで」に絞り、実行できたかだけを記録する。

計画を細かくしすぎると、1つでもズレた瞬間に「もうダメだ」と感じてしまいがちです。偏差値UPに必要なのは、「完璧な計画」ではなく、7〜8割でも続く仕組みです。

  • 「今日やることを3つ」だけ決める(例:英単語20語/数学ワーク2ページ/理科の解き直し3問)
  • できたら〇、できなかったら「なぜできなかったか」を1行だけメモする

ミニ事例: 中3・Gさんは、1週間単位でびっしりとした勉強計画を立てていましたが、想定外の用事が入るたびに崩れてストレスに。そこで、毎日夜に「明日やる3つ」を決める方式に変更。「できたこと」が可視化されることでモチベーションが戻り、1か月後には「勉強が続かない」という悩みがなくなりました。

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8. 志望校選びと偏差値の上手な使い方

  • A判定:狙いに行ける
  • B判定:戦略次第で届く
  • C判定:基礎見直し+時間確保

偏差値は「合否のラベル」ではなく、作戦を決める材料です。「今の位置」と「どこまで伸ばしたいか」を知るための“物差し”として使いましょう。

8-1. 「偏差値だけで決めない」ための3つの軸

志望校を考えるときは、偏差値だけでなく、次のような軸もあわせてチェックしておくと安心です。

  • 通学時間:片道何分か/乗り換え回数はどうか。
    → 毎日続くので、部活や塾と両立できる距離かを必ず確認。
  • 校風・部活:制服・校則の雰囲気、部活の強さ・種類。
    → 自分の性格や、やりたい部活と合っているかが、3年間の満足度に直結します。
  • 内申基準:「内申◯以上」などの目安があるかどうか。
    → 偏差値だけでなく、通知表・内申点の条件も見落とさないようにしましょう。

8-2. 判定別「次の一手」早見表

模試の志望校判定は、「OK/ダメ」の判決ではなく、これから何をすべきか」を決めるヒントです。A〜C判定ごとの「次の一手」を整理しました。

判定 合格可能性のイメージ 次の一手(やること)
A判定 合格可能性は高め。
今のペースを続ければ十分狙える。
  • 過去問の演習比率を少しずつ増やす
  • ケアレスミス」「時間配分」など、失点を減らす練習にシフト
  • 第2志望・滑り止め校の候補も、通学時間・校風を見ながら検討
B判定 あと一歩。
戦略次第で十分届くライン。
  • 模試結果から苦手単元を2〜3つに絞る
  • その単元を、2〜3か月集中して練習(学校ワーク+標準問題)
  • 過去問は年数を絞って、「どの大問で落としているか」を分析
C判定 今のままでは厳しめ。
ただし、時期次第では十分巻き返し可能
  • 中1・2の基礎に戻り、学校ワークを3周回す
  • 毎日60〜90分など、勉強時間そのものを増やす工夫を優先
  • 志望校のレベルを「第1〜3志望」に分け、安全圏の学校も候補に入れておく

志望校を決めるときは、「偏差値」「通学」「校風」「内申」など複数の軸で「ここなら3年間がんばれそう」と思える学校を選ぶことが大切です。模試の判定は、あくまでそのための“地図”として上手に使っていきましょう。

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9. 勉強環境・生活習慣・親のサポート

9-1. 勉強環境

スマホは別室。机の上には“今使うものだけ”。

おすすめは、「机上3点セット」だけを置くことです。

  • ① 今日使う問題集・ワーク(1〜2冊まで)
  • ② ノート(解き直しノートを1冊にまとめると便利)
  • ③ 筆記用具セット(鉛筆・消しゴム・赤ペン・付箋)

この3点以外の教材・プリント・タブレット手の届かない場所に置くだけでも、「今やること」に集中しやすくなります。

スマホやゲームの使い方そのものを見直したい場合は、フィルタリングやスクリーンタイムの設定方法をまとめた【中学生のスマホ】ペアレンタルコントロール機能の全てを徹底解説や、スマホトラブルの予防・合意書を扱った【完全版】中学生のスマホ問題をあらゆる分野から徹底解説!も参考になります。

9-2. 睡眠×集中力

記憶は睡眠中に整理されるので、「長く起きている子」より「よく眠る子」のほうがテストで力を出しやすいことが分かっています。深夜勉強は非効率になりがちです。

  • 朝型に寄せやすい子:22〜23時までに寝て、朝30分だけ復習時間をとる
  • 夜型に寄りがちな子:24時近くまでズルズル起きるのではなく、「23時で打ち切る」「22:30にスマホをリビングに置く」など上限ルールを決める

どちらのタイプでも、「毎日だいたい同じ時間に寝て、同じ時間に起きる」リズムのほうが、集中力と偏差値UPにはプラスです。

9-3. 親の声かけ

  • NG:点数批判・比較
  • OK:「何ができた?」「次何する?」

声かけは、「結果へのコメント」から「プロセスへの質問」に切り替えるだけでも、子どものやる気の残り方が変わります。

9-3-1. NG声かけ→言い換え例

  • NG例:「なんでこんな点数なの? もっと本気でやりなさい」
    言い換え:「まずはおつかれさま。今回、自分ではどこがうまくいったと思う?」
    → いきなりダメ出しをせず、「できたところ」から一緒に確認することで、次の話(反省・改善)につなげやすくなります。
  • NG例:「◯◯くんはもっとできてるよ。あなたも頑張りなさい」
    言い換え:「前のテストより良くなったところ、1つだけ教えてくれる?」
    → 他人との比較ではなく、「過去の自分」と比べる言い方に変えると、自己肯定感を守りやすくなります。
  • NG例:「ちゃんと勉強したの? 本当にやったの?」
    言い換え:「今回のテストまでの2週間で、いちばん頑張ったのはどの教科?」
    → 責めるのではなく、事実を一緒に振り返る質問にすると、次の計画づくりにつなげやすくなります。

中学生になると、「反抗」「イライラ」「無視」などコミュニケーションの難しさも増えてきます。親の声かけやスタンスを整えたいときは、【保存版】中学生の反抗期を乗り越える|親の声かけ10選・7日プラン・スマホ合意書つきや、より男子に特化した中学生男子の反抗期 完全ガイド|心理・NG対応・会話例・スマホ合意・7日計画もセットで読むと、学習とメンタル面の両方が整えやすくなります。

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10. 脳科学・心理で“続く勉強”に変えるコツ

If-Thenメモと復習スケジュールを使って勉強のきっかけと間隔反復を決めている中学生

「もし◯時になったら→◯◯をする」と決めておくと、やる気待ちではなく自動で動けるようになります。

10-1. If-Then(実行意図)

「19:30になったら→数学を始める」のように、時間や行動をきっかけにして勉強をスタートさせる仕組みを作ります。

特に偏差値UPや模試対策では、

  • 「もし夕食前の19:00になったら→模試の解き直しを1問だけやる」
  • 「もし模試の結果が返ってきた日なら→その日のうちに《△×の問題に印をつける》だけやる」

といったIf-Thenを決めておくと、偏差値UPにつながる行動(解き直し・復習)の“やる/やらない”を迷わなくて済むようになります。

10-2. 間隔反復スケジュール

24時間後→3日後→7日後に反復すると定着しやすい。

例えば、一次関数の文章題1セットを復習するときの「1問カレンダー」は次のようなイメージです。

タイミング やること
Day0(今日) 問題を初めて解く → 間違えたら解説を読み、「原因」を解き直しノートに1行メモ
Day1(24時間後) 何も見ずにもう一度解く → すぐに手が動くかチェック
Day3(3日後) ノートを見てから解く → 解き方の“筋道”を口頭で説明してみる
Day7(1週間後) 制限時間を少し短めにして解く → 模試本番のつもりで時間感覚も確認

このように、1つの単元・1問でも「何度か登場させる」前提でスケジュールを組むと、模試や入試で同じタイプの問題が出たときに、偏差値UPにつながる「取り切れる1問」が増えていきます。

10-3. 自己効力感UP

毎日「できたこと」を1行メモ。

例:

  • 「英単語20個、昨日より早く思い出せた」
  • 「数学の関数で、1問だけ自力で最後まで解けた」

小さな「できた」の積み重ねが、「自分ならやればできる」という自己効力感につながり、偏差値UPのための勉強を続けるエネルギーになります。

脳科学Tips:短時間×反復で「記憶の定着ゾーン」を狙う

脳は、一気に長時間勉強するよりも、短時間をくり返すほうが定着しやすいと言われています。25〜45分の集中+小休憩のサイクルで勉強し、同じ内容を「24時間後→3日後→7日後」にもう一度解くことで、長期記憶として残りやすくなります。

  • 「今日は完璧に覚える」ではなく「何度か登場させる」と考える
  • 復習の対象は「全部」ではなく「間違えたもの」を優先する
  • 模試や定期テストの問題は、「1問カレンダー(Day0/1/3/7)」を決めておくと、偏差値UPに直結する“復習の核”になりやすい
心理学Tips:If-Thenで「やる気待ち」から「自動で動く」に変える

「やる気が出たら勉強する」では、疲れている日や気が乗らない日に続きません。心理学では、If-Thenプラン(もし〜なら→〜する)を決めておくと、迷う時間が減り、行動率が上がることが分かっています。

  • 例:「もし帰宅して着替えたら→5分だけ英単語帳を開く」
  • 例:「もしお風呂に入る前になったら→数学ワークを1ページ解く」
  • 例:「もし模試の帳票を開いたら→その場で“△と×にマークをつける”だけ必ずやる」

「やる気があるかどうか」は一旦脇に置き、条件になったら自動的に身体を動かす仕組みを作っておくと、偏差値UPにつながる勉強が“続く勉強”に変わります。

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11. 1週間“お試し学習プラン”

高校受験に向けた1週間の勉強スケジュールを付箋で組み立てている中学生

「平日何分・休日何分」を1週間ボードで“見える化”すると、計画が行動に変わります。

まずは、難しいことは考えずに「平日は30〜60分」「休日はまとまった時間で総復習」を1週間続けてみるイメージです。

例:平日

  • 15〜30分:基礎問題(学校ワーク・教科書レベル)
  • 15〜30分:演習問題(入試基礎・標準問題)
  • 5分:解き直し(昨日・一昨日の×問題を1〜2問)

例:休日

  • 前週の総復習(5教科ざっと見直す/苦手教科を優先)
  • 模試・ワークの解き直し(△・×問題だけピックアップ)

11-1. 「部活ハード勢/標準」の2パターン・1週間プラン

同じ「偏差値UP」を目指すにしても、部活の忙しさによって取れる時間は大きく変わります。ここでは、部活がハードな子・そうでもない子の2パターンで、1週間のイメージをまとめました。

タイプ 平日(1日の目安) 休日(1日の目安)
部活ハード勢
(平日疲れやすい/帰宅が遅め)
  • 合計:30〜45分
  • ① 15分:英単語・漢字など“暗記系”
    (寝る前でもOK)
  • ② 15〜20分:1教科の基礎問題
    (学校ワークを2ページ)
  • ③ 5分:昨日の×問題を1〜2問だけ解き直し
  • → 平日は「量より継続」重視で、「1日1歩」を積み上げるイメージ。
  • 合計:90〜120分(午前と午後に分けてもOK)
  • ① 30分:1週間分の英単語・暗記の総復習
  • ② 40〜60分:数学・英語の演習+解き直し
  • ③ 20〜30分:他教科(理社国)をざっと復習
  • → 休日に「平日で手をつけられなかった分」を回収して、合計点を底上げ。
部活そこまでハードではない勢
(平日に60分前後は確保できる)
  • 合計:45〜75分
  • ① 20分:基礎問題(数学・英語を日替わり)
  • ② 20〜40分:演習問題・入試基礎
    (1日1教科か、2教科×20分ずつ)
  • ③ 5〜10分:その日の×問題を解き直しノートに整理
  • → 平日に「基礎+標準レベル」をじっくり回し、休日は過去問や応用に時間を振る。
  • 合計:120〜150分
  • ① 30分:1週間分の解き直し(×問題だけをまとめて)
  • ② 60〜80分:過去問・模試の演習(本番時間で1教科 or 大問ごとに区切る)
  • ③ 20〜30分:理社の資料問題・記述問題を集中演習
  • → 休日は「入試本番を意識した演習」+「弱点つぶし」に重点配分。

1週間すべてを完璧にこなそうとする必要はありません。まずは、上の表から「これなら続けられそう」なパターンを選び、7割できればOKぐらいの気持ちでスタートしてみてください。

「平日15〜30分から始めたい」「まずは家庭学習の土台を整えたい」という場合には、小学生の「塾なし」家庭学習ロードマップ|学年別スケジュール・教材費・親のサポート術や、学年別に家庭学習の3本柱を整理した【最新】小学生の家庭学習は何から始める?|3本柱の進め方・学年別の目安とNG行動も、「中学までにどんな習慣を作っておくと有利か」を知る材料になります。

ここまで読んで「具体的にどの教材をどう組み合わせるか」を決めたくなった方は、通信教育・オンライン塾の比較ハブ記事で各社の特徴と料金を確認しながら、今日の1週間プランに落とし込んでみてください。

【2025年最新版】中学生向け通信教育・オンライン塾おすすめ比較|完全ガイドはこちら

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12. よくある質問Q&A(FAQ)

Q1:独学でも偏差値は上がる?
A:十分可能。正しい勉強法×計画=最大の武器。

Q2:塾はいつから通うべき?
A:基礎ができてから。中1から無理に行く必要はない。

Q3:部活が忙しいけど?
A:平日短時間×休日集中の方がむしろ効率的。

Q4:模試の結果が悪かった…
A:偏差値は“材料”。“原因分析→改善”が本番。

Q5:やる気ゼロの日は?
A:「5分だけ」から始める。それでOK。

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13. まとめ(行動促進)

偏差値UPの本質は「基礎3周」「アウトプット8割」「実行できる計画」。

そして、NG勉強をやめるだけでも偏差値は伸び始めます。

まずは“1週間プラン”から今日始めてみよう。

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