
「うちの子、塾に行っているのに全然成績が伸びない…」
「塾にプラスして通信教育も併用させた方がいいのだろうか。でも、両方やると費用が高すぎるのでは…」
中学生のお子さんを持つ保護者の方から、このような「塾と通信教育の併用」や「かかる費用」に関する切実なご相談を非常によくいただきます。高校受験が近づくにつれ、周りの通塾率も上がり、親としての焦りや不安は大きくなるばかりですよね。
中学生が塾と通信教育を併用することは「目的を明確に絞り、正しい使い分けができる場合」に限り、非常に高い効果を発揮します。
ただし、何も考えずに「不安だから」という理由だけで両方を契約すると、子供が消化不良を起こしてどちらも中途半端になり、ただ高い費用をドブに捨てる結果(最悪の費用対効果)になりかねません。
本記事では、3人の子供の個性を尊重し、泥臭い試行錯誤を繰り返しながら全員を育て上げた筆者のリアルな経験をもとに、塾と通信教育を併用すべきケース、膨らむ費用の現実、停滞を打破するための正しい教材選び、精度を高めた「やめどき(撤退)の判断軸」までを完全解説します。
私は中学時代、小学校4年から中3まで野球漬けの生活を送り、テレビを見る暇もありませんでした。しかし、週2回・1時間半だけ知人に英語と数学をピンポイントで教わっていたおかげで、県内屈指の公立進学校へ進学できました。高校時代は赤点がない環境をいいことに遊びまくり、結果として5流大学へ進学。さらに親の事業失敗が重なり大学を中退しました。妻も家庭の事情で高校を中退しており、私たち夫婦は決して「エリート家庭」ではありません。だからこそ、3人の子育てではマニュアル通りにいかない壁にぶつかり、泥臭く試行錯誤を繰り返してきました。
- 長女(おっとり型・親が大好き):勉強に全く興味がないのに、親の「しっかり育てねば」という焦りから勉強を強制して大失敗。さらに勉強嫌いにさせてしまいました(猛省)。のちに本人の個性をそのまま「受け入れ・認める」方針に切り替えたところ、性格の優しさはそのままに、スマイルゼミを遊びの代わりに楽しむ余裕が生まれました。下の子供と比べず見守ったことが、今の家族の幸せの土台になっています。
- 長男(慎重・自信不足・人から根性なしに見えるタイプ):小4の時に担任から「もっと根性をつけさせないと」と言われ私が激怒。息子に足りないのは根性ではなく「自信」だと見抜き、学校と家で「否定せず、徹底的に褒める」環境を作りました。勉強をスタディサプリに切り替え(のちにZ会にも挑戦しましたが挫折し、使い慣れたスタサプに戻しました)、家で野球を教えた結果、野球では3軍の9番から1軍の3番打者へ大化けし、学力も劇的に向上しました。
- 次女(超頑固な独立心旺盛タイプ):長男が保育園から幼稚園に切り替えたタイミングで「自分も保育園に行かない」と言い張り、保育園には1年しか通わなかった頑固者。上の子たちの失敗を教訓に、本人の主体性を徹底して尊重しました。1年でスマイルゼミ、2年でスタサプ、5年でZ会へと自分の意志で教材をステップアップ。地域トップの進学校ではなく「高校生活を楽しみたい」と普通の公立高校(国立大合格者が年1〜3名の環境)に進み、軽音楽部でバンド活動をしながら、2次試験対策のない環境から現役で地元の国立大学理数学部に合格。学生時代は進学塾で講師アルバイトを経験し、現在はAIプログラマーとして活躍しています。
この「3者3様のリアルな失敗と大逆転劇の経験」があるからこそ、机上の空論ではない、お子さんの性格に合わせた現実的なアドバイスをお届けできます。
1. 塾と通信教育の併用はあり?中学生における「正しい併用」の前提条件

結論から言うと、中学生の「塾と通信教育の併用」は十分に“あり”です。しかし、それには絶対的な前提条件があります。それは、「すでに塾に通っているが、特定の穴(弱点)があり、そこをピンポイントで補うために通信教育を使う」という【併用前提の明確な目的】があることです。
もし、以下のような理由で併用を考えているなら、今すぐ立ち止まってください。
- 塾に行っているのに成績が伸びないから、とりあえず通信教育も足してみる
- 周りの優秀な子が両方やっていると聞いたから
- 親の安心材料が欲しいから
特に「塾に行っているのに成績が伸びない」という状態のまま通信教育を足すのは最悪の選択肢です。なぜなら、伸びない原因は教材の量ではなく、塾の進度やお子さんの現状の学力との間に「決定的なズレ」が生じている可能性が高いからです。
もし現在「すでに塾に通っているのに成果が出ない」とお悩みなら、通信教育を増やす前に、まず塾で伸び悩む家庭の共通点を確認してください。原因を履き違えたまま併用すると、確実にお金をドブに捨てることになります。
塾に通っているのに伸びない中学生|やっているのに60〜75点で止まる家庭の共通点
我が家の一番上の長女(おっとり型)のときが、まさにこの罠にハマっていました。「親の責任としてしっかり育てなければ、勉強させなければ」という私の焦りが強すぎて、本人のキャパシティを無視して教材を詰め込んでしまったのです。結果、子供は完全に消化不良を起こし、さらに勉強が嫌いになってしまいました。この苦い後悔から言えるのは、「子供の処理能力を超えた併用は、百害あって一利なし」ということです。
2. 塾の費用は高い!併用した際の世帯負担の現実(一般論)

「塾 費用 高い」というのは、中学生のお子さんを持つすべての親に共通する悩みです。特に中3ともなれば、夏期講習・冬期講習、受験対策講座などが上乗せされ、毎月の教育費は跳ね上がります。
教育費や塾の月謝は、お住まいの地域(都市部か地方か)や、集団塾か個別指導塾かによって大きな差があります。ここでは、一般的な「全国的な平均値・一般論」としての費用感をシミュレーションしてみましょう。
| 学習環境 | 毎月の費用目安(中1〜中2) | 中3(受験期)の年間総額目安 |
|---|---|---|
| 一般的な塾のみ(集団/個別平均) | 約25,000円 〜 45,000円 | 約40万 〜 70万円 |
| 通信教育のみ(タブレット等) | 約6,000円 〜 12,000円 | 約8万 〜 15万円 |
| 【併用】塾 + 通信教育 | 約31,000円 〜 57,000円 | 約50万 〜 85万円 |
ご覧 of 2、併用すると年間でかなりの出費になります。親の経済的な無理は、巡り巡って家庭内の空気の重さとなり、子供へのプレッシャーに変わってしまいます。
私自身、中学時代は野球漬けの毎日でしたが、振り返ると一番助かったのは「週2回、1時間半ずつ、知り合いの人から英語と数学だけをピンポイントで教えてもらっていたこと」でした。全教科を網羅しようとして高い月謝を重ねるのではなく、「本当に必要な穴だけを最小限の費用で埋める」ことこそが、最も費用対効果が高い最高の併用術なのです。家計に過度な負担をかけてまで両方を維持すべきなのか、次に紹介する「具体的な使い分け」ができているかを冷静に評価してください。
3. 失敗しないための「塾と通信教育」具体的な使い分けパターン

併用を成功させるためには、「塾」と「通信教育」の役割分担を完全に切り分ける必要があります。以下に、高い費用対効果を生み出せる王道の使い分けパターンを3つ提示します。
パターン①:メインは「塾(集団)」。苦手な1教科だけ「通信教育のさかのぼり学習」で補う
塾の集団授業は、学校の進度や受験カリキュラムに合わせて容赦なく進みます。一度つまずいた過去の単元を、授業中に個人的に遡って教えてもらうことはできません。
そこで、「数学の関数だけ」「英語の不定詞だけ」など、特定の苦手科目の基礎を自分のペースで復習(さかのぼり学習)するために、タブレット通信教育を補助として活用します。
我が家の長男(慎重で自信不足なタイプ)も、集団のスピードに置いていかれそうになった際、自分のペースで何度も神授業を巻き戻せるシステムを活用して見事に遅れを取り戻しました。1教科からの弱点補強や、圧倒的にわかりやすい映像授業でのさかのぼりには、以下の2社が圧倒的に最適です。
パターン②:塾は「英・数」の2教科。理・社・国は「通信教育」で定期テスト対策をする
多くの個別指導塾や集団塾では、受講教科数が増えるごとに料金が加算されます。5教科すべてを塾で受講すると、費用が莫大になってしまいます。
そのため、理解に丁寧な解説が必要となる「英語・数学」のみを通塾にし、暗記やパターン学習が中心となる「理科・社会・国語」は通信教育を使って安価に対策する、という費用を抑える賢い併用スタイルです。
タブレットで視覚的に効率よく5教科の定期テスト対策を行うなら、アニメーション解説が豊富なスマイルゼミ、記述力や応用力を徹底的に鍛え上げるならZ会がベストな選択となります。我が家でも、子供たちの目的や学力レベルに合わせて使い分け、劇的な効果を実感しました。
パターン③:塾は「受験対策・環境(自習室)利用」。通信教育は「日々の学習習慣キープ」
中3の受験期において、家では誘惑が多くて勉強できない子が、塾の自習室を利用するために塾へ行くケースです。塾では過去問やハイレベルな受験指導を受けつつ、日々の基礎的な学習のペースメーカーとして通信教育(朝の15分など)を併用します。
このように、もし「今の塾の負担を減らして、通信教育を軸に据えたい」「そもそも大手通信教育のなかで我が子に一番合うのはどれか知りたい」という場合は、以下の比較まとめ記事が最もお役に立てるはずです。家計の負担を最小限に抑えつつ、最高の結果を出すための選択肢を徹底網羅しています。
4. 詰め込みすぎは逆効果?中学生の塾・通信教育の「やめどき」4つの撤退基準

併用を始めたものの、子供の様子がおかしい、成果が出ないという場合に、最も重要なのが「やめどき(撤退ライン)」の判断軸です。以下の4つのうち、1つでも当てはまる場合は、通信教育か塾のどちらかを「やめる」決断をしてください。
判断軸1:通信教育の教材が2ヶ月以上「未開封」または「未ログイン」
「いつかやるだろう」と親が淡い期待を抱いて毎月受講費を払い続けるのは、もっとも費用対効果が悪い状態です。2ヶ月連続で手をつけていないなら、現在の子供の生活リズムのなかに通信教育をこなす時間は残されていません。すぐに通信教育を解約しましょう。
判断軸2:子供の睡眠時間が削られている、または常に疲弊している
塾の宿題と通信教育のタスクのダブルパンチで、子供が夜遅くまで机に向かい、睡眠時間が削られている場合は今すぐストップです。疲れ果てた頭で勉強しても、知識は定着しません。
判断軸3:塾の宿題をこなすためだけに「通信教育の答えを丸写し」している
子供が「親や塾の先生に怒られないため」に、ワークの答えを丸写しして提出するようになったら、教育環境として完全に崩壊しています。我が家の長男(慎重で自信が不足するタイプ)も、一時期プレッシャーからこなすだけの作業になりかけたことがありました。しかし小4の時に担任から「根性をつけさせないと」と言われた際、私は激怒し、彼に不足しているのは根性ではなく『自信』であると先生に理解させました。学校と家で「否定せず、徹底的に褒める」方針に切り替え、勉強をスタディサプリ一本に絞り込んだことで、彼は3軍の9番バッターから1軍の3番バッターへ成長し、学力も一気に向上したのです。詰め込みすぎていると感じたら、親の責任としてどちらかを削ってあげてください。
判断軸4:併用しているのに、定期テストの点数が見るからに下がり続けている
点数に結びつかない原因の多くは、インプット(授業を聞く・教材を見る)ばかりが増えて、自分で問題を解くアウトプット(ワークを自力で解き直す)の時間が完全に不足していることにあります。この場合は、一度通信教育をスパッとやめて、塾のテキスト1本に絞り、それを3周解き直す方が遥かに成績は上がります。
もし「塾の費用が高すぎる」「集団塾の人間関係やスピードについていけず、子供の自信がなくなっている」という場合は、塾を完全にやめる(撤退する)という判断も必要です。その際は、ただやめるのではなく、子供のタイプに最適な教材へ切り替えるための検討を行ってください。先ほど紹介したハブ記事などを参考に、お子様にベストな通信教育の選択肢を見極めてあげましょう。
5. まとめ:子供のタイプと現状を冷静に見極めよう

中学生の塾と通信教育の併用は、正しい目的意識と使い分けができれば強力な武器になります。しかし、子供の性格やキャパシティを無視した無理な併用は、お金を無駄にするだけでなく、子供を勉強嫌いにするリスクを孕んでいます。
私自身、中学時代は野球漬けで知人にピンポイントで教わって進学校へ行った経験や、高校中退の妻と共に3人の子供たちと泥泥になりながら向き合ってきた失敗から、「教育で最も大切なのは、子供が潰れない適切な量を見極め、主体性と自信を育むこと」だと確信しています。
おっとり型の長女を追い詰めて勉強嫌いにさせてしまった猛省から「比べるのをやめ、受け入れる」大切さを知り、自信不足だった長男の強みを褒めてスタサプで開花させ、超頑固な次女の主体性を見守ってZ会などを駆使しながら普通の公立高校から塾なしで現役国立大合格(現在はAIプログラマー)まで導いた我が家の歴史が、その証明です。
まずは、お子さんが今「何に困っているのか」をじっくり観察し、家計の許容範囲(一般論としての費用)と照らし合わせながら、最適な学習環境を整えてあげてください。もし「すでにキャパオーバーだ」と感じたら、本記事の「やめどきの判断軸」を参考に、勇気ある撤退・一本化を選んでくださいね。
6. 塾と通信教育の併用に関するよくある質問(FAQ 8選)