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中学生の英語勉強法【中1〜中3】定期テスト・高校受験・英検を“1本の線”で攻略

カテゴリ:中学生の勉強・高校受験 / 最終更新:2025-12-07

【保存版】中学生の英語勉強法|定期テスト90点・高校受験・英検までつなぐ完全ロードマップ

中学生と保護者が英語教科書や英検問題集を並べて、定期テスト・高校受験・英検の勉強計画を話し合っている様子

英語の勉強は「定期テスト・高校受験・英検」を1本の線でつなげて考えると迷いにくくなります。

「単語帳はやっているのにテストで点が取れない」「高校受験と英検、どっちを優先すればいい?」「塾・通信教育・学校ワーク…何から手を付ければ?」――そんな中学生と保護者のモヤモヤを、1本の“英語ロードマップ”にまとめました。

本記事では、定期テスト・高校受験・英検という3つのゴールをつなぎながら、 学年別の進め方・1日の勉強時間・4技能別の具体的なやり方・通信教育の使い方まで、今日からマネできる形で整理します。

全体の受験戦略を先に把握したい場合は、英語以外の科目も含めた 【中3生必見】『高校受験完全攻略ガイド』スケジュール・勉強法・塾・内申書 も合わせて読んでおくと、英語の位置づけが分かりやすくなります。

この記事で分かること
  • 中学生の英語勉強で最初におさえるべき3つのゴール定期テスト・高校受験・英検)
  • 中1〜中3それぞれの学年別ロードマップとNGパターン
  • 平日・休日の勉強時間テンプレと、部活・習い事がある家庭の調整法
  • リーディング/リスニング/ライティング/スピーキングそれぞれの具体的な勉強法
  • 通信教育・オンライン塾の賢い使い方と、教材選びのポイント
  • 高校受験と英検をムリなく両立させる順番と、失敗しないスケジュール

「英語だけでなく、受験全体の効率的な順番を知りたい」という方は、 【保存版】高校受験の効率的な勉強方法|成績が伸びる順番と科目別のやり方(中1〜中3ロードマップ) もチェックしておくと、英語の優先度や復習のタイミングがさらにクリアになります。

1. 中学生の英語勉強で目指す3つのゴール

まずは、「うちの子は何のために英語を勉強しているのか」をはっきりさせるところから始めましょう。中学生の英語には、大きく次の3つのゴールがあります。

  1. 定期テストで安定して80〜90点台を取る
  2. 高校受験で必要な得点ラインをクリアする
  3. 英検などの資格で“自信のタネ”をつくる

定期テストの答案・高校入試の過去問・英検関連のプリントが3つの山になって並び、中学生が優先順位を考えている様子

定期テスト」「高校受験」「英検」の3つのゴールを整理すると、英語の勉強の優先順位が見えやすくなります。

この記事を読み終えたあとのゴールとしては、次のような状態をイメージしています。

  • ・「うちの子は今、まずどのゴールを優先するべきか」が親子で共有できている
  • 定期テスト+10〜15点を目指すための具体的な勉強法が分かっている
  • ・英語を「苦手科目」から「伸ばせば得点源になる科目」へ変えていく道筋が見えている

この記事の読み方の目安は、次の通りです。

多くのご家庭では、この3つがごちゃ混ぜになり、「とりあえず単語を覚える」「とりあえず問題集を買う」という順番になりがちです。 しかし、ゴールごとに「重視すべき力」は少しずつ違います。

  • 定期テスト“教科書の英文”をどれだけ正確に再現できるか
  • 高校受験:長文を中心に時間内に読み切り、得点に結びつける力
  • 英検:リスニング・スピーキングを含めた4技能のバランス

本記事では、これら3つをバラバラにではなく、1本の線でつながるように組み立てていきます。 具体的な受験全体の戦略や偏差値アップの手順を詳しく知りたい場合は、 【高校受験】偏差値UPの勉強法3つ|模試の復習・科目別戦略・NG勉強完全ガイド も参考になります。

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2. 学年別ロードマップ(中1〜中3)

次に、中1・中2・中3それぞれの“英語の役割”をざっくりと押さえておきましょう。 ここでは、細かい教材名よりも「学年ごとのテーマ」を明確にすることがポイントです。

中1・中2・中3の3年間の英語ロードマップが書かれたボードを中学生が見ながら、自分の位置を確認している様子

学年ごとの役割を見える化すると、「今この学年で何を優先すべきか」が分かりやすくなります。

2-1. 中1:英語の“土台”を固める時期

中1では、とにかくアルファベット・フォニックス・基本文型(be動詞/一般動詞)を丁寧に積み上げることが大切です。 この段階でつまずくと、中2以降の文法が雪だるま式に分からなくなるため、 「教科書本文の音読」と「短い英文の書き写し」をセットにしておくと安心です。

英語以外の教科も含めて“中学準備から逆算したい”という場合には、 【中学準備】小4〜小6で必ずやるべき勉強ロードマップ|教科別つまずき対策&通信教育の使い方【2025年最新版】中学準備はいつから?小5・小6が“通信教育向き”になる3条件と成功ロードマップ を読んでおくと、小学生期からのつながりがイメージしやすくなります。

2-2. 中2:文法と長文を“つなぐ”時期

中2になると、不定詞・動名詞・比較・受動態・現在完了など、抽象度の高い文法が一気に増えます。 ここで意識したいのは、 「文法だけの問題」ではなく、「長文の中で文法を見つける」練習を増やすことです。

例えば、定期テスト前には、 【保存版】高校受験の効率的な勉強方法(中1〜中3ロードマップ) にある「基礎→演習→アウトプット」の流れを英語に当てはめて、 ①教科書の音読 → ②学校ワーク → ③過去問という3段階で進めると、テストにも受験にもつながります。

2-3. 中3:入試と英検を“本番モード”にする時期

中3では、これまで習った文法・単語を「入試問題」「英検問題」のレベルで使いこなすことがテーマになります。 特に、英語が得意になりたい子は、 【英語】中3英語:高校受験合格へ!最強勉強法とテスト対策【無料PDF5点】 を参考に、過去問演習の順番や見直しルールを決めておくと、伸び方が変わります。

また、中3になると模試の回数も増えます。英語だけでなく全体の偏差値を上げたい場合は、 【高校受験】負けず嫌いを点に変える|内申×先配点×過去問テンプレ を使って、模試の振り返りテンプレを1枚つくっておくと効率的です。

2-4. 英語が苦手になる“よくある失敗パターン”

競合記事でも「やってはいけない勉強法」には触れていますが、ここでは家庭で本当によく起きる失敗パターンを、具体的なイメージとセットで整理しておきます。 お子さんの様子に「これ、うちかも?」と思うものがあれば、該当セクションを読み進めながら立て直していきましょう。

  • パターン1:教科書本文を“眺めるだけ”で終わる
    テスト前になると教科書をパラパラめくって「読んだ気」になり、声に出さず、下線も引かずに終わってしまうタイプです。
    → 教科書を「音読+シャドーイングで使い直す方法は、sec7 リーディング勉強法で詳しく解説します。
  • パターン2:単語帳を1周しかしない(“覚えたつもり”)
    1回ザーッと単語帳を見て、「だいたい分かったからOK」と次の教材へ進んでしまうパターンです。テストになると「見たことあるのに書けない……」となりがちです。
    24h→3日→1週間の間隔反復と「テスト前の仕上げ方」は、sec8 英単語・熟語の覚え方で具体例を出しています。
  • パターン3:学校ワークを“解きっぱなし”で丸つけ・解き直しをしない
    提出用ワークを一気に解いて提出し、×がついた問題を見直さないまま終わってしまうパターンです。点数が伸びない典型例です。
    「解き直しノート」や「3色チェック」のやり方は、sec9 解き直し・やり直しのルールを参照してください。
  • パターン4:「英検の級」だけを追いかけて、教科書がおろそかになる
    周りが英検を受け始めると、つい級ばかりを意識してしまい、学校の教科書や定期テスト対策が後回しになるケースです。結果的に内申点が下がり、受験で不利になることもあります。
    入試・内申・英検のバランスは、sec4 ゴール設定と優先順位の決め方で整理しています。
  • パターン5:勉強する時間・場所が毎回バラバラ
    「今日はリビング、明日は自室」「今日は21時、明日は23時」と、勉強のリズムが一定しないパターンです。脳が「英語モード」に切り替わりにくく、集中しづらくなります。
    “いつ・どこで・何をやるか”の固定化は、sec5 学習環境づくり&習慣化のコツで紹介するIf-Thenプランを参考にしてください。

まずはこの中から「わが家で当てはまるものを1つだけ」選び、そのNGをやめる(減らす)ことを目標にすると、英語のつまずき方が大きく変わります。

2-5. 「定期テスト90点組」がやっていること/やっていないこと

次に、同じ学校・同じ先生の授業でも、定期テストで90点前後を安定して取る子は、どんな習慣を持っているのかを整理します。ここでは、保護者の方が「家庭でサポートしたい行動」としてチェックできるように、やっていること/やっていないことを対比表にしました。

90点組が「やっていること」 90点組は「やっていないこと」
テスト2〜3週間前から、教科書本文を音読+和訳メモで少しずつ進めている 前日・前々日に、教科書を一気に眺めるだけで終わらせる
学校ワークを1回解いたあと、間違えた問題だけを抜き出して2回目・3回目を解いている ワークを1回解いて提出し、×をつけっぱなしで見直さない
単語・熟語を毎日10〜20個ずつ、「24h→3日→1週間」のサイクルで復習している テスト直前に単語帳を一気に読んで、「なんとなく覚えた」で終わりにする
テスト範囲表が配られた日に、カレンダーや手帳に“いつ何をやるか”を書き込む テスト範囲表をプリントの山に入れたまま、直前になって慌てて探す
テスト後に、「どの大問で何点落としたか」「次に変えたいことは何か」を親子で3分だけ話す 点数だけを見て「良かった/悪かった」で終わり、復習の計画を立てない
「英語をやる時間」と「場所(リビング・自室など)」をある程度固定し、生活リズムに組み込んでいる その日の気分で時間も場所もバラバラになり、「今日はいいか」とサボりがちになる

保護者の役割は、90点組のような完璧な習慣をいきなり目指すことではなく、「やっていないこと」側の行動を1つずつ減らしていくお手伝いです。 この記事全体を通して、具体的なやり方を一緒に整えていきましょう。

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3. 1日の勉強時間テンプレと時間の作り方

「英語の勉強時間はどれくらいが目安ですか?」という質問を多くいただきます。 結論から言うと、部活ありの中学生なら平日30〜45分/休日60〜90分を目安にすると現実的です。

ざっくりした目安としては、定期テストで80点以上を狙うなら週5〜6時間」「90点台を安定させたいなら週7〜8時間」ほど英語に触れておきたいところです。逆に、週3時間を下回る状態が続くと、暗記も復習も“その場しのぎ”になりやすいと考えてください。

3-1. 平日30〜45分テンプレ

  • ① 10分:単語・熟語(前日の復習+今日の新出)
  • ② 15〜20分:教科書本文の音読&和訳チェック
  • ③ 10〜15分:学校ワーク or 通信教育の演習問題

中学生が1日のスケジュール帳に英語30分の学習時間を書き込み、チェックを入れている様子

「平日30〜45分」「休日60〜90分」と時間ブロックで決めておくと、英語の勉強が習慣になりやすくなります。

このパターンで平日5日間回すと、英語だけで週2.5〜3.5時間になります。ここに、後述する休日の学習時間を足して、「週トータルで何時間できているか」を親子で把握しておくと、定期テストの点数との関係も見えやすくなります。

もし部活がハードで「平日は15分が限界…」という場合には、 【保存版】中学生の部活と勉強を両立する方法|60分ルーティン×二軸調整×親の支援テンプレ を参考に、週全体でのバランスを見直してみてください。

3-2. 休日60〜90分テンプレ

  • ① 15分:1週間分の単語・熟語の総復習
  • ② 20〜30分:長文問題 or 模試の解き直し
  • ③ 20〜30分:リスニング or 英検の過去問
  • ④ 10〜15分:ライティング(英作文) or 音読録音

休日に60〜90分を1〜2回確保できれば、週全体で3〜5時間ほどになります。ここに平日の学習を足すと、

  • ・平日が「ほぼ0〜15分」なら → まずは週3〜4時間(休日メイン)を目標に
  • ・平日30分ペースなら → 週5〜6時間(80点ラインを目安)
  • ・平日45分+休日もしっかり取れるなら → 週7〜8時間(90点台安定を狙えるライン)

といったイメージで、「うちの子は今どのゾーンなのか?」を見える化しておくと、無理のない範囲で“あと+何分”を足せばよいかが分かりやすくなります。

共働き家庭や塾通いがある場合は、 共働きでも回る中学生の受験勉強|平日15分テンプレと内申3本柱【保存版】 の「平日15分×休日集中」の考え方と組み合わせると、生活リズムを崩さずに英語時間を確保しやすくなります。

3-3. スマホ・ゲームとの付き合い方

勉強時間を確保するうえで、最大のライバルがスマホ・ゲームというご家庭も多いです。 「没頭する時間」を完全にゼロにするのではなく、 時間と場所のルールを決めておくことがポイントです。

具体的なペアレンタルコントロールの設定方法や、トラブルを防ぐためのチェックポイントは、 【中学生のスマホ】ペアレンタルコントロール機能の全てを徹底解説【完全版】中学生のスマホ問題をあらゆる分野から徹底解説! にまとめています。 「英語に集中する時間」と「スマホを楽しむ時間」を分けることで、メリハリのある1日をつくりやすくなります。

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4. リーディングの勉強法:教科書×長文問題をどう使うか

英語が苦手な子の多くが、「長文になると急に読めなくなる」と感じています。 これは、「単語・文法のインプット」と「長文読解のアウトプット」が分断されていることが原因です。

リーディングを伸ばすためには、次の3ステップを意識してみてください。

  1. ① 教科書本文を音読→日本語訳→ディクテーションで“自分のもの”にする
  2. ② 学校ワークや通信教育の短めの長文で、意味を取りながら解く練習
  3. ③ 過去問や入試レベルの長めの長文で、時間内に読み切る練習

中学生が英語の教科書と長文問題集を開き、マーカーで重要表現に線を引きながら音読している様子

教科書本文を「音読→意味取り→書き写し」で自分のものにすると、長文読解の土台が育ちます。

入試レベルの長文の扱い方は、 中3英語:高校受験合格へ!最強勉強法とテスト対策 で、「どこに線を引くか」「設問と本文をどう行き来するか」まで具体例付きで解説しています。 「定期テスト→入試」の橋渡しとして活用してみてください。

4-1. 中1リーディング:最低限ラインと“ラクになるライン”

  • この学年で“最低限”できてほしいこと
    • 教科書本文を声に出してスラスラ読める(発音はおおまかでOK)
    • be動詞・一般動詞の基本文型を見て主語・動詞・目的語の位置がなんとなく分かる
    • 教科書に出てくる単語・フレーズの日本語の意味が7〜8割イメージできる
  • できればここまで行けると受験がラクになるライン
    • 教科書本文の日本語訳を自分の言葉でざっくり説明できる
    • 1ページ程度の短い英文なら、辞書なしで大意をつかめる
    • フォニックスのおかげで、初見の単語でも「だいたいこう読むかな?」と見当をつけられる
  • NG例(ここを放置すると中3でこう困る)
    • 音読をほとんどせず、教科書を“眺めるだけ”で済ませている
      → 中2以降の長文で1行読むのに時間がかかりすぎ、テストで最後までたどり着かない原因になります。
    • be動詞と一般動詞の区別がつかないまま放置
      → 中2の疑問文・受動態・現在完了などで語順がごちゃごちゃになり、文全体が読めなくなるリスクが大きくなります。
  • おすすめ教材タイプ(1〜2種類)
    • 教科書本文+学校ワーク中心:本文のCD・音声(アプリ)を使って、音読・シャドーイング・ディクテーションを回す
    • 通信教育を使うなら、教科書準拠タイプの短文読解で「本文と似た長文」を解いてみる程度で十分

4-2. 中2リーディング:文法と長文を“つなぐ”一年

  • この学年で“最低限”できてほしいこと
    • 不定詞・動名詞・比較・受動態などの文を見て、「これはどの文法か」が分かる
    • 教科書レベルの長文なら、辞書なしで設問に答えられる問題が増えてくる
    • テストの長文問題で本文と設問を行き来しながら根拠を探せる
  • できればここまで行けると受験がラクになるライン
    • 100〜150語程度の短い長文を、2〜3分以内に意味を取りながら読める
    • 学校ワークや通信教育の長文で、「文法の線引き+要約1〜2行」までできる
    • 知らない単語があっても、前後の文脈から意味を推測するクセがついている
  • NG例(ここを放置すると中3でこう困る)
    • 文法問題集だけを解き、長文の中で文法を確認する練習をしない
      → 中3で入試レベルの長文に触れたとき、「文法は分かるのに、文章になると読めない」状態になりやすくなります。
    • 長文の和訳を丸暗記しようとする
      → 本番で初見の文章が出たとき、「覚えていない=読めない」となり、応用がききません。
  • おすすめ教材タイプ(1〜2種類)
    • 学校ワーク+教科書準拠の短文読解:文法ごとの短文を「線引きしながら読む」練習に使う
    • 通信教育や市販問題集では、100〜150語程度の“短め長文”が多いものを1冊決めて繰り返す

4-3. 中3リーディング:内申・入試本番・英検を“切り分ける”

4-3-1. 内申対策としてのリーディング

  • 最低限できてほしいこと
    • 教科書本文の内容を日本語で説明できる
    • 教科書レベルの長文問題で、記述・並べ替え・要約などの設問に対応できる
  • ここまで行けると受験がラクになるライン
    • 定期テストの長文で9割近くの正解を安定して取れる
    • 教科書以外の補助教材(学校配布のリーディング集など)も、時間内に読み切れる
  • NG例
    • 内申を気にしているのに、教科書本文の音読や内容理解を軽視している
      → 評価観点の「関心・意欲・態度」「言語活動」の部分で損をし、通知表の評定が伸びにくくなります。
  • おすすめ教材タイプ
    • 教科書本文+付属リーダー:音読・要約・ペアワークの台本として活用
    • 学校配布の発展リーディング教材があれば、テスト範囲内だけでも丁寧にやり切る

4-3-2. 入試本番(リスニング・長文)に向けたリーディング

  • 最低限できてほしいこと
    • 過去問や類題で、大問1つを時間内に最後まで読み切れる
    • 設問を読んでから本文を読み、根拠となる部分に線を引ける
  • ここまで行けると受験がラクになるライン
    • 入試レベルの長文(300〜400語)でも、時間配分を意識しながら2回読める
    • 選択問題だけでなく、英問英答や要約問題にもある程度対応できる
  • NG例
    • 過去問を本番形式で解くだけで、復習をほとんどしない
      → 同じパターンの問題が出ても、読み方の型が身についていないため得点が安定しません。
    • 「長文が苦手だから」と言って、短い英文ばかりを解き続ける
      → 本番の語数・情報量に慣れないまま受験を迎えることになります。
  • おすすめ教材タイプ

4-3-3. 英検対策としてのリーディング

  • 最低限できてほしいこと
    • 受験する級(3級/準2級/2級など)の過去問で、時間内に最後まで解き切る
    • 知らない単語が出ても、文脈から意味を推測して選択肢を絞り込める
  • ここまで行けると受験がラクになるライン
    • 同じ級の過去問・予想問題を3回分以上解き、出題パターンのクセが見えている
    • 内容一致問題だけでなく、語句補充・並べ替えも安定して取れる
  • NG例
    • 単語帳ばかりをやって、英検形式の長文にほとんど触れない
      → 本番で「知っている単語なのに、文章になると読めない」という状態になりがちです。
    • 過去問を1回ずつ解いて解きっぱなしにする
      → 間違えた問題の「なぜその選択肢が正解か」を確認しないと、得点アップにつながりません。
  • おすすめ教材タイプ
    • 英検公式問題集・過去問集:時間を測って解き、その後音読・ディクテーションまでセットで行う
    • 通信教育やオンライン英会話で、英検形式の長文・リスニングを扱う講座があれば、直前期にピンポイントで活用

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5. リスニングの勉強法:聞き流しでは伸びない

リスニングは、「とりあえず倍速で聞き流す」だけでは伸びません。 大切なのは、「何を意識しながら聞くか」を決めておくことです。

  • ステップ1:スクリプトを見ながら、意味を確認して聞く
  • ステップ2:スクリプトを見ずに等速で聞き、状況や話の流れをつかむ
  • ステップ3:重要フレーズを口に出して真似する(シャドーイング
  • ステップ4:1.1〜1.2倍速で、意味を追いながら聞く

中学生がタブレットとプリントのスクリプトを見ながら、ヘッドホンで英語のリスニング練習をしている様子

スクリプトあり→スクリプトなし→少し速い速度」の順に聞き方を変えると、リスニングの伸び方が変わります。

通信教育やオンライン塾のリスニング教材は、何度も聞き直せる・速度を変えられるという強みがあります。 こうした特性をどう活かすかは、 後半の「通信教育・オンライン塾の活用法」でも詳しく触れます。

5-1. ゴール別:リスニング時間の「目安ライン」

「どのくらい聞けばいいの?」という質問はとても多いです。ここでは、“今よりどれだけリスニング時間を足すか”の目安として、ゴール別の時間のイメージを整理しておきます。

ゴール 1日の目安(リスニング) 1週間のイメージ
英語をまずは平均点付近まで上げたい +毎日20〜30分
(通学中+寝る前などに分割OK)
週5〜6日で合計100〜150分
教科書本文の音声+通信教育のリスニングを中心に回す
定期テスト80点台を安定させたい +毎日45分前後
(15分×3セットなどに分けてもOK)
週5〜6日で合計200〜270分
教科書+ワーク音声に加えて、短い長文リスニングも取り入れる
高校受験で英語を“武器科目”にしたい 平日60分(30分×2回など) 平日60分×5日+休日各90分程度
=週で合計7〜8時間を目安に、「教科書→入試長文→英検」の順に広げていく

ここでの時間は、「英語全体」ではなく、あくまでリスニングに意識を向ける時間の目安です。忙しい日はまとめて聞くのではなく、「10分×3セット」など小分けにしてもOKです。

5-2. テスト2週間前からの“リスニング逆算カレンダー”

定期テスト前は、「とりあえず教科書を読むだけ」で終わってしまいがちです。ここでは、テスト2週間前から逆算してリスニングを組み込むカレンダーの一例を出しておきます。

5-2-1. 2週間前(〜11日前):土台づくり期間

  • 教科書本文の音声+スクリプトを使って、1日20〜30分
  • ステップ1〜2(スクリプトあり/なし)を中心に、「意味を理解しながら聞く」ことを優先
  • この段階では、止めたり戻したりしてOK。「分からない音」をそのままにしないことがポイント

5-2-2. 1週間前(〜4日前):ワーク&短文で実戦モードへ

  • 学校ワークや通信教育の短い長文リスニングを、1日30〜40分
  • ステップ3(シャドーイング)を加え、声に出す時間を増やす
  • テスト範囲の本文を「音読→リスニング→音読」のセットで回す

5-2-3. 3日前〜前日:間違えた問題だけ“2周目”

  • これまでに解いたワーク・プリントのうち、聞き取りミスをした問題だけをピックアップ
  • スクリプトを見ながら原因分析(単語?スピード?聞き逃し?)をする
  • 最後に、等速〜1.2倍速で通しで聞き、テスト本番に近い感覚をつくる

「2週間前=意味をつかむ」「1週間前=ワークで実戦」「直前=ミスだけ2周目」という流れにしておくと、聞き流しで終わらないテスト勉強になります。

5-3. 部活あり/部活少なめの“時間割サンプル”

最後に、部活の有無別にリスニング時間をどう確保するかの例を2パターン出しておきます。詳しい「部活×勉強」の考え方は、【親必見】中学生の部活と勉強を両立させる実践ガイドとも世界観を揃えています。

5-3-1. 部活が忙しい子(平日帰宅が19〜20時台)

  • 平日
    • 通学中(行き帰り):各10分程度、教科書本文の音声を聞く
    • 夕食後〜就寝前:15〜20分スクリプトあり/なしリスニング+シャドーイング
    • 合計:1日30〜40分程度
  • 休日
    • 午前中:30分(教科書+ワークの復習リスニング)
    • 午後:30〜40分(通信教育・英検形式の長文など)
    • 合計:60〜70分程度

ポイントは、「机に向かう前提」だけにせず、スキマ時間をリスニングに回すことです。疲れている日は、スクリプトを読む時間を短くして、聞くだけ+口パクでもOKというルールにしておくと続きやすくなります。

5-3-2. 部活少なめ・時間を取りやすい子

  • 平日
    • 放課後すぐ:20分(教科書本文の音読+リスニング)
    • 夜の勉強タイム:20〜30分(ワークの長文リスニング+シャドーイング
    • 合計:1日40〜50分程度
  • 休日
    • 午前:30分(テスト範囲の復習+ミス問題だけ聞き直し)
    • 午後:30〜40分(入試長文や英検形式のリスニングにチャレンジ)
    • 合計:60〜70分程度

時間を取りやすい子ほど、「ただ長く聞く」のではなく、「何を狙って聞くか」を決めることが大切です。 例えば「今日は疑問文のイントネーションだけ意識する日」「今日は会話文だけ」など、テーマを1つに絞ると質が上がります。

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6. ライティングの勉強法:型を覚えて“穴埋め”から始める

英作文が苦手な子は、「最初から全部自分の力で書こうとしている」ことが多いです。 まずは「型+穴埋め」からスタートし、少しずつ自分の言葉を増やしていく方が負担が少なく、定着もしやすくなります。

  • ① 「自己紹介」「趣味」「部活」「将来の夢」など、よく出るテーマの型を1〜2文ずつ用意しておく
  • ② その中の名詞や形容詞だけを入れ替える練習をする
  • ③ 慣れてきたら、理由を1文追加する(because〜 / so〜)

中学生がノートに自己紹介や部活をテーマにした英作文の型を書き、単語を入れ替えながら練習している様子

いきなりゼロから書くのではなく、「型+穴埋め」から始めると英作文への苦手意識が減ります。

英作文の添削を効率よく受けたい場合は、 通信教育やオンライン塾の「添削サービス」や、 【2025年最新版】中学生向け通信教育・オンライン塾おすすめ比較 の中で紹介している英語に強い講座を活用すると、プロの目線でのフィードバックが得られます。

6-1. 英単語専用「24h→3日→7日」間隔反復シート

ライティング力を上げるには、「書ける単語」を増やすことが不可欠です。ここでは、すでに全体で使っている「24h→3日→7日」の間隔反復を、英単語専用の形に落とし込んだイメージをまとめます。

タイミング やること ノート例・チェック方法
Day1(新出)
  • ・教科書や単語帳から10〜15語をピックアップ
  • ・意味を確認しながら、1回ずつ英語→日本語でテスト
  • ・その日のうちに、1語につき1回は「英語で書く」
  • ・ノート左に英語、右に日本語
  • ・「Day1」の欄に○/△/×で印をつける
Day2〜3(24時間後)
  • ・前日に○だった単語は見直し程度、△/×だけをテスト
  • ・英語を見て日本語を書く/日本語を見て英語を書くどちらも1回ずつ
  • ・△/×だった語だけを別ページに「間違えた単語リスト」として転記
  • ・「Day2」の欄に再度○/△/×を記録
Day4〜5(3日後)
  • 「間違えた単語リスト」だけをテスト
  • ・英語→日本語、日本語→英語を時間を測りながら5分以内で行う
  • ・ここでも×だった語には星印★をつけ、要注意単語として扱う
Day8前後(1週間後)
  • ・★マークのある語だけを再テスト
  • ・正解できたら、実際の英文の中で1回使ってみる(短文でOK)
  • ・1週間後のテストで正解できた語は、次の「英作文ネタ帳」に移す

このサイクルを回すことで、「知っている単語」ではなく「書ける単語」が増えていきます。ライティングに使いたい単語だけをこの表に乗せていくと、英作文の負担がぐっと減ります。

6-2. 文法は「1単元=①例文暗唱→②穴埋め→③並べ替え」の3ステップで

文法は、「説明を読んで理解した気になる」だけでは書けるようになりません。 ライティングに生かすためには、1単元ごとに「例文→穴埋め→並べ替え」の3ステップで練習するのがおすすめです。

6-2-1. ステップ①:例文暗唱(型を体に入れる)

  • その単元で重要な文を1〜3文だけ選び、暗唱できるまで音読します。
  • 例:現在進行形なら
    I am studying English now.
    She is playing tennis.
  • 「主語+be動詞+動詞-ing」の語順・リズムを、声に出しながら覚えるのがポイントです。

6-2-2. ステップ②:穴埋め(型を“なぞる”練習)

  • さきほどの型を使った穴埋め問題を解きます。
    例)I am ( ) English now.(study)
  • ここでは、「どの形を入れれば型が完成するか」に集中します。
  • 最初は単語リストを見ながらでOK。その後、リストなしで自力で入れられるかをチェックします。

6-2-3. ステップ③:並べ替え(語順を自分の力で組み立てる)

  • 最後に、並べ替え問題で語順を自分で組み立てる練習をします。
    例)(am / now / I / English / studying) → I am studying English now.
  • 並べ替えがスムーズにできるようになると、英作文で自分の言葉に置き換えるときに、語順のミスが減ります。
  • 「例文暗唱 → 穴埋め → 並べ替え」が3周くらい回ると、その文法を使った短い英作文に挑戦してOKです。

6-3. ライティング練習へのつなげ方

単語の間隔反復と、文法の3ステップが回り始めたら、次のようにライティングに結びつけていきます。

  • ① 単語シートの「1週間後で正解した語」だけを使って1文作る
    例:★が消えた単語「concert」「practice」「before」などを使って、
    I practice the guitar before a concert.
  • ② その文法単元の型を使って3文セットにする
    例:現在進行形+単語シートの語を組み合わせて、
    I am studying English now.
    My brother is playing the guitar.
    We are practicing for a concert.
  • ③ 週に1回だけ「5文チャレンジ」をする
    1週間で覚えた単語と文法を使って、自由英作文を5文書いてみる。
    → 完成したものは、通信教育の添削サービスやオンライン塾の先生に見てもらうと、弱点が一気に見えます。

「単語は24h→3日→7日で“書ける状態”にする」「文法は1単元につき①例文暗唱→②穴埋め→③並べ替え」の2本柱を回していくと、高校受験・英検どちらにも使えるライティングの土台が無理なく整っていきます。

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7. スピーキングの勉強法:声に出す回数を“見える化”する

中学生が英語の教科書を読み上げながら、スマホのボイスメモで自分のスピーキングを録音している様子

「1日5分×録音して聞き返す」だけでも、英検二次やS-CBTのスピーキングに必要な感覚が少しずつ身についていきます。

スピーキングは、「恥ずかしいから」と言って声に出す回数が少ないと、なかなか伸びません。 とはいえ、いきなり長く話す必要はありません。最初は「1フレーズ×10回」からでOKです。

ここでは、教科書本文をスピーキング用の“最強ネタ帳”として使う手順を、具体的に整理します。実は、定期テストの長文はほとんどが「教科書本文+同じ出版社の準拠教材」から作られているため、ここをやり込むことが、そのままテスト対策にもつながります。

7-1. ステップ0:日本語でざっくり「何の話か」をつかむ(和訳)

  • 教科書本文を、まずは日本語でざっくり説明できるかを確認します。
  • 最初から1文ずつ完璧に訳す必要はなく、「誰が/どこで/何をした話か」が分かれば十分です。
  • 保護者の方は、「このページってどんな話?」と日本語で聞いてみて、子どもが自分の言葉で言い換えられるかをチェックしてあげると◎です。

7-2. ステップ1:ゆっくり音読で“口慣らし”する

和訳で内容がつかめたら、次は音読で口を英語モードにする段階です。

  • 教科書本文を、1文ずつゆっくり音読する。
  • CDや音声アプリを流し、ネイティブの音を真似しながら読む。
  • 日ごとの目標は、「1フレーズ×10回」。ノートの端に「//// /////」とチェックを入れて、声に出した回数を見える化すると続きやすくなります。

定期テストの長文は、この音読した本文そのもの、もしくは語順・表現違いの文章が多く出ます。声に出して慣れているかどうかが、そのまま読みやすさ・聞き取りやすさの差になります。

7-3. ステップ2:シャドーイングで“英語のリズム”に乗る

音読に慣れてきたら、次はシャドーイング(後追い読み)でリズムをつかみます。

  • 音声を流しながら、0.5〜1秒遅れて同じ英文をなぞる
  • 最初はスクリプト(教科書)を見ながらでOK。慣れてきたら、できるところだけ目を離してみる
  • 「全部言えなくてもOK」「聞こえたフレーズだけでも口に乗せる」というルールにして、完璧主義になりすぎないことがポイントです。

シャドーイングで、イントネーション・単語同士のつながり(リンキング)・強弱を体で覚えておくと、英検の二次試験やスピーキングテストでの「通じやすさ」が大きく変わります。

7-4. ステップ3:ディクテーションで“聞き取れていないところ”を見える化

次のステップは、ディクテーション(聞こえた英語を書き取る練習)です。スピーキングとは一見関係なさそうですが、自分が聞き取れていない音=自分が発音しづらい音であることが多く、話す力を底上げしてくれます。

  • 本文の中から1〜2行だけを選び、音声を止めながらノートに書き取る。
  • スペルが難しい単語は、聞こえた通りにカタカナでメモ→あとで教科書と見比べる形でもOK。
  • 最後に教科書を見て、聞き取れていなかった単語にマーカーを引く。そこを意識して再度音読・シャドーイングをする。

この「聞き取れない部分の見える化」をしておくと、定期テストのリスニングや穴埋め問題で同じミスを繰り返しにくくなります

7-5. ステップ4:1フレーズスピーキング+録音でアウトプット

最後は、教科書本文をもとに「短く話す」練習です。いきなり長文を丸暗記する必要はなく、1フレーズ+自分の一言からで十分です。

  • 教科書の会話文を役になりきって読む(Aさん役/Bさん役に分けてロールプレイ)
  • 英検の二次試験を意識して、簡単な質問に対して「短い答え+1文の理由」だけ用意する
    • 例)Do you like music? → Yes, I do. I listen to music every day.
  • スマホタブレット自分の音声を録音して聞き返す(週に1〜2回でOK)

録音を聞き返すときは、発音の良し悪しよりも「以前よりスラスラ言えているか」「止まる回数が減っているか」を見るようにすると、成長が分かりやすくなります。

7-6. 「定期テストの長文は教科書から作られる」という視点

多くの中学校では、定期テストの長文は、教科書本文そのものか、同じ出版社の準拠教材をもとに作られています。

  • 教科書本文を和訳→音読→シャドーイング→ディクテーションまで回しておくと、
    • テスト本番で「見たことある表現」「聞き覚えのあるフレーズ」が増える
    • 長文問題が「初めて見る文章」ではなく「少しアレンジされた見知った文章」に感じられる
  • つまり、教科書をスピーキング教材として使い込むことが、そのままリーディング・リスニング・定期テスト対策になっている、というイメージです。

スピーキングの出題傾向や二次対策については、 小学生の英検5級ロードマップ|いつから・何を・どう進める?合格までの90日プラン も、「英検の基本構造をつかむ」という意味では参考になります(級は違っても流れは共通部分が多いです)。

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8. 通信教育・オンライン塾の活用法:独学を“仕組み化”する

中学生と保護者がタブレットやオンライン塾の画面、紙の問題集をテーブルに並べ、通信教育の使い方を相談している様子

「どの教材が合うか」よりも、「家庭のリズムにどう組み込むか」を親子で話し合うことが大切です。

とはいえ、「どの通信教育がうちの子に合うか分からない」というのが本音だと思います。 英語を含む中学生向け通信教材全体の比較は、 ハブ記事である 【2025年最新版】中学生向け通信教育・オンライン塾おすすめ比較|目的別の選び方・料金・失敗しない使い方まで完全ガイド に詳しくまとめています。

英検対策に特化した通信教育を詳しく知りたい場合は、 【決定版】英検対策に強い中学生向け通信教育|級別プラン・90日ロードマップ・4技能対応 も必見です。「どの級をいつ受けるか」「高校受験とどう両立するか」が具体的にイメージできます。

8-1. 速度(0.8→1.0→1.2倍)×回数の「おすすめ基本プラン」

通信教育・オンライン塾のリスニング教材は、再生速度と回数をコントロールできるのが最大の強みです。ここでは、1つの教材(1レッスン)を「どの速度で何回聞くか」の具体プランを示します。

  • ステップA:0.8倍速×2回(意味確認フェーズ)
    • 1回目:スクリプト(台本)を見ながら、日本語の意味を確認して聞く
    • 2回目:気になった表現にマーカーを引きながら、もう一度0.8倍で聞く
  • ステップB:1.0倍速×2回(普通の速さに慣れるフェーズ)
  • ステップC:1.2倍速×1回(テスト本番を意識するフェーズ)
    • 5回目:1.2倍速で、意味を追いながら通しで聞く
    • 聞き取れなかった箇所に印をつけておき、翌日もう一度1.0倍〜1.2倍で聞き直す

この「0.8倍×2回 → 1.0倍×2回 → 1.2倍×1回」が、1レッスンあたりの基本セットです。時間にすると、1本5分の教材なら合計25〜30分程度で回せます。

8-2. 「スクリプトを見て→隠して→また聞く」ループの使い方

リスニングを“聞き流し”で終わらせないためには、スクリプト(台本)の使い方が勝負です。以下のように、小さなループとして回すと効果的です。

  1. スクリプトありで聞く(理解)
    • 画面やテキストに表示された英語を見ながら、0.8〜1.0倍速で聞く。
    • 分からない単語・フレーズに下線を引き、日本語訳をサッと確認する。
  2. スクリプトを隠して聞く(確認)
    • スクリプトを閉じる/教科書を伏せる。
    • 同じ音声を1.0倍速で聞き、「どこまでイメージできるか」をチェック。
  3. ③ 答え合わせ&音読(定着)
  4. ④ もう一度、スクリプトなしで聞く(仕上げ)
    • 最後に、1.0〜1.2倍速でスクリプトなしの通しリスニング。
    • 「さっきより聞き取れる部分が増えたか」を子ども自身に確認させる。

この①見て→②隠して→③答え合わせ→④また聞くというループを、通信教育の1レッスンごとに回していくと、「聞きっぱなし」ではなく「聞き取れる音を増やす練習」になります。

8-3. 通学時間・家事手伝い中の“ながらリスニング”の入れ方

忙しい中学生にとって、机に向かう時間だけでリスニング時間を確保するのは難しいのが現実です。通信教育・オンライン塾のアプリを使えば、次のような“ながらリスニング”で、無理なく時間を稼げます。

  • 通学時間(徒歩・電車・バス)
    • 行き:0.8〜1.0倍速で、その日のレッスンの音声を聞く。
    • 帰り:同じ音声を1.0〜1.2倍速で聞き、朝より聞き取れる箇所が増えているか確認。
    • 安全面から、音量は小さめ/片耳イヤホンなど、周囲の音が聞こえる状態を必ず守る。
  • 家事手伝い中(食器洗い・洗濯物たたみなど)
    • 手は動かしながら、「今日はこの1トラックだけ」と決めて聞く。
    • スクリプトを見られない場面では、「聞こえた英語を頭の中で日本語にざっくり変換する」ことだけ意識。
    • 終わったら、アプリの再生履歴を見て、親子で「今日どこまで聞いたか」を共有すると習慣化しやすい。
  • 寝る前の5〜10分
    • ベッドに入る前に、その日一番難しかった音声を1〜2回だけ聞く。
    • 「今日はここまでやったね」とラインを決めておくことで、罪悪感なく勉強を終えられる

ながらリスニングは、「聞き流し」で終わると効果が薄くなります。そのため、前後どちらかで必ずスクリプトありの時間をセットにし、「意味を理解してから聞く」「聞いたあとで答え合わせをする」という流れを意識することがポイントです。

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9. 高校受験と英検をどう両立させるか

定期テストの答案・高校入試の過去問・英検の問題集を天秤のように見比べながら、どれを優先するか考えている中学生の様子

中2〜中3前半は英検も活用しつつ、最終的には「内申と入試本番」を軸に優先順位を調整していきましょう。

「英検も取りたいけれど、高校受験勉強の邪魔にならない?」という相談も多いテーマです。 結論としては、「中2〜中3の前半に1〜2回挑戦する」形であれば、受験のプラスになることがほとんどです。

  • ・中2〜中3前半:英検準2級〜2級を目標に挑戦し、「長文耐性」と「リスニング力」を鍛える
  • ・中3夏以降:志望校の過去問+入試対策に比重を移す

全体のスケジュール感や、科目ごとのバランスは、 【保存版】高校受験の効率的な勉強方法|成績が伸びる順番と科目別のやり方【高校受験】偏差値UPの勉強法3つ|模試の復習・科目別戦略・NG勉強完全ガイド を併せて読んでおくと、「どこまで英検に時間をかけてOKか」の目安がつかみやすくなります。

なお、数学や社会など他教科とのバランスが心配な場合は、 【中3数学】高校受験 合格ロードマップ|平日45–60分×8週間で“40→80” や、 中学社会向けの 【中学生向け】アジア地理テスト攻略:“因果で説明して点を取る”完全ガイド など、他教科のロードマップ記事と組み合わせて全体像を設計してみてください。

9-1. 「1文→3文→5文」で英作文の負担をコントロールする

高校受験と英検を両立させるうえで大切なのは、英作文・スピーキングの負担を“段階的”に増やすことです。いきなり長い英作文に挑戦するのではなく、「1文→3文→5文」のテンプレで少しずつレベルを上げていくと、忙しい時期でも続けやすくなります。

9-1-1. ステップ1:まずは「1文だけ」書ければOK

  • テーマに対して、1つの英文だけを書く(または言う)ところから始める。
  • ポイントは、主語+動詞+簡単な補足の形にすること。
    • 例)I like basketball. / I study English every day.
  • 1日1テーマ、1文だけなら3分以内で終わるので、「英作文ゼロの日」をなくす目的で使います。

9-1-2. ステップ2:「3文」セットで小さなパラグラフに

1文がスラスラ出てくるようになったら、次は「3文テンプレ」に進みます。

  • ① 意見・結論の文(I think / I like / My dream is... など)
  • ② 理由や具体例の文1
  • ③ 理由や具体例の文2、またはまとめの文

例:「部活について」

  • ① I belong to the tennis club.(結論)
  • ② I practice three times a week after school.(具体例1)
  • ③ I want to be stronger and win a match.(具体例2/目標)

この3文テンプレができると、定期テストの「3文程度で答えなさい」問題や、英検3級・準2級のライティングにほぼ対応できるようになります。

9-1-3. ステップ3:「5文」で入試レベルのミニ英作文へ

志望校の入試で英作文が出る場合や、英検準2級・2級を目指す場合は、5文テンプレまで広げておくと安心です。

  • ① 自分の意見・結論(I think / I agree / My dream is...)
  • ② 理由1(First, ...)
  • ③ 理由1の具体例(For example, ...)
  • ④ 理由2(Second, ...)
  • ⑤ まとめ(So I think ... / That is why ...)

「1文→3文→5文」の順にステップアップしていけば、同じお題でも、そのときの余力に応じて量を調整できます。忙しい時期は1文/3文、時間がある休日は5文に挑戦、というように無理のない両立がしやすくなります。

9-2. 定期テスト/入試で頻出の英作文お題リスト

高校受験・定期テスト・英検で出やすいお題には共通点があります。ここでは、「1文→3文→5文」に展開しやすい頻出テーマを一覧にしました。日々の英作文・スピーキング練習は、このリストから順番に回していくと効率的です。

テーマ(日本語) 1文の例(方向性) 3文・5文に広げるときのポイント
自己紹介・家族 I am a junior high school student. / I have four people in my family. 3文:
・名前/学年
・家族構成
・性格や好きなこと
5文:家族とのエピソード(旅行・週末の過ごし方 など)を追加
部活・習い事 I belong to the soccer club. / I practice piano every day. 3文:
・いつ/どこで練習しているか
・なぜその活動が好きか
5文:大会や発表会の経験、将来の目標(試合で勝ちたい、続けたい理由)を加える
将来の夢・なりたい職業 My dream is to be a nurse. / I want to be a teacher. 3文:
・なぜその職業に興味があるか
・そのために今頑張っていること
5文:具体的なきっかけ(本/テレビ/人との出会い)や、将来どんなふうに働きたいかを書く
好きな教科・苦手な教科 I like English. / I don't like math. 3文:
・好き/苦手になった理由
・どんな場面で役に立つと思うか
5文:苦手教科の克服方法や、得意教科を活かした将来の夢につなげる
休日の過ごし方 I usually play games on Sundays. / I study and relax at home. 3文:
・午前/午後に何をしているか
・その過ごし方の良いところ
5文:特別な休日(旅行・イベント)や、勉強とのバランスの取り方を加える
スマホ・インターネットの使い方 I use my smartphone every day. / The Internet is very useful. 3文:
・何に使っているか(勉強/ゲーム/SNS
・気をつけていること
5文:スマホルールやトラブルの例、メリット・デメリットを対比させる
環境問題・地域の課題 We should protect the environment. / I want to clean our town. 3文:
・身近な問題(ゴミ/川の汚れなど)
・自分ができること1つ
5文:学校や地域での活動、将来やってみたい取り組みを書く
学校行事(体育祭・文化祭・修学旅行) I enjoyed the school festival. / I went to Kyoto on our school trip. 3文:
・何の行事か・どこへ行ったか
・印象に残ったこと
5文:友だちとのエピソード、そこから学んだこと(協力・挑戦など)を加える

このリストから1テーマを選び、「今日は1文だけ」「週末は5文まで」と決めて取り組めば、英検ライティング・スピーキングと高校受験の英作文を同時に鍛えることができます。負担が大きくなってきたら、一時的に「1文テンプレ」に戻すなど、量を調整しながら続けていくのがおすすめです。

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10. 脳科学Tips/心理学Tips

If-Thenプランを書いたメモカードと、「24時間後・3日後・1週間後」に分けて置かれた英単語カードが並び、間隔反復の仕組みを示している様子

「もし◯時になったら→英単語を10個復習」のように、きっかけと行動をセットにすると、英語の習慣化がぐっと楽になります。

英検二次試験やスピーキングテスト(S-CBT)で力を発揮するには、「長時間の特訓」よりも、毎日の“小さな音読ルーティン”を積み重ねることが大切です。ここでは、脳科学と心理学の観点から、1日5分でできる音読×録音ルーティンと、その続け方のコツをまとめます。

特に英語では、音読やシャドーイングが「ワーキングメモリ」と「音韻ループ」(耳から入った音と語順を一時的に覚えておく仕組み)を鍛えます。「聞く → まねして声に出す → 自分の声を聞き直す」サイクルを回すほど、英語の語順やリズムが自然と体に残りやすくなります。

10-1. 脳科学Tips:1日5分音読+間隔反復で「口から出る英語」を増やす

脳の記憶の仕組みをうまく使うと、短い時間でも「口から自然に出てくる英語」を増やすことができます。キーワードは、音読・シャドーイング × 間隔反復です。

① 英検二次・S-CBTを意識した「1日5分音読ルーティン」
  • ・英検二次やS-CBTでよく出る「自己紹介」「部活」「将来の夢」などのトピックから、短い英文(3〜5文)を1つ決める。
  • ・その英文を、1日5分だけ「ゆっくり音読 → 少し速く音読」という形で練習する。
  • ・最初の1〜2日は「読むだけ」でもOK。慣れてきたら、1文だけ暗唱してみる。

▼ 具体ルーティン例(1トピック3〜5文)

  • Day1:教科書や自作の英文を見ながら、ゆっくり10回音読。
  • Day2(24時間以内):同じ英文を5回音読し、1回だけスマホで録音しておく。
  • Day4(3日後):英文を見ずに言えるところまで言ってみてから、答え合わせ音読を5回。
  • Day8(1週間後):英文をほぼ見ずに通しで言ってみて、詰まった部分だけを集中的に5回音読

この「5分音読+24h → 3日 → 1週間」の間隔反復を、英検でよく聞かれるトピックごとに1セットずつ回しておくと、二次試験やS-CBTで口からスムーズに出てくるフレーズが増えていきます。

② 音読・シャドーイングが「ワーキングメモリ」を鍛える理由
  • ・英語の音を聞いてからすぐにまねするシャドーイングは、「聞いた情報を一時的に覚え、口を動かす」という作業を同時に行います。
  • ・これは、脳の中でも「ワーキングメモリ+音韻ループ」をフル活用するトレーニングになり、長文の聞き取りや読解の持久力アップにもつながります。
  • ・完璧に真似しようとするより、「リズムと語順」を意識して、だいたいの音を追いかけることが大切です。

リーディングやリスニングの勉強で疲れたときも、最後の5分だけ「音読タイム」にすると、脳の中で英語の回路がつながりやすくなります。

10-2. 心理学Tips:実行意図(If-Then)で“やる気待ち”を卒業

スピーキング練習は、「気が向いたらやる」だと続きません。心理学の研究では、「もし◯◯になったら → ◯◯をする」という具体的な約束(実行意図/If-Then)を決めておくと、行動が自動的に起こりやすくなることが分かっています。

① 英語専用のIf-Thenプラン例
  • 「もし21時になったら → 英検二次の想定質問に3文だけ答えて録音する」
  • 「もし塾から帰ってきたら → 今日覚えた英単語10個を声に出しながらノートに書く」
  • 「もしお風呂に入る前になったら → 教科書の会話文を1ページだけ音読する」

ポイントは、「時間」や「いつも通る動き」に紐づけることです。
「やる気が出たら」ではなく、「きっかけが来たら自動で動く」仕組みを作っておくと、英語も歯みがきのように習慣化しやすくなります。

② 録音×振り返りで自己効力感を高める
  • スマホのボイスメモや通信教育アプリを使えば、録音 → 聞き返し → 言い直しまで1台で完結できます。
  • ・録音するときは、「1トピック1回だけ」と決めて、完璧さよりも「続けること」を優先する。
  • ・聞き返すときは、発音よりも「詰まった箇所」「言い直した箇所」に注目し、翌日の音読でそこを重点的に練習する。

昨日よりスラスラ言えた部分が1か所でもあれば、それが「自分はやれば伸びる」という自己効力感につながります。保護者の方は、録音を一緒に聞きながら、「前よりここが自然になったね」と具体的にほめてあげると効果的です。

10-3. スマホを「学習の味方」にする使い方

音読や録音にはスマホがとても便利ですが、同時に「最大の誘惑」にもなりやすい道具です。ここでは、スマホを安全かつ上手に英語学習に使うためのポイントをまとめます。

  • ・英語学習用のアプリやボイスメモは、ホーム画面の1ページ目にまとめておく(ゲームやSNSとは別フォルダにする)。
  • ・If-Thenプランとセットで、「録音は1回だけ」「アプリは◯分だけ」など時間の上限も決めておく。
  • ・保護者のスマホタブレットを使う場合は、ペアレンタルコントロール機能も活用して、夜の時間帯やアプリの制限をかけることも検討する。

スマホの安全な使い方やルールづくりについては、中学生のスマホ安心ガイド|ペアレンタルコントロール機能で子どもの安全を守る も参考になります。スマホ=遊び」だけでなく、「学習の味方」に変えていく視点を、一緒に育てていきましょう。

10-4. 小学生期からの“土台づくり”も英語に効いてくる

こうした脳科学・心理学の知見は、中学生になってから急に始めるよりも、小学生のうちから少しずつ取り入れておくと、英語だけでなく他教科にも良い影響が出やすくなります。

小学生期の集中力やゲームとの付き合い方については、次のページも参考になります。

「中学に入ってから急に頑張る」のではなく、小学生期からの土台づくりが、英語学習にもつながっていきます。

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11. よくある質問(Q&A)

Q1. 英語が本当に苦手な中1です。何から始めればいいですか?
A. 最初は、アルファベット・フォニックス・be動詞/一般動詞などの「基礎の基礎」に戻ることが大切です。 学校の教科書を使って、①音読 → ②和訳 → ③書き写しの3ステップだけでも十分効果があります。
もし小学校内容から不安がある場合は、 【2025年版】小学生タブレット学習の完全ガイド小学生の通信教育はいつから始める?学年別・目的別の最適時期と続けるコツ【保存版】 も参考にしつつ、土台の取りこぼしを確認してみてください。
Q2. 英語が得意なので、どんどん先取りしても大丈夫?
A. 先取り自体は悪いことではありませんが、 学校の定期テスト・内申をおろそかにしてしまうと受験で不利になることもあります。 先取りをする場合でも、 高校受験完全攻略ガイド を参考に、「内申対策」と「入試対策」のバランスを意識しておくと安心です。
また、先取り内容は「英検」や「長文読解」と結びつけておくと、受験勉強と二度手間になりにくいです。
Q3. 英語は塾と通信教育のどちらがいいですか?
A. 「通いやすさ」「家庭のサポート体制」「子どものタイプ」によってベストな選択は変わります。 通塾が難しい場合や、自宅でスキマ時間を活用したい家庭には通信教育が向いています。 それぞれのメリット・デメリットや、おすすめ教材は、 中学生向け通信教育・オンライン塾おすすめ比較 に詳しく整理しています。
実際には、「塾+通信教育」「独学+通信教育」などの組み合わせをしているご家庭が多く、英語だけ通信教育を足すパターンも有効です(下の比較表・チェックリストも参考にしてください)。
Q4. 塾と通信教育、英語が苦手な子にはどちらが向いていますか?
A. 「家だとほぼ勉強が進まない」「自分一人では何をやればいいか分からない」というタイプなら、週に決まった時間に通う塾の方がスタートしやすいことが多いです。
一方で、「授業についていくのが不安」「まずは小さなステップから復習したい」という場合は、自分のペースで戻り学習がしやすい通信教育が向いています。
特に英語が苦手な子ほど、「発音を何度でも聞き直せる」「わからないところに戻りやすい」という通信教育の強みを活かしやすいので、最初は通信教育で基礎を固めてから、必要なら塾を足すという順番もアリです。
Q5. スタディサプリや通信教育の“英語だけ”やるのはアリ?
A. 結論から言うと、「英語だけ通信教育(またはスタディサプリ)を使う」のは十分アリです。むしろ、全教科を一気に増やすより、まず英語1科目をしっかり回す方が続きやすく、効果も実感しやすくなります。
その際は、次の点を意識してみてください。
学校の進度とあまり離れすぎないこと(教科書準拠 or 学校の単元とリンクさせる)
「毎日15〜20分」など、時間で区切る(やる量よりも「触れる頻度」を重視)
・週末だけは、動画授業だけでなく英作文・音読録音にも5〜10分使う
英語だけを通信教育に任せつつ、数学や国語は学校ワーク中心で回す、といったハイブリッド型にするご家庭も多いです。
Q6. 英検と定期テスト、どちらを優先すべきですか?
A. 基本の優先順位は、「内申に直結する定期テスト > 英検」です。特に中3では、2学期の内申が志望校に大きく影響するため、テスト前2週間は英検よりも学校の教科書とワークを最優先にしてください。
一方で、中2〜中3前半にかけては、定期テストの邪魔にならない範囲で英検準2級・2級に挑戦すると、長文・リスニング力の底上げになります。
迷ったときは、「今の定期テストの平均点」「志望校の内申基準」「英検の級と時期」を整理し、12. 高校受験&英検との両立の優先順位マップも参考にしながら、「この1〜2か月の主役はどちらか」を決めていくのがおすすめです。

11-1. 「塾・通信教育・独学」の三つ巴比較(英語の伸びやすさで見る)

スタイル 特徴 向いているタイプ 英語に関してのポイント
通塾(集団/個別)
  • ・決まった時間に通うのでペースメーカーになりやすい
  • ・質問しやすく、苦手単元をその場で解決しやすい
  • ・家ではなかなかスイッチが入らない
  • ・周りに人がいた方が頑張れる
  • ・文法・読解の授業は受けやすい一方、リスニング・スピーキングの量は塾任せだと不足しがち
  • ・英検やスピーキング対策は、別コースが必要な場合も多い
通信教育・オンライン塾
  • ・時間と場所を選ばず、自宅で完結できる
  • ・動画授業・AIドリル・添削など、インプット〜アウトプットまで一通りそろう
  • ・自分のペースで進めたい
  • ・部活や習い事で固定曜日の通塾が難しい
  • ・リスニング音声・発音チェック機能・英作文添削など、英語4技能対策と相性が良い
  • 「英語だけ」コース追加など、科目を絞った使い方もできる
独学(学校教材+市販参考書)
  • ・費用を抑えやすい
  • ・自分に合う教材を選べれば、効率よく進められる
  • ・自分で計画を立てるのが得意
  • ・動画やSNSなどで情報を集めるのが好き
  • 英作文・音読のフィードバックがもらいにくいのが最大の弱点
  • ・英検対策などは、過去問+αの工夫が必要

11-2. 英語特化で考える「組み合わせ事例」

  • ケース1:学校+独学がメイン → 英語だけ通信教育を足す
    • ・数学や国語は学校ワーク中心で十分回せている
    • ・英語だけ「リスニング・英作文の添削」が不足している
    • 英語コース付きの通信教育を追加し、「リスニング・スピーキング・英作文」を補強
  • ケース2:塾で全教科 → 英語+数学だけオンライン塾・通信教育で上乗せ
    • ・通塾で全体のペースはつかめているが、英語と数学が伸び悩み
    • ・塾の宿題だけでは演習量が足りない
    • → 英語・数学だけオンライン塾の演習講座やAIドリルを組み合わせ、問題演習と復習に特化して使う
  • ケース3:英検を取りたい → 通信教育で英検対策だけピンポイント
    • ・高校受験の勉強は塾・学校メインで進めている
    • ・英検準2級・2級を中2〜中3前半に取りたい
    • 英検対策に強い中学生向け通信教育を利用し、ライティング添削・スピーキング練習・過去問演習を通信教育側で担う

このように、「英語だけ通信教育」「英語+数学だけオンライン塾」といったピンポイントの組み合わせにすることで、費用と時間のバランスを取りながら英語を伸ばしやすくなります。

11-3. 通信教育を“英語だけ”うまく使うチェックリスト

最後に、通信教育を「英語だけ」導入する場合のチェックポイントをまとめます。ハブ記事と合わせて、教材選びの際の「物差し」としてお使いください。

  • □ 添削は月に何回提出できるか?
    ・英作文や記述問題の添削は、月2〜4回程度提出できる教材だと、「書いて→直してもらう」サイクルが回しやすくなります。
  • □ 英文添削/音読チェック機能があるか?
    ・アプリ上で音読を録音して先生やAIにチェックしてもらえるか
    ・英検二次・スピーキングテスト(S-CBT)を意識するなら、発音・アクセントのフィードバックがあると◎。
  • □ 教科書準拠か?入試/英検対応か?
    ・まずは学校教科書に準拠しているかどうか。
    ・そのうえで、入試レベルの長文・英検ライティング/スピーキングにも発展できるカリキュラムかを確認。
  • □ リスニングの「速度調整」と「回数管理」がしやすいか?
    ・0.8倍〜1.2倍など、速度を変えて聞き直せるか。
    ・「何回聞いたか」が学習記録に残り、親子で振り返れる画面があるか。
  • □ 保護者向け管理画面・学習レポートはあるか?
    ・週・月単位で学習時間・到達度・提出状況が見えると、声かけがしやすくなります。
    スマホタブレットで簡単に確認できるタイプだと、共働き家庭でもフォローしやすいです。
  • スマホタブレット利用のルールとセットで導入できるか?
    ・学習アプリを入れると同時に、使用時間・使っていいアプリのルールも決めておくと安心です。
    スマホの安全な使い方やフィルタリング設定は、中学生のスマホ安心ガイド|ペアレンタルコントロール機能で子どもの安全を守る も参考になります。

中学生向け通信教育で英語を伸ばすなら、具体的な教材ラインナップ・料金・特徴の比較は、下記のハブ記事で詳しくまとめています。

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12. 高校受験&英検との両立:目的別“優先順位マップ”

「高校受験用の勉強」と「英検対策」、どちらも大事にしたいけれど、どの時期に何を優先するべきかが分かりにくい……という相談はとても多いです。

ここでは、中2〜中3の年間スケジュールをざっくりと整理しつつ、「入試に効きやすい英検の級」「ここまで英検をやり込まなくてOKなケース」をまとめます。保護者の方がモヤモヤしがちなポイントを、できるだけハッキリ言語化しておきます。

12-1. 中2〜中3の“目的別優先順位マップ”

まずは、学年・時期ごとの「定期テスト/英検/入試」の優先度をざっくりマップにしてみます(◎:最優先、○:大事、△:余力があれば)。

学年・時期 定期テスト・内申 英検(目安級) 入試対策(過去問・志望校対策)
中2(通年) 定期テスト平均+10〜15点を目標に ○ 英検3級〜準2級に挑戦(1〜2回) △ 入試は「情報収集+基礎固め」段階
中3 春〜夏(1学期+夏休み) ◎ 内申に直結するため定期テスト重視 ○ 準2級〜2級に挑戦する最後のチャンス期 ○ 志望校の傾向を知り、基礎〜標準レベルの問題を固める
中3 秋(2学期) ◎ 2学期通知表はほぼ最終内申に直結 △ 追加で受けるなら、内申・過去問に支障が出ない範囲 ◎ 志望校の過去問演習を本格化
中3 冬〜直前期 ○ 学校の課題・復習でキープ △ 原則として新たな級に挑戦するより入試一本 ◎ 過去問のやり込み・弱点補強が最優先

ざっくり言うと、「英検で攻めるなら中2〜中3前半」「中3秋以降は入試が最優先」というイメージです。中3秋以降に新たな級へ挑戦する場合は、「受験勉強のリズムが崩れないか」を第一に考えます。

12-2. 入試に効く英検の級/そこまでやり込まなくてOKなケース

次に、「どの級まで取れると受験でプラスになりやすいか」を整理します。細かい扱いは都道府県・高校によって異なりますが、大まかな目安としては以下のようなイメージです。

12-2-1. 入試でプラス評価になりやすい級の目安

  • 英検3級
    • ・多くの公立高校で、加点や優遇の最低ラインとして扱われることがある。
    • ・「中学卒業程度」レベルのため、中3の秋までに取得できていると安心
  • 英検準2級
    • ・難関〜上位校で、明確な加点やみなし得点として扱われることが多い。
    • ・中2〜中3前半で準2級を取れていると、「英語が得意科目」として自信を持ちやすい
  • 英検2級
    • ・上位〜難関校(特に英語重視校)で、大きなアピールポイントになる。
    • ・中学生で2級合格は負荷も高いので、「2級の勉強をした経験」自体が長文・リスニング力アップに直結すると考える。

一方で、次のようなケースでは「英検の級を増やすより、入試問題に近い勉強を優先」した方が、結果として合格に近づくことも多いです。

12-2-2. ここまで英検をやり込まなくてもOKなケース

  • ケースA:英検3級は取れているが、定期テストは60点前後で不安定
    • → まずは学校の教科書・ワーク・過去問に戻り、定期テスト80点ラインまでを優先。
    • → 英検準2級は「中3前半〜高校入学後にじっくり」でもOK。
  • ケースB:準2級は合格済みだが、志望校が「英検加点なし」の公立高校
    • → 2級に挑戦するより、志望校の過去問・リスニング・英作文に時間を割いた方が合格には直結しやすい。
  • ケースC:中3秋〜冬になってから「まだ英検を受けていない」
    • → この時期から新しい級を目指すと、入試勉強のペースが崩れるリスクが大きい。
    • → 内申と入試対策が回っていれば、英検は高校入学後に改めて挑戦でも遅くありません。

ポイントは、「英検の級=目的」ではなく、「英語力を鍛える過程として英検を使う」という視点です。

12-3. 両立の軸は「英語1科目での年間ロードマップ」

高校受験と英検を両立するには、英語1科目の年間計画をイメージしておくと整理しやすくなります。

  • ・中2〜中3前半:英検(3級〜準2級)で長文・リスニング・ライティングを強化
  • ・中3通年:定期テスト内申キープ+入試形式に近い問題で演習
  • ・中3後半:志望校の過去問で時間配分・得点パターンを固める

より具体的な英語ロードマップや、他教科(数学・社会)とのバランスの取り方は、以下の高校受験系記事で詳しくまとめています。

「英検をどこまで頑張るか」「いつから入試一本に切り替えるか」は、お子さんの現在地と志望校の情報で変わります。迷ったときは、まず定期テスト・模試の状況を整理し、上記記事も参考にしながら、ご家庭なりの“優先順位マップ”を一緒に描いてみてください。

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chie|子育てラボ(研究室)!
教育学・心理学をベースに、「家庭でできる学習環境づくり」と「親子のコミュニケーション」を研究・発信中。
小学生〜中学生の通信教育・高校受験・英検対策を中心に、現場目線のロードマップとテンプレをお届けします。
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