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「定期テストが前回より少し下がった。次のテストまで様子を見ても大丈夫?」
1〜2教科が数点下がっただけなら、点数だけで危険と決める必要はありません。ただし、何もしないまま次の定期テストまで待つのも避けたいところです。
最初に見るのは、本人の点数だけではありません。学年平均点との差、英語・数学の連続低下、答案・学校ワーク・家庭学習の変化を確認し、3日以内に次の行動を決めます。
この記事でいう「成績」
主に中学校の定期テストの得点・学年平均点・順位を指します。通知表、内申点、模試判定が下がった場合は、判断基準が異なります。
この記事のゴール
前回と今回の本人得点・学年平均点を比較し、3つのサインを数えて、今後7日間を「小さく修正して観察」「原因診断へ進む」「急落の原因を確認する」のどれにするか決めることです。
この記事の対象
- 1〜2教科が数点下がった
- 本人は普段どおり登校している
- 提出物は一応出している
- 急落ではないが違和感がある
- 次のテストまで待つか迷っている
この記事の対象外
- 3教科以上が一気に下がった
- 欠席・遅刻・未提出が増えた
- 睡眠、食欲、表情に変化がある
- 英数が平均点を大幅に下回った
- 「学校へ行きたくない」「何もしたくない」が続く

30秒で結論|様子見は「3日確認→7日修正→再判定」
本人得点が下がっていても、平均との差が維持・改善していることがあります。
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1.点数が下がっても、実質的に成績が下がったとは限らない
定期テストは、毎回同じ難しさ・同じ配点ではありません。そのため、本人得点だけを比べると、問題が難しくなった影響まで本人の成績低下として数えてしまいます。
最初に計算したいのは、本人得点と学年平均点の差です。この記事では、この差を「平均差」と呼びます。
平均差の計算方法
前回の平均差 = 前回の本人得点 − 前回の学年平均点 今回の平均差 = 今回の本人得点 − 今回の学年平均点 平均差の変化 = 今回の平均差 − 前回の平均差
平均差の変化がプラスなら、学年全体との比較では維持・改善。マイナスなら、前回より相対的に下がっています。
例1|点数は下がったが、平均差は改善
- 前回:本人72点−平均68点=+4点
- 今回:本人66点−平均61点=+5点
- 平均差の変化:+1点
本人得点は6点下がりましたが、平均差は+4点から+5点へ改善しています。問題が難しくなった影響が大きく、相対的には下がっていません。
例2|平均点は同じで、本人だけ下がった
- 前回:本人72点−平均68点=+4点
- 今回:本人66点−平均68点=−2点
- 平均差の変化:−6点
平均差が6点悪化しています。答案の空欄、同じ種類の失点、解き直し不足が増えていないか確認を始めます。
「5点」は公的な危険基準ではありません
5点は、成績低下を判定する公的・学術的な基準ではありません。テストの難易度や配点による揺れを考慮し、家庭で答案確認を始めるための実務上の目安として使用します。英語・数学の「2回連続」も、当サイトが初期確認のタイミングを決めるために設けた目安です。
順位は補助情報として使います。同点者数、受験者数、欠席者などでも順位は動くため、まず平均差を計算し、その後に順位の方向を確認してください。
2.様子見を終えて確認を始める3つの基準
次の3基準は、すぐ塾や教材を増やす基準ではありません。「何もしない様子見」を終え、答案と家庭学習を確認する合図です。
平均差が前回より悪化した
本人得点だけでなく、前回と今回の学年平均点を引いて比べます。平均差がマイナス方向へ動いたら、難易度だけでは説明できない低下がないか確認します。
英語または数学が2回連続で下がった
英語・数学は前の単元を使って次へ進みやすい教科です。ただし、2回とも平均点が下がっている場合は、本人得点の連続低下だけで決めず、平均差も確認します。
答案・ワーク・家庭学習に変化が2つ以上ある
空欄、同種ミス、未解き直し、答え写し、学習のムラのうち2つ以上が増えたら、点数より先に学習工程が止まり始めている可能性があります。
生活面の変化は、学習の問題だけと決めつけません
厚生労働省は、子どものこころのSOSが睡眠・食欲・体調・行動に現れることが多いと案内しています。普段と違う状態が続く場合は、点数対策より先に本人の話を聞き、必要に応じて学校や専門家へ相談してください。
3.3日でできる答案・学校ワークの確認
大がかりな勉強法の変更はまだ行いません。直近の答案と学校ワークを使い、3日で「理解・再現・習慣」のどこが止まり始めたかを確認します。
1日目|失点を3種類に分ける
- 知らなかった・理解できなかった
- 分かっていたが自力で再現できなかった
- 読み違い・符号・時間不足などのミス
「全部ケアレスミス」で終わらせず、問題番号の横に分類を書きます。
2日目|類題を1〜3問だけ解く
学校ワークから同じ種類の問題を選び、答えを見ずに解きます。解ければ本番時の確認や時間配分、再び止まれば理解・練習不足を疑います。
3日目|本人の説明を先に聞く
親が答えを言う前に、「公式を忘れた」「意味が分からなかった」「時間が足りなかった」など、止まった場所を本人の言葉で確認します。
我が家の経験
私自身、長女の成績が気になったときに、理由を聞く前から正しい勉強法を押し付け、かえって勉強を嫌いにさせた経験があります。それ以降は、点数を見た直後に結論を言わず、「どこで止まった?」と本人の説明を先に聞くようにしました。これは我が家の一例であり、すべての家庭に同じ結果を保証するものではありません。
記事内チェック|前回と今回を比べて3択を出す
分かる項目を入力・選択してください。点数と平均点の4項目は必須です。
| 確認項目 | 前回 | 今回 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 本人得点 | |||
| 学年平均点 | |||
| 平均との差 | |||
| 空欄数 | |||
| 直していない問題数 | |||
| 同じ種類のミス数 |
勉強時間を増やす前に、「理解・再現・習慣」のどこが止まっているかを分けます。
原因が決まる前に、塾・教材・勉強量を増やす必要はありません
4.確認結果を3つに分ける
3日間の確認後は、次の3択へ分けます。すべての項目が完全に一致しなくても、最も近い状態を選んでください。
結果A|小さく修正して7日観察
- サインが0〜1個
- 平均差は維持・改善
- 類題は自力で解ける
- 生活面の変化はない
次のテストまで放置せず、修正を1つだけ7日間試します。
結果B|SD-1で原因診断
- サインが2個以上
- 類題でも止まる
- 平均差が悪化
- 原因の工程が分からない
理解・再現・習慣のどこで止まっているかを分けます。
結果C|A-13で急落原因を確認
- 複数教科で大きく低下
- 欠席・未提出が増加
- 睡眠・食欲・表情にも変化
- 自信低下や拒否反応が強い
学習方法だけに限定せず、学年・生活・人間関係まで広く確認します。
成績低下が生活面にも広がっている場合
5.7日間で試す修正は1つだけ
結果A、または結果Bでも原因の見当がついた場合は、すべてを一度に直しません。最も大きい原因に対して、最初の1手だけを7日間試します。
理解不足
1つ前の例題へ戻る
今の範囲を何度も繰り返す前に、教科書や学校ワークの1つ前の基本例題を確認します。
再現不足
翌日に答えを閉じて1問解く
解説を読んだ直後ではなく、翌日に何も見ず同じ問題を再現できるか確認します。
習慣の乱れ
開始条件を固定して10分だけ行う
「夕食後」「入浴前」など毎日の行動と結びつけ、最初の1問を固定します。
7日間で教材を増やさず、同じ修正を続けます。複数の方法を同時に変えると、何が効いたか判定できなくなります。
6.7日後の再判定
7日後に確認する4項目
- 同じ種類の基本問題を3問中2問以上解けた
- 解き直していない問題が減った
- 家庭学習を5日中3日以上開始できた
- 本人が止まった理由を自分の言葉で説明できた
3項目以上できた場合は、同じ方法を続けます。1〜2項目の場合は、課題を小さくしてもう7日試します。0項目、または原因が分からないままの場合は、SD-1で学習工程を診断してください。
再判定で見るのは、次のテスト点ではありません
7日では定期テストの得点を確認できないため、「解ける問題が増えたか」「解き直しが進んだか」「開始できたか」で判定します。
7.親がやってはいけない3つの対応
思春期は心身が大きく変化し、本人も気持ちを整理しにくい時期です。文部科学省も、思春期は不安定な気分になりやすい時期だと説明しています。正しい対策を急ぐ前に、本人が説明できる余地を残してください。
NG1|点数だけで責める
「なぜ下がったの」と詰めると、本人は原因より怒られない答えを探します。平均差と答案を確認してから話します。
NG2|他人や過去の本人と比べる
兄弟・友達・以前の本人との比較ではなく、「今回どこで止まったか」に焦点を戻します。
NG3|原因確認前に量を増やす
勉強時間、塾、教材を先に増やすと、理解不足が残ったまま負担だけが増えることがあります。スマホが学習や睡眠を圧迫している場合も、利用ルールと学習の停止地点を分けて確認します。
親の目的は反省させることではなく、次の1問を解ける状態へ戻すことです。
厚生労働省は、普段と違う様子に気づいたときは、子どもの話をじっくり聞くよう案内しています。睡眠・食欲・行動の変化が続く場合は、学習対策だけで解決しようとしないでください。
8.中学生の定期テストが少し下がったときのよくある質問
Q1.5点下がっただけでも対策すべきですか?
5点だけでは決めません。前回と今回の学年平均点を引き、平均差が悪化したかを確認します。5点は公的基準ではなく、家庭で答案確認を始める実務上の目安です。
Q2.次の定期テストまで様子を見てもよいですか?
何もしないまま次のテストまで待つことは勧めません。3日で答案・学校ワーク・本人の説明を確認し、修正を1つだけ7日間試してください。
Q3.平均点も下がっている場合はどう判断しますか?
本人得点から学年平均点を引き、前回と今回の平均差を比べます。本人得点が下がっても平均差が維持・改善していれば、問題難化の影響が大きい可能性があります。
Q4.塾や教材をすぐ増やすべきですか?
先に原因を分けます。理解不足、再現不足、習慣の乱れでは必要な対応が異なります。原因が分からない場合はSD-1へ進み、必要な機能が分かる前に教材を増やさないでください。
9.まとめ|平均差を計算し、3日で次の7日間を決める
中学生の定期テストが少し下がったときは、本人得点だけで危険と決めません。次の順番で判断します。
- 本人得点から学年平均点を引き、平均差の変化を見る
- 英語・数学の連続低下と、学習行動の変化を確認する
- 答案・学校ワーク・本人の説明を3日で確認する
- 修正を1つだけ7日間試す
- 7日後に継続・原因診断・急落確認を決める
何もしない様子見はしない。大きく変えすぎもしない。この中間にある「3日確認→7日修正→再判定」が、少し下がった段階での基本方針です。
理解・再現・習慣のどこで止まっているかを診断します。
学年別の原因と、見逃したくない危険サインを広く確認します。
参考にした公的資料
- 厚生労働省「こころのSOSサインに気づく」:睡眠・食欲・体調・行動の変化を確認する際に参照
- 厚生労働省「家族だからこそ気づきやすいSOSサイン」:普段と違う様子と、話を聞く対応を確認する際に参照
- 文部科学省「思春期―心も身体も大人へ。」:思春期の心身の変化を確認する際に参照
なお、「5点低下」「英数2回連続」「3日確認・7日修正」は、公的な判定基準ではなく、家庭で次の行動を決めるために当サイトが設定した実務上の目安です。